国道430号

R429霞橋東詰交差点〜R30宇野駅前交差点
倉敷市→玉野市

1.R429霞橋東詰交差点 2.霞橋東下交差点 3.霞橋東下交差点からは片側2車線
 酷道として名高いR429との霞橋東詰交差点がR430の起点であり、ここから概ね海沿いを走って玉野市まで向かう。霞橋東詰交差点はやや複雑な構造をしており単純なT字形状の交差点ではない。R429の倉敷市市街地方面から走ってきた場合は左斜め前方の側道に進み、側道を霞橋東下交差点まで下る。霞橋東下交差点からは片側2車線と良く整備された状態となり交通量も多い。

4.岡山r428交差点を右折 5.r428交差点以降も片側2車線 6.高梁川の堤防の外側を走る
 左カーブの途中で岡山r428との交差点を右折して玉野・児島方面に進む。道なりに進むr428は片側2車線であり、案内標識にこそ表記されていないがr428を経由して玉野に行く事も可能である。交差点を通過した車両で右折したのは2,3割といったところだろうか。r428交差点からも片側2車線だが、旧道が交差している左カーブを曲がると対面4車線道路になる。その状態で高梁川の堤防の外側の直線道路を走る。

7.岡山r398水島大橋 8.遊水地の手前で左にカーブ 9.三菱自動車水島工場の前を通過
 中央分離帯が復活してから程なくして岡山r398水島大橋の下をくぐるが、R430とは接続していない。水島大橋を含む前後の道路は2006年3月までは水玉ブリッジラインと呼ばれる有料道路であった。その後片側2車線道路を走っていると左に大きくカーブして遊水池の北岸を走り、遊水池の反対側には大手製鉄会社のJEFの工場がある。遊水池の東端で左カーブを通過してからはほぼ真東の方角に進む。
 大小の工場の中を走っているが、JFEに加えて三菱自動車の水島工場もあるため、平日であればトレーラーを含む大型貨物車両の走行が多い事は想像に難くない。岡山r188海岸通1交差点の先でランサーエボルーションが飾られた三菱自動車の正門前を通過する。

10.岡山r188交差点&水島臨海鉄道 11.r188交差点以東は商業施設も多い 12.岡山r62・r428広江1交差点を右折
 三菱自動車の敷地の北を通り過ぎてすぐに水島臨海鉄道の高架とその下のr188交差点を通過する。その後も4車線道路が続いているが、沿線は工場よりも商業施設が目立つようになる。交通量はさほど多くないが信号の切り替りのタイミングが悪くストレスのたまる走行を強いられた。
 霞橋東詰交差点から約9.4km走ると岡山r62・r428広江1交差点に至る。見覚えのあるr428という県道は霞橋東下交差点の南で右折した交差点である。さすがに直進して道なりに走っていればここまで来れるという事はないが、r428を辿る事で広江1交差点に行く事は可能である。

13.広江南交差点 14.勾配を上る 15.岡山r276宇野津交差点
 広江1交差点を右折してからは意外にも片側2車線道路が待ち構えている。広江南交差点では交差点の前後で車線の位置がずれており、それを示す警戒標識も立てられているのだが、見通しが良いため特段気にする事もなく通過できる。広江南交差点から程なくして上り勾配となり、山裾の海面に対して少し高い位置を走る。岡山r276宇野津交差点までは概ね上り勾配の状態が続いている。

16.宇野津交差点の先で下り勾配になる 17.旭化成野前を通る 18.正面の岩のような高台にも住宅あり
 宇野津交差点からは下り勾配となって一気に海抜一桁メートルまで下る。旭化成を含む大規模な工場を右手に見ながら南下を続ける。分断区間を抱える岡山r268との塩生三差路交差点の手前は中央分離帯のない4車線道路だが、交差点の南で中央分離帯が復活する。

19.緩やかな勾配を上る 20.瀬戸中央道 21.岡山r393の通生橋の下を通過
 雇用促進住宅のある高台の西側を通過して程なくして左にカーブすると同時に上り勾配となる。その後右にカーブしてからの左カーブで瀬戸中央道の高架下をくぐる。その直後にも高架道路の下をくぐるが、こちらは岡山r393の通生橋である。r393は鷲羽山公園線が路線名であるが、鷲羽山スカイラインと呼ばれる元有料道路である。R430とは直接接続しておらず、市道や県道を介する必要がある。

22.通生橋から東は下り勾配 23.児島ICへは扇の嵶口交差点を右折 24.岡山r21元浜団地口交差点を左折
 通生橋からはやや急な下り勾配で一気に下る。岡山r21の跨道橋の下をくぐった直後にr21菰池中央交差点を通過する。その後は家屋が密集した間を通り抜けているが、片側2車線かつ直線的なので見通しは良好である。瀬戸中央道の児島ICの北側の出入口に当たる扇の嵶口交差点を通過し、約500m東でJR瀬戸大橋線の高架の下の岡山r21元浜団地口交差点を左折する。左折車線は1本しかなく左折矢印もない信号でR430が優先の切替りタイミングではないため、信号待ち渋滞が発生していた。なお、菰池中央交差点で交差したr21と2ヶ所目の交差点だが、重複ではなく海側の異なるルートを走っていたr21と合流という形である。むしろ重複しているのは元浜団地口交差点より北の区間である。

25.児島駅前を通過 26.r21児島支所東交差点 27.児島支所東交差点からは2車線
 左折車線が1本しかなかった事から対面2車線になるのかと思いきや、交差点以降も片側2車線道路が続いている。JR瀬戸大橋線の高架の西側を並走しており、児島駅前を通過してから緩やかに右にカーブして小田川を渡る。倉敷市の児島支所の北を通過した直後のr21児島支所東交差点で左側車線が左折専用車線となり、交差点以降は対面2車線になる。車線は減ったが交通量はさほど減らず、流れやや悪くなる。

28.倉敷市児島田の口 29.岡山r266田の口交差点を右折 30.田の口交差点からは歩道のない2車線
 それでも歩道が両側に設けられており道路状況としては普通以上と言える。琴浦港の少し内陸の平坦な場所を緩やかなカーブを描きながら通過する。左にカーブしてから勾配を上り、岡山r266田の口交差点を右折して玉野方面に進む。田の口交差点からは歩道のない2車線となり、沿線に建物が密集しているせいもあって狭苦しく感じられる。

31.田の口港で左直角カーブ 32.瀬戸内海沿岸を走る 33.倉敷市児島唐琴はセンターラインなし
 田の口交差点から約300mで田の口港の手前を左に直角にカーブし、少しだけ港沿いを走ってから集落を通り、その先で海岸線沿いを走る。次の集落の児島唐琴ではセンターラインがなくなり1.8〜2.0車線とやや狭くなる。集落を出る前にセンターラインが現れるが、落石注意の警告標識も現れる。

34.海岸線沿い区間に突入 35.落石危険区域のため大雨時は通行規制が入る 36.海の日を含む3連休のため交通量多し
 児島唐琴から東は海岸線沿いを走っているが、山が海に迫った地形のため落石危険区域となっており、時間雨量20mm・連続雨量100mm以上で通行止規制が敷かれてしまう。とは言うものの道路状況としては平坦かつカーブの少ない2車線道路で、決して酷道と言えるレベルではなくむしろ快走路と言える。海の日を含む3連休に加えて好天とあって交通量は意外に多い。

37.駐車スペースに車がいっぱい 38.岡山r462交差点 39.玉野市渋川
 市境を越えて玉野市に入ってからも海岸線沿いが続いている。前述の通り行楽日和の3連休とあって駐車スペースが埋まるくらいの車が止まっており、そのため広くもない路肩に駐車している車も多く、通過時は余計な気を遣わされて面倒であった。岡山r462交差点からは集落の中を走る事になるが、駐車場を求めて急に減速したり右左折したりする車もいて厄介な事この上ない。右折待ち車両で流れが悪くなっていた渋川交差点を過ぎると歩道がなく両側に家屋のあるやや狭苦しい2車線だが、少なくとも進行方向の車は変な動きをしないため多少ではあるが走りやすくなったと感じられた。

40.岡山r427交差点を右斜め前方へ進む 41.三井金属鉱業は煙突が特徴的 42.緩やかなアップダウンあり
 緩やかな上り勾配となってから岡山r427交差点を道なりに右斜め前方に進む。煙突が特徴的な三井金属鉱業の工場を正面に臨み、左にカーブしながら緩やかな勾配を上る。三井金属鉱業の敷地が終わると下りに転じる。

43.岡山r419日比交差点を左折 44.日比交差点からは上り勾配 45.新川に向かって下る
 岡山r419日比交差点を左折して玉野市街・宇野港方面に進む。300m手前の案内標識にはT字路に突き当たる表記だが、実際は十字路であり交差点の歩道橋に付けられた案内標識には行き先は描かれていないがきちんと十字路と表記されている。日比交差点からは上り勾配となって住宅地の西側を通過し、峠部分を越えて新川に向かって下り勾配を走る。新川を渡ってからは右にカーブして進行方角を北から東に変える。

46.異常気象時通行規制区間 47.旧道との和田1交差点を道なりに左へ進む 48.玉第三隧道
 新川の左岸を左にカーブして旧道との和田1交差点を道なりに左に進む。造船所と案内されている右斜め前方に伸びる道路が旧道である。和田1交差点からは上り勾配となり玉第三隧道から第二、第一と制限高3.6mのトンネルを3つ連続でくぐる。第一隧道を出た所にあるその名も玉第一隧道交差点は交差する市道が海岸沿いを経て玉野市市街地に行けるとあって右折車線がないくせに右折する車両が多く、スムースに交差点を通過できない。

49.旧道と合流 50.小刻みにアップダウンしている 51.玉野トンネル
 玉第一隧道交差点のすぐ先にある交差点が旧道との交差点であり、こちらからも前述の市街地に向かう市道に行く事もできる。ただし、こちらにも右折車線はない。その後は住宅地の中を緩やかなアップダウンとともに進み、右カーブの先で岡山r62玉比メ神社前交差点を通過し、以降は上り勾配となる。元々3.6mの制限高があったトンネルだが、2010年に改修されて規制が解除されている。2014年発行のスーパーマップルには未だに制限高の記述が残っている。

52.玉野トンネルからは下り勾配 53.R30ループ橋南交差点を道なりに右へ進む
 玉野トンネルを出るとやや急な下り勾配となっており、右にカーブした後に大きく左にカーブしながら標高を下げる。鳴滝川を渡ると平坦になり、緩やかに右にカーブしている所でR30ループ橋南交差点を道なりに通過する。直進左折ともにR30となっており、R430は宇野港方面に重複している形である。R430は案内標識にも表記されず宇野港方面にはソトバも設置されていない。

54.R30重複区間 55.おにぎりはR30のみ 56.R30宇野駅前交差点
 ループ橋南交差点からはR30との重複区間となり4車線道路をほぼ真東に向かって進む。検察庁北交差点で歩行者自転車専用道路が交差しているが、これは玉野市営電気鉄道の廃線跡である。検察庁北交差点の直後に市役所入口交差点を通過し、少し走るとフェリー港の北で岡山r22宇野港口交差点を通過する。そのすぐ東の宇野駅前のロータリーに接している交差点がR430の終点である。なお、R30は海上区間を要しており瀬戸内海の対岸、香川県高松市まで続いている。所謂宇高国道フェリーは2012年10月17日から運休となっているが、別の会社による両港を結ぶフェリーは就航している。また、瀬戸大橋はR30のバイパスという位置づけでもある。