国道425号
part2

県境〜R169上池原交差点
上北山村→下北山村

41.奈良県に入ると下りに転ずる 42.瀧トンネル
 県境を越えて奈良県上北山村に入る。三重県側と似たような状況で、道幅は1.0車線からせいぜい1.5車線で緩やかに下っている。落石防止ネットの設置は三重県側とほぼ同じくらいだが、ガードレールの設置率は若干低くなっている。県境から400m程走ると瀧トンネルを通過する。もちろんこれまで同様に狭くて照明のない、R425の標準トンネルである。

43.奈良県でも頑張ってます 44.頑張りきれていない箇所も・・・ 45.ナゴセ集落。おそらく無人
 奈良県も落石は少なくない。落石防止柵の支柱の根元をひん曲げるほどの巨大な落石もあれば、落石防止ネットの裾には押さえきれなくなった大量の石が路肩を占拠している。その対策はA型バリケードとカラーコーンの設置。いや、決して間違った対策ではないが、この通常なら仮と言える対策がここR425では年単位で継続される可能性も秘めている。
 県境から約1.8km走ると民家らしき建物を通過する。突如現れる原型を留めた民家の存在の驚かされる。電気は来ているようだが生活感は感じられない。それにしてもエライ所に住んでいる(た?)もんだ。行政区分上は上北山村に属しているものの役場まで行くのはちょっとした小ドライブだ。それに所属する村の役場より尾鷲市や下北山村の役場の方が近い。サンギリ林道を走れば別だが。

46.岩盤を刳り貫いたトンネル 47.さらにもうひとつ 48.不動橋が見えてきた
 ナゴセ集落(跡?)を過ぎると古川は坂本貯水池になり川幅が広くなる。しばらくダム湖沿いに走っていると高倉第一・第二トンネルを通過する。ふたつともR425標準トンネルである。トンネル以降も右手には切り立った崖、左手にはダム湖という状況が続く。道幅は1.5車線と狭いが勾配がほとんどないのはこれまでと同じである。

49.不動橋。橋上でのすれ違い不可 50.不動橋から不動滝を見る 51.反対側は坂本貯水池
 県境から約2.2kmで不動橋を渡る。1.5車線の乗用車同士でもすれ違いできない幅の狭い橋だが、その橋からは不動滝を間近に見る事ができる。間近と言っても滝飛沫がかかるほど近くはない。それに8月とあっては水量も少なく滝と感じられるギリギリの水量しかなかった。水がまったく落ちていないシーンも過去に目撃している。

52.坂本ダムの古川取水所 53.これは手入れされていない廃屋だろう 54.右が奈良r228、左の橋がR425
 不動橋から少し走ると坂本ダムの古川貯水所脇を通過する。ここで取られた水は先ほど通過したクチスボダムの少し上流の尾鷲第一発電所で電気に変えられるらしい。そしてクチスボ貯水池に放流される。
 古川取水所から先もダム湖沿いの狭路が続く。崖とダム湖に挟まれており人が住むようなスペースはほとんどないのだが、そんな所に家屋が建っていて驚かされる。見るからに廃屋の雰囲気を醸し出しているその家屋は電気が来ていた痕跡があるので倉庫ではないだろう。その廃屋から程なくして出合橋に到着する。橋の手前で道が分かれており、右(直進)する方が奈良r228で左折して出合橋を渡るのがR425である。このr228も壮絶な険道で行き着く先は廃祠という哀しい県道である。またかつて存在した東の川郵便局もこの県道沿線の集落にあった。

55.出合橋を渡った対岸も上北山村 56.日の差さない場所は轍苔が生える 57.坂本ダムの前に名称不明のトンネルをくぐる
 出合橋を渡って古川(坂本貯水池)の対岸に渡っても道路状況に変化はない。崖とダム湖の位置が左右逆になるだけである。南側が山になるせいで日当たりは良くないらしく路面の苔が目立つようになる。路肩にはこれまでも生えていたがとうとう道路中央に轍苔が出現するようになる。この日はおおむね晴れた天候だがそれを全く感じさせてくれない。岩盤を刳り貫いたR425標準のトンネルを通過する。

58.坂本ダム横を通過 59.アーチ式の坂本ダム 60.凹んだガードレールは落石のせい?
 県境から約7.5kmで坂本ダムの横を通過する。ダム脇は乗用車数台が停められるスペースがあり、管理所にはトイレも併設されている。この坂本ダムもクチスボダムと同じく発電用のダムで、先ほどの古川取水所がその発電源である。100m超と高いダムだがその幅は狭く乗用車1台分くらいしかない。アーチ式と言われる形状で、緩やかな曲線を描く左右対称のその姿は非常に美しいと評判である。と、ダム講釈はこのくらいにしておこう。これ以上続けるとにわか仕込みの知識である事がバレてしまう。
 R425は坂本ダムがあろうとなかろうと相変わらずの状態。日当たりの悪い1.5車線狭路が続く。

61.道幅は1.8車線だが路肩には堆積物多し 62.離合不能箇所も多い 63.巨大落石と凹んだガードレールの共演
 坂本ダムを過ぎてからもほぼ平坦な狭路が続いている。道幅は1.5車線以上存在するのだが、山側は落ち葉や苔が堆積しており、谷側は見るからに軟弱そうで寄るに寄れない。よって実質的には1.0車線、贔屓目に見ても1.5車線しか使えない。さらには山側は前述の落ち葉や苔だけではなく落石が散らばっているのも1ヶ所や2ヶ所ではない。凹んだガードレールは車が衝突したというよりむしろ落石の直撃と受けたと解釈するのがここでは正しいだろう。

64.人が生活している集落を見ずして下北山村に入る 65.備後橋を渡った先は右方向へ進む 66.落石防止ネットが頑張っているが限界も近いか?
 県境から、つまり上北山村に入ってから約13kmで下北山村との境に到達する。その間、人が日常的に生活していると思われる集落は存在しない。それがまたR425の存在感に一役買っているのだろう。
 下北山村に入ってからも特に変化はなく、道路状況・風景ともに今までとほとんど同じである。備後橋を渡った先で道が二手に別れているがここは右側の道へ進む。左側は備後川林道で地名こそ案内されていないが、R42の大又トンネルの西側に出るようだ。もっとも国道がこの状態だから林道の状況は推して図るべしといったところだろう。

67.外観は意外と普通な清水トンネル 68.苔がいい具合に付いているのはトボトトンネル 69.とぼと谷をとぼと橋で渡る
 ダム湖のすぐ傍を走っているにもかかわらず木々に視界を遮られて湖面が見える箇所は少なく、それが変化の乏しさに拍車を駆けているように思える。そんな中通る清水トンネルもトボトトンネルもこれと言って特徴のないトンネル(R425基準)で期待はずれに終わってしまう。トボトトンネルから400m程走るとトンネル名の由来となったと思われるとぼと谷をとぼと橋で渡る。何てことはない普通の橋ですがね(R425基準)。
 そのとぼと橋から500m程先に分岐があるが、尾鷲に向かって走っている場合は要注意ポイントである。R425は左のダム湖側の道なので間違えないようにしたい。御坊に向かって走っている場合は間違えようがないと思われる。

70.池原ダムに近づくと明るい雰囲気になってくる 71.池原ダムの取水口を通過 72.右折してダムの天端を走る
 県境から似たような状況を走ること約21kmで周りの景色が明るくなってくる。それは天候のせいだけでなく道路を覆っていた木々の密度が薄くなったせいもあるだろう。そんな状況で池原ダムの取水口脇を通過する。以降は1.8〜2.0車線と少し広くなる。池原ダムの真横で右折しなければならない。案内はないが直進の道は管理施設の私道なので雰囲気で分かるだろう。

73.池原ダムの上はR425 74.ようやく1本目の国道と交差
 右折すると池原ダムの天端を通る。ダムの天端を走る国道というのは何もここだけではないが、かと言って全国にそうそうあるものでもない。ちなみにこの池原ダムも発電用ダムである。アーチダムの緩やかな曲線が織りなす造形美は見る者を感動させるとかさせないとか。何かダムの話題が多いね今回は・・・
 ダムを通って対岸に渡るとすぐにR169との池原交差点となる。起点のR42坂場交差点から走ること約43kmでようやく国道との交差点に至る。県道とも2本(三重r760と奈良r228)しか交差しないという想像以上の酷さだが、R425においては最も走りにくい区間には該当しない。

75.電光掲示板が表示するのはR425の通行制限情報 76.上池原交差点を右折して十津川方面へ進む
 池原交差点を左折してR169重複区間に入ると2車線となる。適度なカーブと適度なアップダウンの快走路についついスピードを出してしまいそうになるが、この快走は1.3km程度しか続かない。上池原交差点でR169から分岐する瞬間が快走路の終焉である。これより1本隣のR169まで過酷かつ孤独な旅をする事になる。

 上池原交差点までの距離は約45kmで総延長の2割強しか消化していない。2時間半近くかけてまだ2割か・・・先はまだまだ長い。しかもこの区間は全線酷なR425の中でもまだマシな方である。

国道425号 part3