国道399号
part5

R4伊達交差点〜鳩峰峠
伊達市→福島市→
→七ヶ宿町→
→福島市

205.福島r353交差点 206.東北新幹線 207.長岡跨線橋
 R4伊達交差点から約200m走ると福島r353交差点を通過する。R4の西を並走しているr353はR4の旧道に当たるが、一部センターラインのない区間が存在している。r353交差点以西もほとんどカーブのない2車線道路を走っていると緩やかな上り勾配となり、東北新幹線の高架橋をくぐった直後に長岡跨線橋でJR東北本線の上を通過する。

208.福島市に入る 209.E4東北道の東湯野橋と福島r314交差点 210.福島r314交差点以西は沿線の家屋が少ない
 長岡跨線橋を下り切った所で市境を越えて福島市に入る。平坦な2車線道路を走っているとE4東北道の東湯野橋をくぐり、直後に福島r314交差点を通過する。その後も比較的走りやすい2車線道路が続いている。

211.市道湯野平野線との交差点 212.市道洞口腰廻線との交差点も直進 213.住宅地の中を通り抜ける1.5車線幅道路
 飯坂温泉と福島市の市街地の北部を結ぶ市道湯野平野線との交差点を通過すると多くの車両が左折するため交通量が少なくなる。約100m西の市道洞口腰廻線との交差点からはセンターラインのない1.5車線幅狭路になってしまう。沿線には家屋が建ち並んでいるせいで狭く感じられる。

214.福島r124交差点を左折 215.福島市飯坂町湯野 216.福島r3交差点
 センターラインがなくなって400m強で福島r124との交差点に突き当たり、一旦停止してから左折する。案内標識は設置されていないが、左折する角度が鈍角なのでルートミスする可能性は低いだろう。
 r124交差点からも建物が建ち並ぶ間の1.5車線幅道路が続いているが、飯坂温泉に近いため一般の家屋よりも商店が多い。やや急な右カーブを曲がった直後に福島r3交差点を通過する。

217.市道(旧道?)との交差点は右へ進む 218.市道湯野平野線との交差点 219.市道(旧道?)との合流時は一旦停止が必要
 福島r3交差点を過ぎると2.0車線幅と少し広くなる。一旦上った後に下って旧道と思われる市道との交差点を道なりに右方向へと進んで通過して再び上り勾配になる。上り勾配から下り勾配に変わる地点で市道湯野平野線との交差点を通過する。市道湯野平野線はセンターライン付きの2車線道路であり、R399の1.5車線幅区間をパスできる。
 湯野平野線との交差点からは下り勾配となり、旧道と思われる市道との交差点を一旦停止してから道なりに右へと進む。合流する交差点では市道側にも一旦停止の義務がある。

220.摺上川沿いの狭路 221.山岳酷道の雰囲気が出ている 222.北穴原集落
 旧道(?)と合流してからは1.5車線幅狭路に戻ってしまう。摺上川に沿っており僅かな上り勾配となっている。集落が途切れると1.8車線幅と若干広くなるが、別の集落に入ると1.5車線幅と狭くなる。

223.R399飯坂バイパスとの交差点を右折 224.自転車及び歩行者専用である事がやたらアピールされている 225.福島r319交差点
 伊達交差点から約6.1kmでR399飯坂バイパスとの交差点に突き当たる。案内標識には右左折どちらもR399のおにぎりが表記されているが、左折の福島方面が飯坂バイパスのため右折して茂庭・摺上川ダム方面に進むのが正解である。なお、飯坂バイパスは約1.9kmしか供用されておらず南端部は現道に接続していない。それでも飯坂温泉を含む狭路区間をパスできるというメリットがある。
 飯坂バイパスとの交差点からはセンターライン付きの2車線道路になるため走りやすくなる。上り勾配ではあるもののさほど急ではない。やや急な右カーブを曲がっていると福島r319交差点を通過する。

226.角間下ロックシェッド 227.唐沢橋 228.板橋集落
 福島r319交差点のすぐ先で角間下ロックシェッドをくぐり、摺上川の谷筋を走る。県境を含む区間が山岳酷道のためか、道路状況の割に交通量は非常に少ない。集落も小規模なものが存在しており、それらを繋ぎながら県境に向かって上って行く。

229.路肩崩落のため片側交互通行規制中 230.藤清水集落 231.地蔵原集落に至る市道との交差点は左方向へ進む
 板橋集落を通り過ぎてから程なくして路肩崩壊のため片側交互通行規制区間を通過する。山側の路肩に敷き鉄板を敷いて応急的に道幅が確保されているが、乗用車程度であれば敷き鉄板がなくても通行は可能と思われる。
 藤清水集落を通り抜けて1.5〜1.8車線幅狭路を走っていると地蔵原集落に至る市道との交差点を左方向へ進む。南から来た場合はY字路となっており、どちらが国道か分かりにくい交差点形状である。

232.滑滝橋 233.集落内も上り勾配 234.樋ノ口集落
 センターライン付きの2車線道路になった後に蛇行する摺上川を軽井沢橋と滑滝橋で相次いで渡る。山間部の谷筋ながら比較的開けており周辺には多くの家屋が建っている。断続的に続く集落を通り抜けながら上り勾配の2車線道路を走っていると樋ノ口集落で中茂庭集落に至る市道との交差点を通過する。中茂庭集落は摺上川ダムの下に位置する集落である。

235.登坂車線 236.赤沢弁慶大橋 237.摺上川ダムインフォメーションセンター
 樋ノ口集落を過ぎると集落が途切れて勾配も急になる。延長1200mの登坂車線が設置されているが白線がほぼ消えていて車線が分かりにくい。摺上川ダムの下流側に流れ込む赤沢に架かる赤沢弁慶大橋を渡り終えて緩やかな左カーブを曲がっていると登坂車線が終わる。その手前に茂庭生活歴史館が、奥に摺上川ダムインフォメーションセンターがある。前者はダムによって沈んだ集落に関する展示がある。なお、飯坂バイパスとの交差点以北の区間はダム建設に伴って整備されている。

238.屶振端 239.大深谷橋と大深谷トンネル 240.小深谷橋と小深谷トンネル
 摺上川ダムによってできた人造湖の茂庭っ湖の北岸を上って行く。ダム湖に注ぐいくつもの沢を渡っており、その中でも大深谷沢と小深谷沢は比較的大きなものである。大深谷橋と小深谷橋の西にはそれぞれ大深谷トンネルと小深谷トンネルがある。

241.摺上川ダム梨平公園の出入口 242.地蔵沢橋 243.路上にも猿が出没
 緩やかな左カーブを曲がった先で摺上川ダム梨平公園の出入口を通過する。その後は地蔵沢橋や稲塚沢橋、背戸ノ沢橋を渡って行く。交通量が少ないゆえに整備が行き届いていないようでセンターラインがほぼ消えかけており、橋梁部を除いて路肩から雑草が侵食しており若干道幅が狭くなっている。猿の生息域でもあるため道路を横断したり路上に居座っている姿も確認できる。

244.叶道橋 245.奥軽井沢橋 246.名号の御嶽神社の前を通る
 叶道橋、八方沢橋、奥軽井沢橋を渡って緩やかな左カーブを曲がっていると駐車桝の白線だけが描かれた駐車場の前を通る。さらに少し走ると名号の御嶽神社の前を通る。神社の近くに茂庭庵という小さな特産品販売所の建物があるが営業しているかは不明である。さらに少し先に市道(茂庭林道?)との交差点があり、茂庭っ湖の対岸に渡る橋が架けられているが、車止めが設置されているため車両で通行する事はできない。

247.「1km先幅員減少 大型車通行不不能 大型車転回所200m先」 248.滑沢橋 249.大型車転回所を通過
 市道との交差点を過ぎると1km先から狭くなるため大型車の転回所がある旨の標識が設置されているのが確認できる。右カーブを曲がりながら滑沢橋を渡った先に大型車転回所がある。舗装されただけの広場でありまさに転回するためだけの場所である。前面道路及び転回所内のタイヤ痕から察するに大型車両の転回以外に使われていそうである。

250.カラブ沢橋 251.「幅員減少」 252.当然ながら異常気象時通行規制区間
 大型車両転回所を過ぎてすぐに狭路になる訳ではなくセンターライン付きの2車線道路が続いている。カラブ沢橋を渡り、転回所から約800m走った所でセンターラインがなくなり道幅も1.5車線幅にまで狭くなる。同時に異常気象時通行規制区間に入り、宮城県境までの1.3kmは連続雨量120mm超で通行止になる。

253.断崖の下を通る酷道 254.「落石注意」 255.「この先 落石の恐れあり」
 ウォっちずに大岩と表記されている直下は急斜面に法面保護が施されておりその下を国道が通っている。落石に注意を促す標識等が設置されているものの法面保護工のおかげで落石は多くなく、むしろ路肩に生い茂っている雑草の方が厄介である。勾配、カーブともに緩やかだが、見通しは悪く道幅の狭さも相まって速度は全く出せない。

256.宮城県七ヶ宿町に入る 257.宮城県に入ってからも断崖を走る 258.両側の路肩に苔が生えている
 道幅が狭くなってから約1.4kmで宮城県七ヶ宿町に入る。ウォっちずで標示された県境と県境標識は約200m程ずれており、標識が北に位置している。宮城県に入ってからも断崖を走る1.0〜1.5車線幅狭路が続いている。勾配が緩やかな点は同じだが、急なものを含めてカーブが多い点は異なる。

259.湧き水が汲めるようにされている 260.落合橋の西に短い直線区間あり 261.標高は500mを超える程度
 摺上川の谷筋を走っているものの川は全く見えない。川に流れ込む湧き水がある、汲み取り用なのかパイプが設置されておりそこからも水が流れ出ていた。水質検査結果を表示している看板等がないため飲用に適さない可能性がある。
 板谷沢林道との交差点の直後に落合橋を渡ると短いながらも直線道路を走る。直線区間だけ沿線の樹木が伐採されて開けた土地に見える。その後は道幅と勾配は変わらないものの急なカーブが少なくなる。

262.稲子集落 263.完全1.0車線幅の区間もある 264.再び福島県福島市に入る
 宮城県に入ってから約4.5kmで町道との交差点を通過する。交差点付近に稲子集落があるが、属している七ヶ宿町の中心部はもとより福島県福島市も山形県高畠町も往来し難い場所のため、超限界集落となっており冬季は無人である。2012年6月7日に走行した際は形を保っていた家屋も崩壊している。今回の走行時は偶然であろうが住民と思われる男性が崩壊していない家屋の近くにいたのを確認している。
 稲子集落を通り過ぎてからも1.0〜1.5車線幅の狭路が続いており、約1.0kmで再び福島県福島市に入る。宮城県を通っている距離は僅か5.5kmと非常に短い。また、2ヶ所目の県境から西は異常気象時通行規制区間となるが、宮城県内は指定されていない。もっとも福島県の管理区間に挟まれているうえに稲子峠を越える町道も整備された道路ではないため、福島県管理区間が通行止になるような状況であれば宮城県管理区間も通行できない可能性が高い。

265.2回目の福島県も酷道 266.幾分か道幅が広くなる 267.山側が少し崩れている
 2回目の福島県も山岳狭路酷道が続いているが、これまでの区間に比べると断崖絶壁感は薄い。道幅は1.5〜1.8車線幅と若干広くなるが、小刻みなカーブが多く見通しは悪い。山側が少し崩れているような場所があるが、これは設置されたトン土嚢の周辺に雑草が生い茂って崩れたように見えるだけである。なお、土嚢は前回走行時(2012年6月7日)には既に設置されていた。

268.鳩峰峠に近い方が道幅が広い 269.落下物等はなく路面はきれい 270.送電鉄塔が見えると鳩峰峠は近い
 鳩峰峠に近付くとカーブ状況と勾配に変化はないが道幅は広くなる。送電鉄塔が見えてくると峠は近い。かつては南に鳩峰牧場という牧場があったが、1994年に閉鎖されて牧草地はもちろん建物も解体されている(にもかかわらずウォっちずには鳩峰牧場と記載されている)。

271.鳩峰峠 272.制式な(?)県境標識は福島県のみ
 2回目の福島県に入ってから約5.5km、酷道区間が始まってから約12.2kmで鳩峰峠を越えて山形県高畠町に入る。福島県福島市の境標識は設置されているものの山形県高畠町のそれは設置されていない。酷道の峠ながら開けており眺望は良好である。また、峠の直近には駐車スペースがあり乗用車であれば15台程度は停められそうである。駐車スペースの反対側には福島県と宮城県、山形県の3県境の北の龍ヶ岳(鳩峰山)の登山道が接続している。

国道399号 part6