国道398号
part8

宮城r192交差点〜R45大街道新橋西詰交差点
石巻市→女川町→石巻市

368.堤防の完成後に道路が造られたと思われる 398.宮城r238交差点を右折
 宮城r192交差点からは大原川左岸の堤防の上を走り、約300m先の宮城r238交差点を右折する。バイパスが供用されているせいか、それとも堤防上に道路が造られて日が浅いせいか、案内標識が設置されておらず右折車線すらもないため直進してしまう可能性が非常に高い。

370.船戸橋 371.R398バイパスとの突き当りを左折 372.堤防の嵩上げ工事中
 船戸橋で大原川の右岸に渡るとR398バイパスとの突き当りを左折する。この交差点にも案内標識は設置されていない。右折すると宮城r192交差点に至り、道なりに進んでも国道をトレースする事ができる。バイパスとの交差点からは大原川沿いを走るが、川寄りの左側では堤防の嵩上げと思われる工事が行われていた。

373.雄勝復興バイパスには未供用区間あり 374.下り8%勾配 375.カーブが連続している
 上り勾配となってすぐに建設中の雄勝復興バイパスの手前を左折させられた後に右にカーブして8%の急勾配を下る。いずれ旧道となる区間ながら舗装が新しいのはバイパスの建設に伴って多少改良されたためである。左カーブを曲がってバイパスと離れてからはカーブの多い2車線道路を走る。

376.センターラインのない区間もある 377.海沿いの低地に出る 378.バイパスは高い位置に造られている
 センターラインのない1.8車線幅とやや狭い道路を下ると津波浸水区間に入る。この区間も防潮堤が造られているが、これまで見てきたものよりもかなり低い。内陸側に建設中の雄勝復興バイパスの橋梁が見えるが、津波対策として高い位置に建設されている事が分かる。

379.バイパス接続予定地点 380.水浜橋 381.旧道との交差点
 上り勾配になって津波浸水区間を出た後にバイパスの接続予定地点を通過して水浜橋を渡る。緩やかな右カーブを曲がっていると分浜集落は水浜集落を通り抜ける旧道との交差点を通過する。

382.新水浜大橋 383.水分トンネル 384.分波トンネル
 旧道との交差点を過ぎてすぐに新水浜橋を渡るが、その手前で過去の津波浸水区間が終わる。橋を渡り終えてさらに緩やかな勾配を上ると水分トンネルをくぐり、旧道との連絡道路との交差点を通過した後に分波トンネルをくぐる。

385.過去の津波浸水区間 386.なみいた大橋 387.女川町に入る
 分波トンネルを出てすぐに過去の津波浸水区間に入るが、少し下ってから上りになるためその距離は短い。なみいた大橋を渡って上り勾配の2車線道路を走っていると市町境を通過して女川町に入る。

388.路側帯が狭く余裕はない 389.採石場の前で左カーブ 390.指ヶ浜漁港
 女川町に入ってからもセンターライン付きの2車線道路が続いているが、路側帯がほとんどなく車線幅に余裕がない。とは言え交通量が非常に少ない事を考えると走りにくいとまでは言えない。右、左とヘアピンカーブを曲がって標高を下げると指ヶ浜漁港を通る。かつては港のすぐ傍にも家屋があったのだろうが、東日本大震災の津波で消失した後は漁業関連の建物のみで家屋は高台に移転再築されている。

391.避難用の階段が設置されている 392.過去の津波浸水区間外 393.東日本大震災後に整備された区間
 指ヶ浜集落が移転した高台は階段が設置されており、津波が発生した際に徒歩でも避難する事ができる。移転後の集落の南で過去の津波浸水区間が終わり、海から離れて内陸に進むと緩やかに下り、名称不明の小さな川を渡って上り勾配に転じる。川の前後だけ標高が周りに比べて低いため過去の津波浸水区間に含まれている。
 御前浜集落も津波の被害を受けたため高台に移転しており、かつての集落跡と高台の間を通っている。ウオッちずでは低地にも国道が描かれているが、北端部分が現道に接続しておらず、トレースルートとしては使えない。

394.「過去の津波浸水区間 R398ここまで」 395.急カーブが連続している 396.チェーン着脱場
 バイパス区間が終わった後に過去の津波浸水区間が終わり、その後もさらに勾配を上って行く。沿岸部にしてはカーブが多く見通しは悪い。右カーブを曲がって御前湾から離れて内陸へと進む。

397.改良工事中 398.女川湾を望む 399.海が見える場所は少ない
 尾浦集落は移転後の集落の中を通っており、海側も若干高いため家屋が建てられている。集落の南で交差している町道で尾浦港に下りる事ができるが、その町道に接続する形で道路が延伸されており、その中に出島への架橋も含まれている。2022年度中に開通する予定だったが、2年程遅れる旨が発表されている。竹浦集落に下りる町道との交差点付近からは女川湾が見えるが、その後は樹木によって視界を遮られるため海が見える場所はほとんどない。

400.集落は近いが道路沿いに家屋なし 401.崎山トンネル 402.女川町の中心部は過去の津波浸水区間
 海岸線に近いが少し標高の高い場所を走っており、勾配は緩やかだがカーブが多い。竹浦集落、桐ヶ崎集落はどちらもR398よりも海側に移転後の高台集落が造られている。海岸線に接近した所で崎山トンネルをくぐる。両側の坑口の近くに現道が接続しており、2022年5月時点で通行可能でありウオッちずでも現役扱いされている。なお、東側の交差点はバイパス〜現道の双方の右折が不可能である。
 崎山トンネルを出て少し走ると過去の津波浸水区間に入るが、トンネル自体に勾配があり西側坑口付近の標高もそれほど高い訳ではない。女川漁港の一部を形成している地区で、東日本大震災以前も以降も水産業関連の建物が多かった。

403.女川橋 404.道の駅「おながわ」 405.R398女川バイパスとの交差点を右折
 女川橋を渡ると女川町の中心部と言える場所に差し掛かり、緩やかな左カーブを曲がりながら道の駅「おながわ」の前を通過する。前回(2011年11月1日)の走行時は建物は流され大型ダンプが粉塵を巻き上げながら土砂等を運んでいたが、道の駅を中心とした観光スポットに変わり多くの観光客がいる。
 道の駅を過ぎて少し走ると女川バイパスと現道との交差点に至る。直進がバイパスだが、約1.9km先で現道に接続している。道なりに進めばウオッちずで国道扱いされていない道路を経てさらに西で現道に接続している。今回は右折して現道を走る。

406.東日本大震災前の1.5車線幅道路から変わっていた 407.標高が上がると沿線に家屋もある 408.バイパスと合流
 女川バイパスとの交差点からは内陸へと向かい緩やかな勾配を上って行く。かつては沿線に家屋が建ち並んでいた1.5車線幅の狭路だったが、家屋が津波で流出してしまい復興に際して拡幅が行われて走りやすくなっている。進むにつれて標高が上がるため沿線に家屋が再建されている場所も見られる。
 約1.5kmでバイパスとの交差点を通過するが、ここで交差している道路は厳密に言うとバイパスの連絡道路と思われる。バイパスと合流した直後にJR石巻線のガードをくぐる。

409.左は堤防ではなくJR石巻線 410.左は浦宿橋 411.浦宿橋の西詰を右折
 JR石巻線と並走しながら引き続き緩やかな勾配を上って行く。浦宿駅の真ん前を通り過ぎると沿線の建物が途切れる。海上に架けられた浦宿橋の西詰でT字路に突き当たるが、案内標識のないこの交差点を右折しなければならない。交差点から浦宿橋の東詰まではウオッちずで国道扱いされているが、石巻線のガード付近の連絡道路の交差点までの区間は国道扱いされていない。ウオッちずでの表記がどうであれ、女川町の中心部から浦宿橋西詰までの迂回ルートとしては成立している。

412.万石浦沿いを走る 413.JR石巻線と並走 414.石巻市に入る
 浦宿橋西詰の交差点からは万石浦に沿っており、標高10m程度の場所を走る。JR石巻線が海側を並走しており、隣接している箇所もある。万石浦の中ほどで市町境を越えて石巻市に入る。女川町に入る前にも石巻市域を走ったが、飛地ではなく女川町が石巻市に囲まれている状態である。

415.折立集落まで下る 416.宮城r234交差点 417.沢田集落
 石巻市に入って少し走ると緩やかな勾配を下って折立集落を通り抜ける。万石浦は石巻湾の一部だが湾と繋がっているのが1ヶ所しかないうえに幅が100m程度と狭いため、津波で養殖設備は被害を受けたものの沿岸の家屋の被害は小さかった。
 緩やかな左カーブを曲がっていると宮城r234交差点を通過する。右折してr234を約4.0km走るとR398の石巻バイパスの東端に繋がっており、さらに西進するとR45現道やR45/E45三陸道の石巻女川ICに行く事ができる。

418.流留跨線橋 419.センターラインがほぼ消えている 420.急に道路状況が良くなる
 沢田駅の北を通り過ぎるとJR石巻線を流留跨線橋で通過する。やや急な右カーブを曲がると平坦な直線道路となるが、沿線には家屋が多く開放的とは言い難い。左カーブを曲がって石巻線から離れた後に歩道付きの2車線道路になる。

421.計画では片側2車線道路と思われる 422.歩道が狭く改良の余地あり 423.宮城r2・r193交差点
 イオン石巻東店から万石浦中学校にかけては道幅も広く走りやすいが、将来中央分離帯になると思われるものが確認できる事から、計画では片側2車線道路なのかもしれない。暫定的に(?)改良された区間が終わると狭い歩道の2車線道路になる。平坦でカーブも少なく直線的だが、交通量に比して道路状況は悪いと言える。渡波駅の前で宮城r2・r193交差点を通過する。r193が駅に向かう停車場線である。

424.拡幅の計画が進んでいる 425.交通量が増えてくる 426.宮城r240交差点
 宮城r2・r193交差点からも狭い歩道の2車線道路が続いているが、拡幅の計画があるようで既に買収されて建物が解体された空地が確認できる。元は金華山軌道という線路が敷設されていた場所だが、JR石巻線が延伸されたため廃止になったのは1939年と80年以上前の事である。
 金華山軌道跡を走っていると宮城r240交差点を通過する。r240への左折車線が長い事から左折車両が多い事が窺える。案内標識にはr240の行き先が消されているが、文化センターと市立病院と表記されていた。どちらも東日本大震災の津波で被災しており、別の場所に移転している。なお、r240自体は石巻市中心部の南をパスするバイパスとしての価値がある。

427.「石巻市総合運動公園6.7km 石ノ森萬画館3.3km 牧山トンネル1.0km」 428.右折すると牧山トンネル 429.拡幅されていれば走りやすい
 宮城r240交差点からも対面2車線道路が続いており、この区間にも拡幅計画があるようで沿線には複数の空地が確認できる。市街地の北を通っている牧山道路との交差点を通過する。案内標識に牧山トンネルとなっているが、厳密に言えば牧山東トンネルと牧山西トンネルに別れている。平坦な直線道路を走っていると拡幅された区間に入るため走りやすくなる。

430.石巻市湊町 431.宮城r192交差点 432.内海橋に架け替えられて宮城r192交差点も大幅に改良
 緩やかな右カーブを曲がるが、その辺りから沿線にも家屋が見られるようになる。宮城r192交差点を通過すると緩やかな上り勾配となってr192の上を通過する。かつてはT字形状の交差点を左折する形だったが、内海橋の架け替えに伴って交差点の形状も変わっている。

433.内海橋 434.石巻市の市街地を走る 435.宮城r6石巻駅前交差点
 内海橋で北上川を渡る。以前は少し南の中州を挟んで西内海橋と東内海橋に別れていたが、内海橋が開通して以降の東内海橋は撤去されている。内海橋を渡り終えた直後に宮城r33の上を通過するが、こちらも内海橋が開通する以前は十字形状の交差点を右折してすぐを左折というシケイン状になっていた。
 石巻市の中心部を走っていると宮城r6石巻駅前交差点を通過する。r6は一桁の主要地方道であるものの停車場線であり石巻駅までの140m弱しかない。石巻駅前交差点のすぐ先に石巻市役所があり、デパートのように見えるがそれもそのはず、さくら野百貨店の建物が転用されている。

436.市道との山下町1交差点を左折 437.市道との交差点以降は交通量が少し減少 438.宮城r240双葉町交差点を右折
 石巻駅の真西、JR仙石線と石巻線の線路に近付いた所で市道との山下町1交差点を左方向へ進む。直進して市道を走るとR45とR108との丸井戸交差点に至る。この交差点はR108の起点である。
 市道との交差点からも対面2車線道路が続いているが、直進する車両も多く交通量は少なくなる。約1.1km走ると宮城r240双葉町交差点に至り、右折して仙台方面に進む。前述のとおりr240は石巻市中心部の南を通るバイパスとして利用できる。

439.石巻臨港貨物線 440.沿線には商業施設が多い 441.R45大街道新橋西詰交差点
 双葉町交差点のすぐ先で鉄道のガードをくぐるが、これは石巻臨港貨物線といい旅客路線ではない。平坦な直線道路がほぼ真西に向かって伸びており、沿線には商業施設も多い。信号機付きの交差点も多く交通量も比較的多いため流れが悪くなりやすい。
 右カーブを曲がりながら大街道新橋で北上運河を渡った直後にR45大街道新橋西詰交差点に突き当たる。この市街地から少し離れた場所にある交差点がR398の起点である。終点の水林交差点からの距離は約270kmとかなりの長大国道である。

 前回の走行は2011年11月1日であり、東日本大震災から8ヶ月ほど経過していた。通常であれば再走行した場合はレポートを消去するが、特別に当時のレポートも残す事にする(ただし、R4伊豆野原交差点以東のみ)。そちらを見たい場合はこちらのページへどうぞ。