国道429号
part3

R312朝来インター東交差点〜R29斉木口交差点
朝来市→宍粟市

83.あさご大橋 84.朝来トンネル 85.兵庫r70朝来インター前交差点を右折
 R312朝来インター東交差点を左折するとR312から分岐すると上り勾配となりあさご大橋で円山川とJR播但線の上を通過して朝来トンネルに入る。トンネル内で下り勾配となり、下り切った所で兵庫r70朝来インター前交差点を右折する。左折のr70朝来市街方面はあさご大橋と朝来トンネルが供用されるまでR429であった。

86.兵庫r70交差点を左斜め前方へ進む 87.播但道の高架をくぐる 88.長閑な風景を快走する
 朝来インター前交差点から約100m走るとr70とのY字路となり左斜め前方へ進む。八代川を渡ると前方に播但道の高架が見え、その下をくぐって神子畑川の流域を東に向かって走る。R429の単独区間だが非常に走りやすい2車線道路で、長閑な風景も相まって気持ち良く走る事ができる。

89.神子畑川沿いを走る 90.神子畑鋳鉄橋 91.神子畑鋳鉄橋の先にセンターラインなし区間あり
 集落が途切れることなく続いているが、家屋があるのは国道沿線よりも旧道と思われる市道沿線が中心である。R312朝来インター東交差点から約7.1kmで神子畑鋳鉄橋の近くを通る。国道からも橋を見る事ができるのだが、すぐ西には駐車場もあるのでじっくり見物し、徒歩であれば渡る事もできる。鋳鉄橋のすぐ先でセンターラインがなくなるが、短い距離なので苦もなく通り過ぎる事ができる。

92.清水橋 93.明神電車を模した高欄 94.高欄のおにぎりはフルスペック
 神子畑鋳鉄橋から約500m進むと清水橋を渡る。こちらは鋳鉄橋ではなく現役の国道の橋であり、一見すると普通の2車線の橋にしか見えない。この橋の特徴は高欄が鋳鉄橋を通っていた明神電車の車両の形状をしている。しかし国道マニアとしてのネタは「鉱石運搬用の明治時代の鉄道」を模している事よりも青垣・一宮という地名の間のおにぎりの存在が気になる。握りこぶしより大きく手のひらよりも小さいというサイズだが、おにぎりに表記されている全てが盛り込まれている。ここにおにぎりがなければわざわざ車を降りて見物する程のものではない。

95.谷の幅が狭くなってくる 96.右手に神子畑選鉱所跡が見える 97.鉱石の道神子畑ステイション
 清水橋からも神子畑川沿いの谷筋を走る2車線快走路が続いている。勾配は非常に緩やかで急なカーブもなく、交通量は極めて少ない。神子畑の集落を通り過ぎると右手に神子畑選鉱所の跡が見え、一部は鉱石の道神子畑ステイションという史跡公園として整備されている。R429の笠杉トンネルを挟む区間の東側で走りやすい道路状況はこの神子畑選鉱所跡までである。

98.落石防止ネットが頼りない 99.正面にこれから通る道路が見える 100.速度抑制(暴走防止?)の凹凸が多い
 センターラインがなくなり道幅が狭くなると言っても1.8車線程と榎峠や青垣峠のように強烈に狭い訳ではない。また、大型車の通行に関する警告もない。神子畑川を渡るヘアピンカーブからはセンターラインが現れて2車線になるが、ヘアピンカーブを含む急カーブが多く速度はあまり出せない。急カーブが多いせいか、暴走対策なのか路面に凹凸が付けられている。凸部の手前には赤いペイントがされて目立つようになっているが、結構落差が大きいので通過の際は気を遣う。

101.笠杉トンネル 102.下り10%勾配 103.大野集落
 神子畑選鉱所跡から約4.3kmで笠杉トンネルをくぐって宍粟市に入る。宍粟市側は2車線で急なカーブはないものの勾配が10%ときつい。勾配が緩やかになると最初の集落を通過し、黒原川に沿って走る。

104.黒原川沿いを走る 105.宍粟市一宮町上岸田 106.兵庫r6交差点を左折
 走りやすい2車線道路で黒原川沿いの集落を結びながら西の方角に進む。山間部の川沿いのため急なカーブもあるが2車線なので走りにくさはあまり感じない。左、右とS字状にカーブを曲がった先で兵庫r6との交差点に突き当たり、一旦停止してから左折して波賀・国道29号方面に進む。

107.r6が重複している 108.集落内の1.0車線狭路 109.舗装状況は良くない
 r6交差点からも2車線道路だが沿線に家屋があるせいかやや狭苦しく感じられる。コミュニティセンターを通り過ぎるとセンターラインもなくなり1.0〜1.5車線幅とさらに狭くなる。狭くなるだけではなく意外に交通量が多い区間でもあり離合に難儀する。その後1.8車線程に広くなり沿線の家屋が少なくなるため多少は走りやすくなる。揖保川に沿って断続的に続く集落を繋ぎながらほぼ平坦な狭路を走る。

110.センターラインが復活 111.兵庫428交差点 112.兵庫r6交差点を右折
 井ノ田橋の南詰の市道との交差点からは2車線となり、快走路を揖保川に沿って走る。三方橋の南詰で兵庫r428との交差点があるが、その手前に約300m先のR429とr6との交差点の案内標識が設置されているので、間違えてr428交差点を右折しないようにしなければならない。r428交差点から約200m走るとr6交差点を右折して美作・波賀方面に進む。案内標識の支柱には「波賀方面 幅員減少 幅員2.5m」という警告が取り付けられている。

113.「この先高野峠 幅員狭小 大型車通行不能」 114.緩やかな上り勾配のS字カーブ 115.高野集落内は2.0車線幅
 r6交差点からは走りやすい2車線道路だが、高野峠が大型車の通行ができないといういくつもの警告標識がある。そんな警告とは裏腹に2車線快走路を走っていると左にカーブし、緩やかな上り勾配となる。平集落を抜けるとセンターラインがなくなるが、2.0車線なので大型車でも走行できる。2.0車線幅の状態で高野集落を通り抜ける。

116.高野峠区間に入る 117.大型車通行不能の最後通牒 118.狭いうえに舗装状況が悪い
 高野集落を通り過ぎると大型車でも転回できそうなスペースの奥に雨量通行規制標識や電光掲示板などが立っている。その奥には大型車が通行できない旨の最後通牒の標識が立っており、幅員減少の標識の先で道幅が狭くなっているのが分かる。
 酷道区間に進入すると1.0車線の狭路となり左カーブを曲がる。道幅は狭いが舗装は新しく山側には新しい落石防止柵が設置されている。その施工区間が終わると舗装の凹凸が多くなり薄暗い杉林を走る。かと思えばまた新しい落石防止策がその部分の舗装だけ新しい。落石防止策を施工した際に舗装も直しているのだろうが、全てを舗装しなおす予算はないのだろう。

119.ガードレールも落石にやられている 120.落石防止柵付近だけ新しい舗装 121.薄暗い杉林を走る狭路
 件の落石防止柵付近だけきれいな舗装だが、道幅は1.0車線と狭いままである。狭いうえに舗装状況も悪いのよりも舗装がきれいな方が走りやすいのは言うまでもない。ガードレールのない区間の方が多いが、あっても落石のせいで凹んでいるものが多い。

122.消えかけとは言え2車線区間がある 123.狭くはないがヘアピンカーブでもある 124.峠に近い方が走りやすい
 1.8車線程に広くなるのに前後して急カーブが増える。消えかけながらセンターライン付きの2車線になってすぐに左のヘアピンカーブを曲がる。その後もしばらくは2車線状態が続いているが、次のヘアピンカーブの手前で1.8車線幅になってしまう。さらに峠に近付くと1.5〜1.8車線とさらに狭くなるが、峠区間に入ってからの1.0車線区間に比べると随分走りやすいと感じる。

125.波賀町の境標識が残っている 126.一宮町の境標識も残っている 127.高野峠にはお地蔵さんがいる
 r6交差点から約6.4kmで高野峠に到着する。峠の両側とも宍粟市なのだが、平成の大合併以前は一宮町と波賀町の町境であった。宍粟市が誕生したのは2005年なので10年近く経過しているのだが、なぜか波賀町と一宮町の境標識が残っている。周囲の状況は榎峠と青垣峠とは異なり峠のすぐ傍に空き地があり、開けた場所となっている。峠からの眺望は望めないが道路の両サイドの高台に上れば景色を眺める事もできそうである。標高750mの高野峠はR429の最高所であり、唯一の冬期閉鎖区間である。

128.旧芳賀町側も狭い 129.急カーブも多い 130.小崩落は大土嚢とブルーシートでカバー
 高野峠を越えて旧波賀町に入ると当然ながら下り勾配となる。ガードレールの設置率は高いが道幅は1.0車線と狭く、小刻みなカーブが連続しており見通しはあまり良くない。林道(作業道?)が接続しているヘアピンカーブもある。他にもヘアピンカーブが連続している箇所があり、道幅が狭いため大型車ではまず通行できないだろう。

131.舗装状態は良いが完全1.0車線と狭い 132.継ぎ接ぎ舗装箇所もある 133.集落に入ると同時に2車線道路になる
 いくつかのヘアピンカーブを通過し終えると標高は500m強まで下がっている。比較的新しく安定した舗装の箇所もあれば継ぎ接ぎだらけで凹凸が多い舗装まで変化に富んでいる。旧波賀町側の最初の集落の水谷集落に入るとセンターライン付きの2車線道路になる。

134.集落以降も下り勾配が続く 135.意外に勾配がきつい 136.R29上野中交差点を左折
 水谷川に沿った2車線道路を淡々と走る。急なカーブもあるし急勾配となっている区間もあるが、全体的に見れは走りやすいと言える状況である。水谷川から少し距離を置いた所で勾配を下り切り、R29との上野中交差点に突き当たる。これまでの重複区間と同じように案内標識にR429は表記されてない。ここは左折して姫路・山崎方面に進む。なお、山崎は旧山崎町を指しており現在の宍粟市の中心部でもある。

137.おにぎりはR29のみ 138.旧波賀町の中心部を走る 139.R29斉木口交差点を右折
 R29と重複しながら旧波賀町の中心部を南に向かって走る。沿線の建物は多くかつては町の中心部だった区間だが、二桁国道である点を考えれば交通量は少ないと言える。水谷川を渡り波賀市民局前交差点を通過する。市街地の南端部でR29斉木口交差点を右折して単独区間になる。R29との重複距離は700mと非常に短い。

国道429号 part4