国道476号
part2

大坂峠(南越前町側端点)〜R417交差点
南越前町…池田町


森林基幹林道今庄池田線
55.有効道幅は1.0車線 56.コンクリート舗装区間 57.離合できない場所も多い
 森林基幹林道今庄池田線に入ると未舗装路を走る。道幅そのものは1.5〜1.8車線程度あるが両側の路肩には雑草が、そして中央部には轍草があるため実質的には1.0車線幅しかない。写真ではそうは見えないが起点からしばらくは深い流水溝があるため車高を落とした車だと少々厳しいかもしれない。流水溝は縦断方向に1本のためノーマル車高であれば走行ラインを慎重に選ぶ事で損傷を回避できる。ただし、横断している溝もあるので油断はできない。小刻みなカーブを繰り返す狭路を走っているとコンクリート舗装が施された区間が現れる。全線が未舗装路だと思っていたが、所々に舗装された箇所が存在しており、そこは1.8車線幅と広く使うことができる。

森林基幹林道今庄池田線
58.眺望は良好 59.未舗装路と舗装路が混在 60.横断管もある
 標高400mを超えた辺りから南側の眺望が良くなる。ガードレールやコンクリート製の駒止が設置されて箇所もあるが、転落防止としては何の役にも立たないラバーポールのみやそれすらもない箇所もある。万が一落ちた場合は即死はしなくとも身動きできない状態になれば長期に渡って発見されずに衰弱死してしまう可能性がある。

森林基幹林道今庄池田線
61.左側の景色は開けている 62.風吹峠 63.風吹峠の石碑
 小刻みなカーブが多く見通しの悪い狭路をひたすら走る。未舗装と舗装済みの区間が混在しているが、道幅はほぼ一定である。標高500m程で風吹峠を越えて池田町に入る。峠の手前は眺望が良いが峠そのものの眺望は利かない。また、峠の石碑が池田町に入って少し下った所に建てられている。

森林基幹林道今庄池田線
64.峠からしばらくは舗装路 65.池田町側にも未舗装区間あり 66.横断管の前後に段差あり
 風吹峠からしばらくはコンクリート舗装路が続くため池田町側は全て舗装済みかと思いきや、400m足らずで未舗装路になる。南越前町側と同様に勾配は緩やかなものの道幅は1.0〜1.5車線幅と狭くカーブが多く見通しは悪い。深い流水溝は少ないが横断管の前後に段差ができてしまっている箇所がいくつかあるため、やはり車高を落とした車での通行は厳しいだろう。

森林基幹林道今庄池田線
67.落石ではなく流水によって流れた石 68.池田町にも深い流水溝がある 69.魚見1号橋
 池田町側の比較的開けた場所を走っており薄暗い雰囲気は皆無である。深い流水溝もほとんどなかったが、峠から1km過ぎた辺りには何ヶ所か存在している。魚見川の支流の沢沿いになると勾配が緩やかになる。その沢に架かる魚見1号橋の前後はやや急なカーブとなっている。

森林基幹林道今庄池田線
70.魚見1号橋以北はほぼ平坦 71.西の谷林道との交差点 72.轍草がなくなる
 魚見1号橋以北はほとんど勾配のない平坦な状態となるうえに直線基調となる。舗装はされておらず轍草も生えているものの路面の凹凸がなくなるため走りやすくなる。峠から約2.9km走ると西の谷林道との交差点を道なりに進む。反対方向から来た場合は轍が西の谷林道に向かっているためルートミスをしてしまう可能性がある。西の谷林道との交差点からは道幅は変わらず1.0車線幅だが、轍草がなくなるため少しだけ走りやすくなる。工事中の滝の谷林道との交差点を通過して鬱蒼とした杉林を走り抜ける。

森林基幹林道今庄池田線
73.魚見2号橋 74.福井r203との交差点を右折
 杉の木が途切れて明るくなると同時に魚見2号橋を渡るとアスファルト舗装が復活する。橋を渡った後に福井r203とのT字路に突き当たる。南越前町側の端点からの距離は約7.4kmである。
 案内標識が設置されていない交差点だが、R476の池田町側の端点に向かうには右折である。左折方向が森林基幹林道今庄池田線が全通する以前の最短の迂回ルートで、山岳狭路険道区間を擁している。かつては未舗装区間があったが近年舗装された模様である。

福井r203、福井r201
75.福井r203 76.福井r201 77.R476・福井r201交差点を右折
 福井r203で魚見集落を通り抜けるが、道幅は1.5車線と決して広くなく、見通しも良くない。それでもきちんと舗装されてため林道に比べると走りやすい。魚見川沿いを約1.5km走ると福井r201との交差点に至る。地図では直進に見えなくもないが、直角に曲がっているr201に接続しているため一時停止して右斜め方向へ進むのが正しい。交差点から約1.3kmでR476の池田町側端点の入口に当たる交差点に至り、右折して行止まり方面に進む。


78.端点から600m弱は雑草が生い茂っている 79.舗装路と未舗装路との境目 80.南越前町側を向いて撮影
 南越前町側の端点から約12.5km、35分の迂回を経て池田町側の端点の手前のアスファルト歩道の切れ目に到着する。未舗装の道路が二手に別れているが、国道は左側の雑草がより生い茂った方である。ウオッちずではここから600m先までを国道としているため、そこまで行こうとしたものの思ったより雑草が茂っていたため断念。轍部分を残して雑草が生えているが、轍があるという事は走行する車両もいるのだろうか。なお、2014年7月12日に走行した際は舗装の境目から5m程先に土木事務所が設置した通行止用のバリケードが設置されていた。

81.国道は左側の道路 82.右側の道路は国道ではない 83.西には作業道が分岐
 左側の国道を見てみるとはっきりと轍が見えており一見すると乗用車でも走れそうだが、50m程先から轍草の背丈が高くなりオフロード四駆でもなければ走行は難しい状況であった。右側の道路は一応舗装されているのか轍草は見られないが、道幅は国道よりも狭い。さらに西には作業道のような道路も接続しており、こちらも狭いながら舗装されており轍草は見られない。

84.土井谷橋 85.杉の落ち葉が堆積している 86.側溝がないため路上を水が流れる
 端点手前の車両転回場(?)から走行を再開してすぐに土井谷橋を渡る。橋そのものは2.0車線幅程度あるがそれ以外は1.0車線幅と狭い。南越前町側とは異なり分断区間を繋ぐ道路も接続しておらず完全な行止まりなので対向車に遭遇する可能性は低い。舗装そのものは凹凸もひび割れもないが、杉の落ち葉が堆積していたり水が流れていたりと酷道の要素を持っている。

87.林道との交差点付近に敷鉄板 88.通行止の予告標識
 約1.0km走ると視界が開けると同時に道幅が広くなる。センターラインが描かれているがほとんど消えかけている。東俣川沿いの直線道路を走っていると林道らしき道路との交差点を通過するが、林道では工事が行われており大型車両が通行するせいか国道には鉄板が敷かれていた。ほとんど交通量のない道路のためか段差に注意を促す事前の標識等は設置されていなかった。
 直線区間の終わりはやや急な左カーブとなっており、そこには南向きに走行する車両に見えるように通行止予告標識が設置されている。それによると3km先から通行止のようだが、3kmという距離は転回場どころかウオッちずでの端点を過ぎたさらに南まで含んでいる。

89.現道との交差点 90.水田の間を走るバイパス 91.現道と合流
 通行止予告標識を過ぎて東俣川から離れてすぐに右カーブを曲がる。左側に接続している道路が現道であり、東俣集落を通り抜ける狭路である。水田を貫くバイパスを走り、左にカーブした後に橋を渡って現道と合流する。このバイパスは2014年7月の時点では北側の3分の1程度しか供用されていなかったが、その後全線開通したようである。ただし、2021年7月の時点ではウオッちずに反映されていない。

92.新保ファミリースキー場 93.福井r201交差点を右折
 現道合流直後に切通を通過し、新保集落を通り抜ける。集落内には新保ファミリースキー場があり、その前を通り過ぎて菅生橋を渡った北詰で福井r201との交差点に突き当たる。国道トレースでは右折して大野・福井方面に進む。左折の越前市方面が迂回ルートである。端点手前の転回場からの距離は約2.9kmである。

94.魚見川左岸の山裾を快走 95.西角間集落 96.上荒谷集落
 福井r201交差点からは魚見川の左岸の山裾を走る。平坦でカーブの少ない2車線道路とあって非常に走りやすいが、集落に差し掛かると若干狭苦しくなる。魚見川の対岸にセンターライン付きの2車線道路(町道?)が通っておりこちらの方が沿線に建物が少ない分走りやすいかもしれない。上荒谷橋を渡って町道との交差点を過ぎると道幅は1.8車線幅とやや狭くなる。融雪水のパイプが埋め込まれているが、道路の中央からずれているためセンターライン代わりとしては機能していない。

97.R417交差点を道なりに右へ進む 98.R417重複区間 99.R417交差点
 福井r201交差点から約3.8km走るとR417との交差点に至る。三方向から道路が交差する三差路だが、優先方向はR476越前市方面とR417福井・大野方面(R476重複)であり、R417越前市方面(板垣経由)から来た場合は一時停止しなければならない。
 R417との重複区間も融雪水パイプが埋め込まれた1.8車線幅の道路が続いている。約150m走るとT字路を通過するが、それがR417が分岐する交差点である。R417も県境に分断区間を擁しており、冠山林道が端点間を繋いでいる。当然ながら冬季は長期に渡って閉鎖されるし、それ以外も災害で通行止になる事が多い。なお、現在冠山峠道路が建設中であり、2023年に開通する見通しと発表されている(当初は2022年に開通予定であった)。

国道476号 part3