国道472号
part3

R471交差点〜R360河合町交差点
富山市→
→飛騨市

96.狭路が続く 97.2車線区間もある 98.路肩を鉄板で補強して車線を確保している
 R471栃折バイパスとの交差点を過ぎても山岳部という状況に変化はなく狭路が続いている。小刻みなカーブが連続している1.0〜1.5車線幅の狭路を走っていると左急カーブを曲がってロックシェッドをくぐる。ロックシェッド内と出てしばらくは2車線道路となっているが、おそらくロックシェッドや法面が整備された際に拡幅されたのだろう。法面が小崩落している場所は道幅が狭くなっているが、本来の道路だけでは車両を通せないのか路肩には鉄板を敷いて車線が確保されていた。

99.複数の串刺しおにぎりが立てられている 100.大長谷第2発電所 101.ロックシェッドあり
 1.5〜1.8車線幅の狭路を走っていると中山ダムの脇にある大長谷第2発電所を通過する。発電所のタービンを作動させる水は山を一つ越えた百瀬川の菅沼ダムから引かれている。中山ダム湖畔を走っているとロックシェッドをくぐり、程なくして大長谷第1発電所を通過する。この発電所は大長谷川の水を利用して発電されている。

102.離合できない場所が多い 103.花房集落の手前に2車線区間あり 104.花房橋(?)の西詰を左折
 大長谷第4発電所を過ぎてロックシェッドをくぐった後に道幅が広くなりセンターライン付きの2車線道路になる。が、その距離は短くすぐに1.5車線幅狭路に戻ってしまう。花房集落の南で花房橋を渡るが、その手前は左折しなければならない。案内標識は設置されていないが、串刺しおにぎりの下の補助標識を見れば左折である事が分かる。

105.富山r228交差点 106.富山市八尾町内名 107.高野橋付近で拡幅工事中
 花房橋からは2.0車線幅と多少広くなる。ごく緩やかな上り勾配の直線道路のため見通しが良く走りやすい。富山r228との交差点を通過する。旧八尾町の中心部の少し南でも交差していたr228だが、この交差点が終点である。起終点間の距離はR472よりも短いが通行止箇所があるようで迂回路としての機能はない。
 大長谷川の右岸の小規模な集落を走り抜ける。市道の高野橋付近で拡幅工事が行われていたが、離合できないにもかかわらず片側交互通行規制は敷かれていなかった。なお、2ヶ月ほど前のR471走行時(2020年6月7日)はまだ工事が始まっていなかった。

108.制限速度は30km/h 109.交通量は極めて少ない 110.広狭が混在
 1.8車線幅から2.0車線幅と比較的走りやすい道路状況がしばらく続く。集落を繋いでいるとは言え、規模が小さく廃屋も見られるとあって交通量は非常に少ない。八尾町東原集落を過ぎると道幅は1.5車線幅と狭くなり、緩やかながらアップダウンが多くなる。

111.大長谷第5発電所の水圧管が見える 112.食事処あり 113.杉平橋
 庵谷橋を渡った直後に小さな橋を渡るが、その隣には大長谷第5発電所の水圧管も川を渡っている。また、この辺りは富山藩の切詰関所が置かれていたようで、その説明看板が設置されている。平坦な2.0車線幅道路を走っていると杉平橋の手前で幅員が減少し、1.5車線幅の橋を渡る。

114.白木峰21世紀の森キャンプ場の出入口 115.閉鎖用ゲートを通過 116.ゲートの奥にも家屋(別荘)あり
 杉平橋を渡ると大長谷温泉を通過した後に白木峰21世紀の森キャンプ場の出入口を通過する。Y字路だが道なりに右方向に進む道路が国道である。1.0車線幅の狭路を少し走ると閉鎖用ゲートを通過する。ゲートの手前は少し広くなっているが、転回できるのは乗用車や小型の貨物車両であって大型貨物車両は転回できないと思われる。ゲートを後にしてさらに進むと程なくして1軒の建物の前を通る。その外観からしておそらく別荘と思われる。

117.切詰テレメータ以南が山岳部 118.谷筋の狭路を走る 119.大谷橋
 切詰テレメータから南は集落が存在しない山岳部区間となる。道幅は1.0〜1.5車線幅と狭く、川沿いであってもガードレールのない場所が少なくない。転落すれば即死でなくとも交通量の少なさから発見されずに衰弱死に至る可能性がある。大谷橋の前後は1.5車線幅程度と若干広いが走りやすいと言える道路状況ではない。

120.沢を渡りながら南下を続ける 121.水上谷橋 122.豪雨時に土砂が流出した痕と思われる
 交通量の少ない1.0車線狭路を走っていると水上谷橋を渡り、その直後に大長谷第4発電所の出入口でもある猿越林道との交差点を通過する。発電所の真東で水圧管の上を通る。これより南はダムも発電所もなく完全に無人地帯となる。そのせいかどうかは不明だが、道路状況が劣化し落石や土砂の流出痕が見られるようになる。

123.離合のできない1.0車線幅狭路 124.発電所用の取水堰の下流で橋を渡る 125.舗装にはひび割れが多い
 軽自動車同士の離合もできない完全1.0車線幅道路を走る。川沿いを走っているが川面との高低差は小さくないにもかかわらずガードレールが設置されていない区間が多い。長谷第4発電所の取水堰の下流で橋を渡るが、その前後は急なカーブである。以南は大長谷川の左岸を走る。

126.県境に接近 127.岐阜県飛騨市に入る 128.雪の重みでおにぎりがずれている
 比較的開けた谷筋を走っていると重厚なコンクリート製の落石防止柵が設置された区間を通った後にゲートが設置された県境を通過して岐阜県飛騨市に入る。岐阜県飛騨市の境標識は設置されているが、富山県富山市のそれは設置されていない。県境の手前は広くなっているものの県境にはゲートが設置されているせいで狭くなっている。また、岐阜県側には万波林道が接続しており、かつては沿線に万波集落が存在したらしい。

129.岐阜県側も狭い 130.原山本谷沿いを走る 131.舗装が荒れている
 岐阜県に入ってからも1.0車線幅の狭路が続いている。道幅が狭いものの勾配はさほど急ではなく、切り立った断崖路ではなく比較的開けた谷筋を走る。県境からしばらくは狭いながらも路面の状態が良いが急に舗装状態が悪くなる。

132.道路中央に雑草が茂る 133.標識が失われている 134.離合できない場所が多い
 舗装状態が悪くなってからは轍部分を除く道路の中央部に苔や雑草が生えている場所が多くなる。交通量が極めて少なく日当たりの悪い酷道によくある光景と言える。おにぎりもいくつか設置されているが、積雪のためずれていたり支柱から外れているのもある。ガードレールが設置されていない区間が多いが、設置されていたらいたで道幅が狭くなるので走りにくく感じるかもしれない。

135.轍部分にも苔が生えている 136.日当たりの良い場所にも轍苔 137.路面の凹凸が激しい
 路面状況の悪い1.0車線幅狭路をひたすら走る。勾配もカーブも緩やかだが、カーブに関してはいくつかヘアピンカーブが存在している。勾配が緩やかなので実感しにくいが標高は1000mを超えている。

138.岐阜r34交差点 139.岐阜r34交差点以降も狭い 140.楢峠
 右ヘアピンカーブの先の左ヘアピンカーブには岐阜r34が接続している。案内標識ではr34のヘキサは表記されていないが、南砺という市名は表記されている。しかし岐阜/富山r34が長期に渡る通行止規制が続いており、解除される可能性は低そうである。
 r34交差点からも1.0車線幅の狭路が続いておりこれまでの区間に比べて急カーブが多い。また、路面状況も決して良いとは言えない。右カーブを曲がった後に楢峠を越えるが、県境ではないため境標識が設置されておらず少し南にお地蔵さんがあるくらいである。

141.楢峠の南は視界が開けている 142.下り勾配の1.0車線幅道路 143.路面状況が悪い
 楢峠を通り過ぎてしばらくは急なカーブは存在しないが、最初のヘアピンカーブ以降は多くの急カーブが連続している。勾配そのものはさほど急ではないがヘアピンカーブで標高を下げている感じである。道幅の狭さと路面状況の悪さは峠の北側と変わらない。

144.ヘアピンカーブで標高を下げる 145.転落危険場所にもガードレールなし 146.日当たりは良くない
 複数のヘアピンカーブを曲がっていると峠から2km強で標高を200mほど下げる。二ッ屋谷沿いとなってから少しの間は急カーブがなくなって直線基調となるが、その後再び複数のヘアピンカーブが存在している。

147.岐阜県内にも串刺しおにぎりあり 148.二ッ屋谷の右岸に移る 149.岐阜県側の交通量も極めて少ない
 二ッ屋谷沿いとなってからも複数のヘアピンカーブを通過しながら1.0車線幅の狭路を走る。R471を走行したのは冬季閉鎖解除直後で草が刈られていなかったが、今回は草刈り後のため多少なりとも走りやすくなったと感じる。もっとも、走りやすくなったとは言えあくまで道路の両側に雑草が生い茂っていた時に比べたらの話であって、一般的な意味での走りやすくなったではない点に注意を要する。

150.左は集落跡に向かう道路 151.ガードレールの設置率は低い 152.沿線の平場は家屋もしくは畑の跡か
 完全1.0車線幅の酷道から分岐する道路がいくつか存在しており閉鎖されていないものも見られるが、すべて行き止まりであり、おそらくかつてはその沿線に家屋が存在したものと思われる。二ッ屋集落は五八豪雪後の1983年に廃村となっている。

153.土石流防雪柵(?)が設置されている 154.集落の直前まで狭い 155.この案内標識まで来ると集落は近い
 飛騨市河合町二ッ屋から角川に入る橋を渡って二ッ屋谷の右岸に移る。ウオッちずでは左、右の連続ヘアピンカーブの近くに鳥居マークがあるが、神社もしくはその跡は発見できなかった。さらに左、右のヘアピンカーブを曲がって二ッ屋谷の左岸に移り、1.0車線狭路を下って行く。

156.角川集落 157.市道との交差点を右へ進む 158.R360・R471河合町交差点を左折
 井谷を渡ると上り勾配となり岐阜県側で最初の集落に差し掛かる。県境からは約13.7km、楢峠からは約8.3kmである。1軒目の家屋の前は市道との交差点となっており、楢峠に向かって走行している場合は左側の下り勾配の道路へ進まなければならない。
 集落に入ってからも1.0車線幅の狭路が続いており左カーブで下り勾配の道路へ右折しなければならない。道なりに左へ進む市道はR360の旧道と思われる。勾配を下り切った所でR360・R471河合町交差点に突き当たる。R472どころかR471も案内標識に表記されていないが、どちらも左折して高山・宮川方面のR360に重複している。なお、反対方向に走行している場合は交差点を右折した直後に市道が交差しており、そこを右方向へ進まなければならない。

国道472号 part4