国道458号
part1

R13石曽根交差点〜R287中郷交差点
上山市→山形市→山辺町→中山町→寒河江市→大江町→寒河江市

 平日の3連休を得て向かった先が山形県内を縦断するR458。現役の国道でダートを有する唯一の存在として全国的に名高い(酷道マニア的に)。
 日付が変わると同時に神奈川県某所を出発して夜明け頃に到着したのだが生憎の雨模様。天気予報通りだが午後には晴れるととも言っていたため仮眠を兼ねて道の駅「たかはた」で時間を潰す。走行を開始したのは10時とやや遅いスタートとなってしまった。

1.R13石曽根交差点 2.JR奥羽本線を越える 3.市道との交差点を右折
 山形県上山市の市街地の南部のR13石曽根交差点がR458の終点でありここから同じ山形県の新庄市に向かう。石曽根交差点から進入すると道幅に余裕のある2車線道路でJR奥羽本線を跨線橋で越えて次いで前川を渡る。そして約600m進むと市道とのT字路に突き当たる。左折の市道は約900m南でR13と接続しており右折のR458が上山市街地を通り抜けている事から想像するにおそらくR13上山バイパスの旧道だろう。二桁幹線国道の旧道が三桁国道になるのは別に珍しい事ではない。

4.早くも案内標識に新庄の文字が現れるが… 5.通過交通はR13に流れるため交通量は多くない 6.山形r51四ッ谷交差点を左折
 市道との交差点からも2車線が続いている。市街地外縁を走るとは言え通過交通はR13を走るため交通量はさほど多くない。アップダウンは緩やかでほとんどカーブのない状態となっており走りやすい。この区間が旧R13という点を裏付けるような整備状況である。市役所付近や上山温泉郷を通り過ぎて市街地の北部で山形r51との四ッ谷交差点を左折する。r51はこの先でR13に接続している。

7.いきなりの急展開 8.市道との十字路を一旦停止
 四ッ谷交差点を左折すると道を間違ったかのような展開となる。道幅は1.5車線と狭く勾配はややきつい。山間部ではないため沿線は住宅地となっており寂しげな雰囲気ではないが、国道の雰囲気ではない。おにぎりが立ってなければ国道として認識されない可能性の方が高い。500m弱進むと市道との十字路となるがセンターライン付きの2車線の市道に対しては一旦停止せざるを得ない。この十字路を左折すると四ッ谷交差点の西に出るため、用事でもない限りわざわざ国道を走行する必要はない。

9.通行止解除直後 10.おにぎりはちゃんと設置されている 11.短いながら2車線区間あり
 十字路を越えてからも上り勾配の狭路が続く。傍らに「10月27日 通行止め解除」という看板が立てられており、つい4日前まで通行止規制が敷かれていた事が窺える。先週訪れていれば通れないところだった。左、右のシケインを過ぎるとセンターラインが現れる。

12.道路改良工事が行われていると思いきや 13.道路改良ではなく宅地造成? 14.元の交差点のすぐ北で市道と交差
 さらに進むと前方に工事現場らしきものが見えてくる。この道路改良工事のせいで通行止になっていたのだなと思いながら右にカーブして元々のルートから外れる。
 新しい舗装からして工事が行われた直後であるのは見てとれるがどうも様子がおかしい。道路改良工事なら拡幅だけですむものをわざわざこんな屈曲させる事はないだろう。道路両脇を見るとどう見ても住宅が建つようにしか見えない土地の使い方である。道路改良工事じゃなくて宅地造成工事かよっ!このまま住宅地の中の道路が国道に指定されてしまうのか、はたまた元のルートを拡幅するのか…今後の展開から目が離せない。
 右カーブして住宅地内に入ってからは、十字路を左折、直後の市道とのT字路を右折する。どちらにも一旦停止の標識が立てられておりそこには「自主規制」の文字が見て取れる。周辺には国道や県道といった幹線道路に交差する市道等に立てられているのがあるのでもしかしたら住宅地内の道路は国道に指定されないのかもしれない。と言うより四ッ谷交差点の西から北に向かう市道を国道にした方が整備状況を見ても納得いくような気がする。

15.宅地造成地を抜けると2車線快走路 16.長谷堂トンネル 17.長谷堂トンネルから先は山形市
 T字路を右折すると2車線となって左にカーブしながら緩やかに下る。その後はほぼ平坦な直線道路となって水田の間を走り抜け、長谷堂トンネル手前で山形市に入るがトンネルの南側3分の1は上山市域となっている。長谷堂トンネルを出ると完全に山形市に入る。かつては東側を走る狭路も国道に指定されていたが、2011年10月現在は指定を外れている。
 長谷堂トンネルから続く下り勾配を終えた地点で旧道と交差する。その後も平坦な2車線快走路が続いている。県庁所在地たる山形市とは言え市街地からやや離れているため交通量も信号も少ない。

18.R348長谷堂交差点 19.見通しの良い2車線快走路 20.山形市内は全て快走路
 長谷堂トンネルを抜けてから約2.1kmでR348長谷堂交差点となる。山形市と新潟県北部とを結ぶメインルートと位置付けられるだけあってR348の交通量は多い。一方のR458の方は交通量に比して整備状況の良く信号の少ない快走路を東側を走る東北中央道と並走しながら北上する。

21.2車線から急に絞り込まれる 22.民家が密集しているため見た目以上に狭く感じる 23.町道交差点を一旦停止して微妙な角度で直進
 山形市から山辺町に入ってからも快走路が続いている。しかし長谷堂交差点から約8.3kmでそれまでのセンターライン付きの2車線から一気に幅が狭くなり1.5車線になる。これまでと異なり沿線には住宅が密集しており容易に拡幅できないのだろう。大型トラックこそほとんど通らないと思われるが、乗用車の交通量はこれまでと同じ、つまり道路状況に比べてやや多く感じる。
 狭くなってから約300mで町道との十字路となるが、町道が町役場に至るルートであるせいか2車線と整備されている。よって国道たるR458が一旦停止しなければならない。一旦停止して直進するのだが真っ直ぐではなくやや右にズレているので直進という気がしない。

24.これだけの住宅密集地では拡幅は難しいだろう 25.山形r18交差点をシケイン状に進む 26.中ほどの横断歩道のあるT字路を右折
 町道との十字路から先も住宅密集地内の1.5車線狭路が続いている。300m程進むと山形r18との交差点に突き当たり、左折してr18と重複区間に入りがすぐに右折して分岐する。案内標識は設置されていないがおにぎり下の補助標識を見逃さなければルートミスする事もないだろう。逆に言えば見逃すと最初のT字路すらどちらに進むのか分からなくなるだろう。

27.JR羽前山辺駅前 28.軒先酷道としての難易度はさほど高くない 29.山形r105交差点を一旦停止して左折
 JR羽前山辺駅に至る山形r177との交差点を通過する。100〜200m東にJR左沢線が並走しておりこの羽前山辺駅の西側に山辺町の市街地が形成されている。その市街地を南北に貫くR458だが拡幅が難しいとあって1.5車線と貧相な道路状況である。狭路になってから約1.7km、r18シケインから約1.0kmで山形r105との交差点に突き当たる。ここでも国道が一旦停止させられるうえに県道の方が2車線である。そしてこのr105は左沢線のすぐ西を南北に走っており2車線の道路がr18と繋がっており、またしてもわざわざ国道を通る必要のない区間と言える。

30.r105交差点以降は2車線 31.r18交差点を右折 32.中山町に入ると狭くなる
 r105交差点からは2車線となる。逆方向の走行であればぼんやりしていると直進してr105に進んでしまう可能性が非常に高い。約700m走ると先ほどほんのわずかな距離だけ重複したr18との交差点となり右折して寒河江・中山方面に向かう。その後も2車線が続いているがそれは山辺町・中山町境までである。

33.中山町大字金沢 34.豊田小学校の南東で左斜め前方へ進む 35.豊田小学校の東側を通過
 中山町に入ると同時にセンターラインがなくなり1.5車線狭路になってしまう。羽前山辺駅周辺と同様に沿線には住宅が密集しており道幅以上に狭く感じられる。小刻みなカーブが多く見通しはあまり良くないため気を遣った走行となる。そんなドライバー国道走行愛好者に対して追い打ちをかけるトラップが用意されている。豊田小学校の南東に変則的なT字路があるがR458はそこを左斜め前方へ進まなければならない。案内標識はないので事前に調べておくかナビに頼るしかないが、路面を見れば何となく左斜め前方の道路が一番マシなので何となく進んだら正解という幸運も考えられる。

36.住宅密集地でなければ2車線 37.中山町大字岡 38.八幡神社の東も左斜め前方へ進む
 土橋集落を抜けると住宅密集地から出るため2車線と拡幅された状態となる。しかしその距離は僅か400m程度しかなく、北隣りの岡集落に入ると1.5車線幅に戻る。こちらも民家が密集した中で先ほどのトラップをうまく通過して油断しているドライバー国道走行愛好者に2つ目のトラップで待ち構えている。八幡神社の東のT字路を直進する道路は町道で、国道は左方向の道路である。案内標識はないがおにぎり下の補助矢印が左を差しているので見逃さなければ左折できるだろう。直進の道路が1.8車線でこちらに進む地元車両も少なくないのでついて行ってしまわないようにしたい。

39.岡集落を抜けると2車線になるが… 40.2車線からの絞り込み具合がヤバい 41.畦道を舗装しただけ
 2ヶ所のトラップをクリアして岡集落を出ると2車線となる。やはり住宅の密集する集落内の拡幅ができていないようだ。などと思っていると周りは田畑にも関わらず急激に狭くなる。センターライン2車線から1.0車線にまで絞り込まれる様はある意味圧巻と言えよう。右側に町道が接続しているが、1.5車線とこちらの方が広いため町道の方に進んでしまっても何らおかしくない。この狭くなる地点は中山町と寒河江市の境なのだが市町境標識は立っていない。
 市町境を越えた実感のないまま寒河江市に入って完全1.0車線の狭路を進む。畦道を舗装しただけかのような貧弱な道路が付近の田畑の作業に向かう車が走る事があっても一般の交通は少ないと思われる。

42.山形r26交差点を左折 42.r26交差点からは2車線 43.R287中郷交差点
 完全1.0車線狭路は山形r26との交差点に突き当たるまでの約400mである。その間におにぎりが1本だけ立っているが、北を向いているため新庄方面に進んでいる場合はその裏面しか見えない。この1本は恐らく上山方面に向かってトレースしている者に向けて国道である事をアピールしているのだろう。r26交差点にはソトバが立っているが道路状況を見るとそれだけでは心許ないからこのおにぎりの存在はありがたいに違いない。
 r26交差点からはそれまでの展開がなかったかのような2車線となっている。集落もないわけではないが完全に拡幅工事が完了しており信号の少ない見通しの良いので走りやすい。交通量は少なくないがこのほぼ全てはr26もしくはr24から来て(向かって)いる。R348長谷堂交差点から20.9km、r26交差点から約4.2kmでR287中郷交差点となる。

国道458号 part2