国道429号
part2

R427大名草上交差点〜R312朝来インター東交差点
丹波市→朝来市

45.おにぎりに「大型車通行困難」 46.養魚場(?)の手前でセンターラインがなくなる 47.通行規制標識
 大名草上交差点を右折するとR427から分岐して単独区間となるが、すぐに狭路になる訳ではなく見通しが良く走りやすい2車線道路が待ち構えている。しかし交差点の直後に「大型車通行困難」という標識が付けられおり、この先が酷道である事を感じさせてくれる。大きく左にカーブし、大名草上交差点から約1.2km走ると石淵橋でセンターラインがなくなり、そのすぐ先の養魚場の前で道幅が狭くなる。榎峠と同様に雨量が規制値を超えた場合は通行止になる旨が警告されているが、降水量については言及されていない。

48.ガードレールのない1.0車線道路 49.川に近い場所にはガードレールがある事も 50.所々に退避スペースが用意されている
 加古川の支流のひとつである石風呂川が道路からすぐに下りられるくらいの距離しか離れていない。その石風呂川に沿った1.0車線幅の狭路だが、ガードレールがない区間も多い。源流に近い山間部だが切り立った崖を走っているのではないため、落ちたら死ぬという恐怖感は感じない。基本的には1.0車線幅だが舗装された退避スペースが意外に多く設けられている。

51.カーブはほとんどない 52.峠に近付くと勾配はきつくなる 53.青垣峠
 石風呂川がほとんど蛇行していないため、それに沿っている国道もカーブが少なく急なものもない。狭い谷筋ではあるが意外に日光が当たる箇所も少なくない。峠に近付くと勾配がやや急になるものの直線的で見通しが悪くないのでさほど走りにくいとは感じない。ヘアピンカーブを含む急カーブがないため大型車でも通行できそうだが、対向車が現れたら対処できない可能性がある。
 大名草上交差点から約5.0kmで丹波市と朝来市の境の青垣峠に到着する。榎峠と同じく切通しの峠で眺望はまったくない。また、道幅が狭い割に市境標識は普通のものが立てられている。なお、青垣峠は生野峠とも呼ばれる事もあるが、R312の朝来市・神河町境も生野峠と名付けられており通常はこちらを指す事が多いようだ。

54.法面崩壊の危機 55.峠からすぐの場所に最初の家屋がある 56.朝来市側の狭路区間は短い
 峠を越えて朝来市に入ってすぐに道路の左側に巨大土嚢が並べられている光景を目にする。法面をみると土砂とも杉の木・葉とも区別がつかないものが路上に押し寄せようとしている。この土嚢のせいで大型車の通行がさらに困難になっている。いや、ここはもう「大型車通行不能」にしておくべきではないかと思う。
 そんな酷い青垣峠だが、切通しを出ると道幅は1.5車線に広がり、そして驚くべき事に最初の家屋が見える。左カーブを曲がって最初の家屋の前を通り過ぎると1.8車線幅にまで広くなり、カーブの多いほぼ平坦な状態を走る。大外集落に入るとセンターライン付きの2車線になり、しばらくカーブの多い2車線道路を走る。市川に架かる橋の手前で大明寺温泉や黒川ダムに至る市道との交差点を通過する。右折して市道に進めば集落を通過した後に西にある多々良木ダムを経てR312に通じる道路があるが、多々良木ダムの東部分は関西電力の私道のため一般車両は通行できない。

57.大明寺への市道との交差点からは2.0車線 58.高野川沿いの市道との交差点からは2車線 59.簾野集落
 大明寺集落市道との交差点から少し進むとセンターラインがなくなるが1.8〜2.0車線幅と特に狭い訳ではない。蛇行する市川に忠実に沿ってはいないがトンネルはなくバイパスという感じではない。最奥の高野集落に至る市道との交差点を急な右カーブで通過するとセンターラインが復活して2車線道路になる。市川の右岸を走っていると簾野集落で簾野橋を渡って左岸に移るが、集落を通り過ぎてからも2車線道路が続いている。

60.魚ヶ滝付近からセンターラインがなくなる 61.銀山湖南岸を走る市道(?)との交差点を右折 62.出合橋で銀山湖を渡る
 2車線道路でなくなるのは魚ヶ滝荘オートキャンプ場を過ぎた辺りからである。センターラインがなくなるとは言え1.8〜2.0車線幅なので青垣峠に比べると広い。しばらく左岸を走っていると銀山湖南岸を走る市道(林道?)との交差点を右折する。場所が場所だけに信号機は設置されていないが、控えめな案内標識は設置されている。この交差点を右折するとすぐに出合橋で銀山湖の上流部分を渡る。
法道谷への分岐を
63.銀山湖北岸を走る 64.左直角カーブに法道谷への道路が交差 65.僅かながらセンターラインが復活
 生野ダムにって造られた銀山湖の北岸に沿って走る。センターラインはなくカーブは多いものの他の大中規模のダム湖沿いの道路と同様に勾配はほとんどなく交通量を考えれば概ね走りやすいと言える状況である。出合橋の西詰で交差した南岸を走る市道は1.0〜1.5車線と国道よりも狭い。法道寺谷川にかかる橋の手前で左の直角カーブを曲がるがそこには法道谷への道路が交差している。案内標識まで設置されているが、砂利道なので間違っても法道谷に進んでしまう事はないだろう。その後も銀山湖の北岸を走るが短距離ながら2車線となる箇所もある。

66.交通量は少ない 67.生野ダムを通過 68.ダムの下流に出る
 カーブの多い1.8車線幅の道路を銀山湖を眺めながら淡々と走る。生野ダムが近付いてきて右にカーブしながらダムの脇を通過する。銀山湖の南岸を走っている道路はダムの天端を経てここで交差している。ダム脇からは谷をトラバースするルートを通って勾配を下り、ヘアピンカーブでも標高を下げる。道幅は1.5車線と少し狭くなってしまう。ダムの下流側に出ると平坦になり景色も開ける。

69.竹野原集落 70.河川改修と同時に国道も整備された模様 71.奥銀谷集落
 ダム湖の下流のすぐ傍に竹野原集落があり、その南端でセンターライン付きの2車線道路になる。しかし次の小野集落に入るとセンターラインがなくなり、奥銀谷集落から2車線道路になる。白口川が市川に合流する地点で兵庫r367との交差点を通過し、三菱マテリアルの工場前を通過してから旧生野町の中心部に差し掛かる。

72.口銀谷交差点を右折 73.但陽信金の本館の南東を左直角カーブ 74.市街地を抜けると上り勾配
 旧生野町役場(現在の朝来市役所生野庁舎)の前を通過して少し走ると久しぶりの信号機付きの交差点である口銀谷交差点を右折して国道312号方面に進む。直進の道路が2車線なので間違えて進んでしまわないように注意が必要である。
 口銀谷交差点からはセンターラインのない1.5車線幅と多少狭い道路で市街地を北に走り、但陽信金の本館の南東で左に直角にカーブして、そのすぐ先で右の急カーブを曲がる。市街地の集落が途切れるまでは緩やかな上り勾配を走る。

75.R312交差点を右折 76.生野北峠 77.生野北峠の北側は登坂車線あり
 やや急な勾配を上ってJR播但線の上を通過した先でR312との交差点に突き当たる。信号機のない交差点を右折してR312との重複区間となる。交差点のすぐ先で切通しの生野北峠を通過する。生野北峠の“生野”は朝来市・丹波市境のR429生野峠(青垣峠)ではなく、前述の朝来市・神河町境のR312生野峠を指す。そんな生野北峠は中央分水嶺であり、南は市川水系、北は円山川水系となっている。生野北峠からの下りはやや急な勾配で、緩やかなS字カーブで播但線の生野トンネルの上を通過してから反対の南向き車線には登坂車線が設けられている。

78.R312播但道の生野北第一ランプ 79.生野北第二ランプの高架下をくぐる 80.生野北第二ランプからは見通しの良い快走路
 反対側の登坂車線がなくなってすぐにR312播但道の生野北第一ランプを通過する。この第一ランプは姫路方面の出口と和田山方面の出入口の3方向と接続している。その後は円山川に沿って下っていると播但道の高架の手前で右にカーブする。円山川が造る平地に下りると生野北第二ランプを通過する。第一ランプになかった姫路方面への入口はこの第二ランプをから入る事になる。
 その後はほぼ平坦かつ直線的で見通しの良い2車線快走路を走る。西側を走っている播但道に朝来SAがあるが、これは「フレッシュあさご」という道の駅でもある。SAのため播但道を走っていないと利用できなさそうだが、市道を経由する事で道の駅を利用する事ができる。ただし、スマートICではないためSAとしての駐車場には入れない。なお、北向き車線は自動販売機とトイレのみだが、人道橋を渡って販売施設のある南向き車線との往来が可能である。

81.羽渕鋳鉄橋の前を通過 82.R312朝来インター東交差点を左折
 田路川が円山川に合流する辺りで羽渕鋳鉄橋の前を通過する。案内標識とちょっとした駐車場が設けられている羽渕鋳鉄橋だが、明治期に造られた日本最古の鋳鉄製橋ののひとつであり、兵庫県の重要文化財に指定されている。緩やかな右カーブで円山川を渡った先のR312朝来インター東交差点を左折して単独区間となる。

国道429号 part3