国道438号
part2

R193交差点〜R439交差点
神山町→美馬市→三好市

54.上分バイパスの(仮称)5号橋の北詰を通過 55.鮎喰川の左岸を走る 56.R193・R439交差点を左方向へ進む
 R193R439重複区間になってすぐにセンターラインが復活して2車線道路に戻る。その場所の左側に橋が架かっているが、これは上分バイパスの(仮称)5号橋であり、結構前から橋は完成しているものの供用されていない。
 急カーブをいくつか通過しながら鮎喰川沿いを走っているとY字路に至る。右側の上り勾配の道路がR193山川方面で、左側の平坦な道路がR438剣山・木屋平方面である。R439は引き続きR438に重複している。

57.右の道路がR193山川方面 58.異常気象時通行規制区間に入る 59.川沿いの狭路
 R193から分岐すると1.5車線幅と狭くなる。路面にキロポストが書かれている駐車帯(?)の先で入手橋を渡るが、そこから西は異常気象時通行規制区間に指定されている。その終点はつるぎ町一宇桑平までであり、そこまでの距離は54.7kmと非常に長い。入手橋からは1.0車線幅とさらに狭くなる。沿線や鮎喰川の対岸に家屋が建っているが、定住者はいないようである。

60.対向車お知らせ電光掲示板 61.対向車お知らせ区間 62.人里離れた場所ではない
 道路が少し広くなった所で対向車を知らせる電光掲示板が設置されている。対象区間の出入口にセンサーが設置されており、車両が通過すると反対側の電光掲示板が表示される仕組みである。300m弱の対向車お知らせ区間を終わると多少道幅が広くなるが、1.5車線幅程度で決して広いとは言えない。

63.空き家が目立つ 64.殿宮西バス停 65.交通量は少ない
 鮎喰川に沿った狭路はカーブが多く見通しが悪いものの勾配は非常に緩やかである。沿線には少ないながらも家屋が建っているが、定住者がいなさそうな家屋や廃屋も少なくない。国道から入った山の斜面にも家屋が建っているが、こちらも似たような状態だろう。それでも廃村という訳ではないためバス路線が設定されている。

66.廃屋も少なくない 67.ヘアピンカーブで標高を上げる 68.本根川集落
 勘場バス停を過ぎて少し走ると集落が途切れる。鮎喰川の右岸に移った後に右ヘアピンカーブを曲がりながら橋を渡って左岸に戻る。さらに左ヘアピンカーブを通過した後に国道沿いに建つ最後の家屋の前を通る。国道から少し離れた家屋もあるがそこに至る道路が確認できないので廃屋の可能性が高い。

69.法面崩落個所 70.シャングリ・ラ園 71.鬱蒼とした雰囲気の区間も多い
 法面が崩落している場所を通過するが、元々道幅が狭い区間であり通行には全く支障はなかった。鮎喰川を離れて緩やかな上り勾配の狭路を走っているとシャングリ・ラ園という食事やバーベキューなどができる施設の前を通過する。

72.勾配は比較的緩やか 73.川井隧道 74.美馬市に入る
 1.5〜1.8車線幅の山岳狭路酷道を走っていると倉羅川井峠林道が交差している左カーブを曲がった先で川井隧道をくぐって美馬市に入る。全長は186mと府能隧道とほぼ同じだが、幅は広く制限高も0.3m高い3.6mとなっている。トンネルを出た直後に左側に乗用車が15台ほど停められる無料の駐車場が設置されており、その先は林道が繋がっているがチェーンが離れており進入できないようになっている。

75.峠のすぐ近くに家屋がある 76.狭路区間にも路面キロポストあり 77.「天行山窟大師参道入口10km→」
 川井隧道を出た直後はセンターラインが引かれているが、すぐになくなって1.5車線幅と狭くなる。約100m走ると早くも美馬市側の最初の家屋が現れる。白い神社付近にはしだれ桜があり、開花時期は早朝であっても見物客がいる事がある。標高は約700mで下界(吉野川流域)に比べて1週間程遅く満開になるようだ。峠付近の小さな集落を通り抜けると1.5車線幅の狭路を緩やかに下る。

78.山の斜面に家屋が点在 79.しだれ桜の下を通る(カーソルオンで満開時に切り替わります) 80.交通量は非常に少ない
 天行山窟大師参道の入口を通過した後はヘアピンカーブが連続しているが、その辺りにも小規模な集落がある。国道沿いの家屋だけでなく離れた場所にもいくつかの家屋が建っている。ヘアピンカーブ区間が終わってからもカーブの多い見通しの悪い狭路区間が続いているが、交通量は極めて少なく桜の開花時期や紅葉期の休日以外であれば対向車に遭遇する確率は低いだろう。

81.カーブ部分に分離帯あり 82.1.0車線幅狭路を下る 83.R439・R492交差点
 旧木屋平村の中心部に至る市道が交差している左カーブを曲がるが、急なためか拡幅した際に中央分離帯が設置されている。右ヘアピンカーブの後にカーブの少ない区間を走り、左の急カーブを曲がる。道幅が少し広くなった所でR439・R492との交差点に至る。右急カーブにR492が交差しているため右手前方向にR492、右奥方向にR438と案内されているが、進行方向としては道なりに右へ進む感じである。なお、この交差点からはR492も重複しているが、R492は起点の高須交差点までの100km弱という長距離に渡ってR439に重複しているため、単独区間は2割を下回っている。

84.川井バイパス接続予定地点 85.「剣山24km」 86.川原谷橋
 R439・R492交差点から50mほど西にR492の川井バイパスの接続予定地点があり、供用されるとR492との交差点が移動すると思われる。さらに200mほど走ると槍ノ尾サービスエリアが右手にある。サービスエリアと言っても高速道路のそれではなく公衆トイレと飲料の自動販売機に加えその隣にこやだいら観光ステーションれいわがある。観光ステーションでは食事のほか特産品の購入もできる。
 カーブが多いものの勾配のほとんどない2車線道路を走っていると中央分離帯のある川原谷橋を渡る。元々1車線だった橋を拡幅したものを思われる。橋の西詰に川原集落に至る木屋平木沢林道が交差しているが、これを南下すると剣山スーパー林道に行く事ができる。

87.スパっと1車線がなくなる 88.八幡橋 89.瀬津原集落
 アップダウンとカーブを繰り返す2車線道路を走っていると八幡集落内で1.0車線幅と狭くなる箇所を通過する。家屋1軒分と短距離である事から土地の買収が難航(失敗?)しているものと思われる。狭路箇所を通り過ぎると2車線道路に戻り、八幡橋で穴吹川の左岸に移る。

90.穴吹川流域を快走 91.徳島r260交差点 92.徳島r260交差点の直後は改良済み
 穴吹川に沿った2車線快走路を走る。道路沿いだけでなく山の斜面にも家屋が建っており、賑やかさはないもののこれまでに比べると家屋の数が多い。木屋平小・中学校や木屋平郵便局の前を通るが、旧木屋平村の中心部はその辺りではなくR438・R439・R492交差点の少し北である。
 太合谷が穴吹川に合流する地点で徳島r260との交差点を通過する。太合谷に架けられた滝の宮橋はR439走行時(2016年7月16日)は架け替え工事中だったが、R492走行時(2019年11月18日)には工事が終わっていた。橋を渡り終えた先も整備されて2車線道路になっている。

93.拡幅工事中 94.「剣山18km」 95.離合スペースが付加されている
 滝の宮橋から300m弱進むと改良済み区間が終わって1.0〜1.5車線幅の狭路に戻ってしまう。軽自動車同士ですら離合できない1.0車線幅の区間には川寄りに片桟橋構造の待避所がいくつか設置されている。交通量は極めて少ないとは言えこの奥にも集落が存在しているため対向車が現れないとは限らない。

96.川上カケ集落 97.穴吹川の谷筋を走る 98.川上集落
 穴吹川沿いの狭路を走っていると川上カケ集落に差し掛かる。家屋が点在する中の狭路を走るが、山間部の割に勾配はほとんどない。川上集落でセンターラインが復活して2車線道路に戻る。

99.川上第三バス停 100.川上ヘリポート 101.「R438-62」
 穴吹川沿いの2車線道路を淡々と走る。川に沿っているものの急なカーブはなく交通量が少ない事も相まって快走路と言える。集落の西端で川上ヘリポートを通過し、さらに走ると地震観測所(と言っても無人の小さな建物)の前を通過する。

102.「剣山12km」 103.コリトリ 104.強烈に狭い訳ではない
 徳島r260交差点から約6.6kmで右ヘアピンカーブを曲がるが、その手前から上り勾配になる。ここから先は集落のない見ノ越区間=酷道区間に入ったと言える。さらにヘアピンカーブを曲がって標高を上げるが南を流れている穴吹川との高低差は小さいままである。
 剣神社に至る林道が交差しているヘアピンカーブからはセンターラインがなくなって道幅も狭くなるが、乗用車同士の離合は可能で酷道としては序の口といった感じである。道幅は多少余裕があるものの小刻みなカーブが多く見通しは悪い。

105.5号橋 106.7号橋 107.「見ノ越8.5km」「コリトリ3km」
 左のヘアピンカーブを曲がった先で岩壁林道との交差点を通過し、その直後に5号橋を渡る。橋上には18tの重量制限が設定されているが、こんな場所に誤って進入する大型トラックも少ないだろうから、木材搬出車両に対するものかもしれない。緩やかな上り勾配の1.0〜1.5車線幅の狭路を走っていると7号橋を渡るが、橋というよりカルバートである。見ノ越区間の神山町側の特徴として0.5km毎に見ノ越までの距離を表示した標識が設置されている点がある。反対側にも標識が取り付けられており、そちらにはコリトリまでの距離が表示されている。

108.白枝谷橋の傍には滝がある 109.10号橋 110.視界が開ける場所もある
 白枝谷橋というきちんとした名称のある橋を渡るが、その上流側には名もなき滝が流れている。下流側に目を向けると視界が開けており良い景色を眺める事もできる。10号橋にも重量制限があるが、標識は劣化が激しく数字を読み取るのが困難である(他の橋と同じ18t)。その後も道路状況に変化はないが標高は1000mを超えており、時折視界の開けた場所を通る。

111.作業小屋? 112.「R438-70」 113.下り勾配の区間もある
 見ノ越まで6.5kmの地点で右ヘアピンカーブを曲がり、その先で屋根が崩落した小屋の前を通る。近くに家屋はなくおそらく林業関係者が利用していた物と思われる。小屋を通り過ぎてからは視界の開けている割合が多くなるが、道路状況に変化はなく1.5車線幅程度の狭路が続いている。勾配は比較的緩やかだがカーブが多く見通しは良くない。

114.左ヘアピンカーブに林道が接続 115.水量豊かな砂防ダム 116.防護されていない法面もある
 コリトリから約7.6kmで左のヘアピンカーブを曲がるが、そこには中尾山高原に至る林道が接続している。この林道を走ると中尾山高原グラススキー場付近で徳島r260の分断区間を結ぶ太合実平林道に行く事ができる。
 林道との交差点以降も道幅はほとんど変化が見られないが、路肩の堆積物が多くなり、谷川のガードレールの凹みも目立つようになる。一貫して勾配が緩やかなため高所に来たという印象は薄いが、標高は1200mを超えている。コリトリの標高が700m程度なので勾配の割に高低差が大きい。

117.「R438-73」 118.法面保護のモルタルが剥がれている? 119.断崖路を走る
 視界が開けた山岳狭路酷道を走る。道幅を広げる工事をしていると思われる場所を通過するが、元々の道幅が1.0車線幅しかないため片側交互通行規制では作業ができないため、時間帯通行止規制が敷かれてしまう。見ノ越まで2.5kmの地点の法面はモルタル(?)が剥がれかけている箇所もあり、石だけでなく本来それを保護するものが落ちてくる可能性もある。

120.切通(?)を通過 121.落石防止網の下部に石が溜まっている 122.與次郎谷橋
 道幅は1.0〜1.5車線幅と狭いが交通量が少ないため対向車との離合はそれほど神経質になる必要はない。ガードレールの設置率も高く転落の可能性も低いだろう。ただ、切り立った断崖を通っているため落石がある事を考えると悠長に走っていられる状況でもない。見ノ越まで1.5kmの地点を過ぎると視界が開けるようになる。標高は1300mを超えており、四国でありながら冬季には積雪する可能性もある。

123.東側の視界が開ける 124.「見ノ越1km」 125.見ノ越隧道の手前に直角カーブあり
 見ノ越まで2kmを切ると視界がさらに開ける。R438のおにぎりが立っているのが確認できるが、以前はR438ではなくR439のおにぎりであった。R438重複区間内における唯一のR439おにぎりであったが、いつの間にか(2016年7月〜2019年11月の間)変更されたようである。

126.見ノ越隧道 127.三好市に入る 128.R439・R492交差点
 右直角カーブの直後で見ノ越隧道をくぐって三好市に入る。以前は天井部に設置された通常の電灯だったが、側面に取り付けられたチューブタイプのLEDに置き替わっていた。昼間ならともかく夜間は心許ない光量ではなかろうか。
 トンネルを出た直後に剣山登山リフトの見の越駅があり、その前は駐車場となっている。川井トンネルの東側坑口の駐車場には1台の車も停まっていなかったが、ここは満車に近い状態であり、交通誘導員も配置されていた。右、左とカーブしながら土産物店や民宿の間を走った後にR439・R492交差点に至る。R438は直進して左カーブを曲がる。手前で左に分岐している道路がR439・R492大歩危方面である。起点の徳島本町から続いていたR439との重複が終わり、ようやく完全な単独区間となる。その距離は約80kmである。

国道438号 part3