国道425号
part4

白谷トンネル〜R168ワラビ尾交差点
十津川村

147.「五條90km 新宮79km」 148.風景に変化は見られない 149.路盤に崩落箇所あり
 延長955mと結構長い白谷トンネルをくぐると十津川村に入る。奈良県で最大の面積を持つ自治体で、村としても最大である(北方領土の村を除く)。紀伊半島の中央部を占めているとあって酷道とも縁の深い村である。
 トンネルを出た直後に案内標識が設置されており、五條と新宮が表記されている。13年前に比べて距離が少なくなっているが、十津川道路をはじめとするバイパスが供用されたためであろう。ちなみに五條はともかく新宮はこのまま直進するより引き返してR169とR309、R42を走った方が距離も短く済み早く着ける。道路状況は下北山村側と大きな変化は見られず、脆くて崩れやすい場所である事が分かる。

150.「R425 425」 151.日当たりは悪い 152.白谷池郷林道との交差点
 トンネルを出てから約700mで425番目の番号標を通過する。ちなみにR169(とR309)との重複区間はR425の番号標は設置されていないが、数字自体はカウントされているようである。トンネルからしばらくは勾配は緩やかなものの小刻みなカーブが多いため見通しは悪い。カーブが落ち着いて程なくして白谷池郷林道との交差点を通過する。林道の接続部は広場のようになっており、反対方向から走行していれば広場の左側の狭路に進む形になる。なお、その名称が示す通りこの林道は池郷まで繋がっているが、こんな場所の林道だけに通り抜けられるかどうかはわからない。

153.落石防止ネットが頑張っている 154.名もなき沢を渡る 155.離合できない道幅の割合が多い
 白谷池郷林道との交差点からも緩やかな下り勾配の山岳酷道が続いている。路上に散らばっている落石はなく走行に支障はなかったが、法面の落石防止ネットの下部に岩が引っかかっている箇所が複数見られ、台風などの大雨の際はどれかが原因になって通行止になる可能性がある。

156.ひしゃげたガードレールは落石の影響だろうか 157.苔むしたおにぎりが立っている 158.落石防止ネットに穴が開いている
 山深い場所を通っているが谷筋ではなく谷底と尾根の間のため比較的眺望が良い。下北山村側と同様にガードレールの設置率が高く転落の危険性は低い。穴の開いている落石防止ネットがあるが、2008年の走行時にもあったので13年間そのままである。長年放置している事を咎めるべきが、放置していても影響がないのを良しとすべきか。

159.「滝(R168)まで19km」 160.頑張り切れていない落石防止ネットもある 161.小崩落は多いが路面はきれい
 1.0〜1.5車線幅の狭路をひたすら走る。多少広い場所でも落ち葉が堆積していて実際の幅よりも狭く感じる事が多い。カーブは多く見通しの良い区間はほとんど存在しない。これで路面に落石が散らばっていれば非常に困難な走行になったのだろうが、幸いにして走行に支障ある落石はなかった。

162.送電線の下には傾いたおにぎりが 163.ガードレールは塗装ではなく錆で茶色くなっている 164.「五條78km 新宮67km」
 池原発電所からの送電線の下をくぐるが、その脇には傾いたおにぎりが立っている。これも2008年の走行時には既に傾いていた。おにぎりの傾きは放置されているが、案内標識の距離の数字は修正されている。

165.21世紀の森の出入口を通過 166.巨大土嚢で法面を保護 167.村道(?)との交差点
 白谷トンネルを出てから約14.5kmで21世紀の森という自然を利用した施設の出入口を通過する。過去何回かのR425の走行は土日に行ったが、営業しているかどうかわからなような静けさであった。今回も交通量はさほど増えなかった。なお、冬季閉鎖区間はのこの辺りまでである。
 以降も道路状況の変化としては若干道幅の広い割合が多くなる。瀞峡方面の村道(林道?)との交差点を通過するが、ここに十津川村に入って最初のバス停がある。最奥のバス停かと思いきや、バス路線は村道へと進んでいる。

168.21世紀の森を過ぎても道路状況は変わらず 169.今にも石が落ちてきそうな雰囲気だった 170.白谷橋
 村道との交差点からも非常に緩やかな下り勾配の狭路が続いており、カーブが多いため相変わらず見通しが悪い。今にも石が降ってきそうな場所を過ぎた後に左直角カーブを曲がって白谷橋を渡る。橋上には9.0tの重量制限が設けられており、カナウナギトンネルの規制と併せて車高3.0m超、車重9.0t超の車両は白谷トンネルを含む酷道区間を通り抜けできない。

171.小川集落 172.集落を過ぎてからも酷道が続く 173.大泰の滝展望台
 白谷橋を渡ってすぐに作業道(?)との交差点を通過する。尾鷲から来ている場合は道なりに進むだけだが、御坊から来ている場合はY字路を右に進む。路面にR425が右側の道路だとペイントされているがかなり薄くなっているので要注意である。交差点付近の小川集落を通り抜けてからも山岳狭路が続いている。大泰の滝展望台を通るが、駐車場はなく見物するなら少し離れた道路が広くなっている場所に停めなければならない。

174.R425では珍しいロックシェッド 175.出合橋 176.村道との交差点
 大泰の滝展望台を過ぎた先の右カーブを曲がるとロックシェッドをくぐるが、道幅が狭いままである。その後も白谷に沿った狭路を走り、出合橋を渡って左の直角カーブを曲がる。手前には大野出合橋という吊り橋があるが車両は通行できず人のみでしかも3名という制限もある。橋の先の直角カーブを右へ進むと清納の滝がある。
 出合橋から少し走ると大野方面への村道との交差点を通過するが、尾鷲方面からは鋭角な右折となっており、軽自動車でも1回で曲がる事は不可能だろう。御坊方面からはY字路を右に進む。

177.川との高低差がだいぶ小さくなっている 178.不動滝展望台 179.芦廻瀬トンネル
 村道との交差点からも断崖を走っている。不動滝にも展望台が設けられているが、駐車場は設置されていない。大奏の滝はやや奥まった所にあるため走行中に見る事は難しいが、不動滝は展望台正面の対岸にあるため走行中でも見れなくはない。十津川村の衛生センターの出入口を過ぎてから芦廻瀬トンネルをくぐる。トンネルの手前の左側には十津川第一発電所があり、トンネルはそれを迂回するようなルートである。

180.滝交差点を左折 181.芦廻瀬ループ橋でR168本線に向かう 182.R168滝交差点を右折
 芦廻瀬トンネルを出てすぐに滝交差点を左折して芦廻瀬ループ橋へと進む。案内標識におにぎりが表記されていないが、直進の道路もR425である。ただし、滝隧道の先のR168現道との交差点から南の区間が土砂崩れのため長期に渡って通行止であり、現道でのトレースはできない。十津川道路が供用されているため今後も復旧しない可能性がある。
 ランプ橋でR168本線の滝高架橋をくぐって 左カーブを曲がるとR168滝交差点に突き当たる。芦廻瀬ループ橋で180度方向転換しているため、左折ではなく右折して新宮・本宮方面に進む。

183.今戸トンネル 184.R168現道・R425現道との折立交差点 185.十津川温泉北トンネル
 滝交差点を右折してR168との重複区間になってすぐに今戸トンネルをくぐり、今戸高架橋を渡った先でR168現道・R425現道との折立交差点を通過する。折立交差点より北の区間は2011年9月19日、南の区間は2019年9月16日に開通している。どちらの現道もウオッちずでは国道扱いされているが、前述のとおり折立交差点から北の区間は土砂崩れのため通り抜けできない。折立交差点からは延伸された今戸高架橋で十津川を渡って十津川温泉北トンネルをくぐる。

186.現道と合流 187.猿飼橋の北詰を通る 188.大谷橋
 十津川温泉北トンネルを出てすぐに現道との交差点を通過する。十津川道路区間を過ぎてもセンターライン付きの2車線道路が続いているが、若干車線幅が狭く歩道も設置されていない。十津川に架けられた猿飼橋の北詰を通り過ぎた後に十津川温泉に差し掛かる。

189.十津川温泉 190.庵之前橋 191.1.5車線幅のロックシェッド
 村名を冠した温泉だが、十津川村の中心部ではなく役場は別の場所にある。温泉宿を含む多くの建物があるが急なカーブもありアップダウンもしている。左カーブを曲がって庵之前橋を渡って村道が接続している左急カーブを曲がる。この村道を北上すると十津川村の役場と道の駅「十津川郷」の間に行く事ができるはずである。

192.蕨尾集落 193.R168ワラビ尾交差点を右折
 蕨尾集落を走っているとワラビ尾交差点を右折して龍神方面に進む。滝交差点からの距離は約6.7kmで、ここから3ヶ所目の酷道区間、牛廻越が始まる。上位国道との重複区間を除く単独区間が酷道というのはR425では珍しいケースではない。また、坂場交差点から走り始めて結構な時間が経過しており、かなり距離を走った気になるが、まだ半分も過ぎていないという事実に愕然とする。

国道425号 part5