国道389号
part4

鬼池港〜R266白木河内交差点
天草市→苓北町→天草市

124.フェリーから下りて突き当たりを右折 125.鬼池港以降はR324重複区間 126.串刺しおにぎりも立てられている
 鬼池港に着いてフェリーから下りると乗船待ち車両の横を通り抜け、土産物屋の前を通るとR324に突き当たる。案内標識が立てられていないのでどちらに進むべきか事前に確認しておかなければならない。R389は右折してR324と重複して苓北町方面に進む。R324に入った直後に鬼池港の入口の交差点用に立てられた案内標識にはR324とR389のどちらのおにぎりも表記されている。左カーブを曲がって鬼池港から離れてから程なくして熊本r264との交差点を通過する。以降は海沿いを走りやすい2車線道路を快走する。

127.イルカウォッチングの店が点在 128.海沿いをアップダウン 129.二江大橋
 シーサイドルートを淡々と走る。防波堤が低いおかげで海を間近に感じる事ができるが、海からの距離はそのままに少し高い位置を走っている箇所もあり、海沿い区間の割にアップダウンがある。近海にイルカが生息しているらしく、イルカウォッチングの船を出す店がいくつか見られる。内野川の河口に架かる二江大橋を渡り、二江集落を通り抜ける。二江集落の北には通詞島があるが、通詞大橋で繋がっている。そもそもR389(とR324)が走っている場所自体が下島という島である。

130.天草市五和町二江 131.苓北町に入る 132.おっぱい岩
 二江集落を通り過ぎた所で市町境を通過して苓北町に入る。自治体が変わったからと言って道路や周辺の状況には特に変化はなく、海沿いの2車線道路を走る。苓北町に入ってから程なくして乗用車1台分の幅程度の駐車スペースの海側に「おっぱい岩」という標識が立っている。雲仙岳の噴火で飛んできた岩が海の浸食を受けておっぱいの形になってしまったと考えられているが、干潮時にしか見る事ができないので見たい場合は潮汐表の確認が必須である。

133.集落の海側を快走 134.熊本r281交差点 135.海の駅れいほく
 苓北町でも海沿いの2車線快走路が続いている。沿線には家屋が建ち並んでいるが、内陸側の旧道に沿っているため現在の国道に対して背を向けている家屋が多い。苓北町坂瀬川で熊本r281交差点を通過して家屋が密集している中を通り抜ける。坂瀬川集落の西部には海の駅れいほくという道の駅のような物産店がある。

136.苓北町の中心部は少し内陸を走る 137.熊本r44交差点 138.まだR324と重複している
 苓北養護学校付近で海から離れて少し内陸を走るようになる。苓北町役場の南を通過してから熊本r44交差点を通過し、その先で熊本r196志岐交番前交差点を通過する。志岐交番前交差点を左折すればR389牛深方面へショートカットできるため左折する車両も多い。r44交差点から志岐交番前交差点にかけては苓北町の中心部と言える場所であり、周辺には商業施設も多い。

139.R324交差点を左折 140.R324分岐直後はセンターラインなし 141.熊本r296交差点を右折
 志岐交番前交差点から約700m進むと信号機のないR324交差点を左折してR324から分岐して単独区間になる。鬼池港からの距離は約15.4kmである。単独区間になったと同時にセンターラインがなくなるが、道幅としては2.0車線程度は確保されており乗用車であれば対向車が現れても多少の減速だけで離合できる。水田の間の2.0車線幅狭路を走っていると志岐交番前交差点で交差した熊本r196に突き当たる。変則T字形状の交差点を右折するが、r296の方が優先道路でR389の方に一旦停止の義務がある。なお、r296交差点は左折が禁止されているため、車両であれば右折しか進めない。そのせいか、案内標識は設置されていない。

142.熊本r296交差点以降は2車線道路 143.「急カーブ!!道狭し!対向車注意!」 144.九州電力苓北発電所
 熊本r296交差点からはごく普通の2車線道路を走る。少し内陸を走っており海からは離れているが、大きく右にカーブして九州電力の苓北発電所からは海沿いとなる。発電所の手前には急カーブがある事と道幅が狭い事を警告する標識が立てられているが、前者は正しいものの後者は正しくなく、道幅が狭くなる事はない。

145.異常気象時通行規制区間が始まる 146.苓北町都呂々 147.道路情報板には何も表示されていない
 発電所から南が異常気象時通行規制区間である事を示す黄色い標識が立っている。それによると苓北町志岐から都呂々にかけての区間が連続雨量200mm以上かつ時間雨量30mm以上の場合に通行止となる。となっているものの異常気象時通行規制区間内もカーブ、アップダウンともに緩やかな走りやすい2車線道路が続いている。そしてさほど走らないうちに通行規制区間の終点の都呂々集落に至る。

148.妙見社の手前から道幅が狭くなる 149.海に近い断崖路 150.うっすらとセンターラインが見える
 都呂々集落を通過して少し走るとセンターラインがなくなり1.8車線幅と少し狭くなる。妙見が滝の傍にある妙見社の前を通過し、左カーブを曲がると若干道幅が広くなって2.0車線程度になる。その後はセンターラインが復活して2車線になるも車線幅はやや狭い。集落ではない区間だが拡幅されていないのは、地形的な問題と交通量の少なさのためだろうか。

151.天草市に入る 152.天草市に入っても道路状況は変わらず 153.天草市天草町下田北
 市町境の浜平川を渡ると再び天草市に入る。市境からはセンターラインが白破線からオレンジ実線に変わるが、それ以外の道路状況に変化はない。玄武崎を通過して下津深江川流域の下田温泉の河口付近を通り抜けるが、意外に多くの旅館がある温泉街である。

154.下田大橋 155.宮の本トンネル 156.宮の本トンネルの北では道路改良工事中
 下津深江川の河口に架かる下田大橋を渡ると熊本r24の旧道、次いで現道との交差点を通過し、緩やかなS字カーブの先で宮の本トンネルをくぐる。トンネルを出ると海沿いの高所を走る。2車線道路ではあるものの車線幅が狭いため改良工事が行われていた。この地点から牛深までの距離は46kmである。

157.鬼海ヶ浦トンネル 158.鬼海ヶ浦トンネルの南の旧道交差点を直角カーブ
 途中で閉鎖されている旧道との交差点を左にカーブしながら通過した先には鬼海ヶ浦トンネルがある。内部で右にカーブしているトンネルを出てすぐに旧道との交差点を左に直角にカーブする。改良された2車線のトンネルを出てすぐに直角カーブという事からこの先に狭路区間がある事は想像に難くない。バイパスの計画としては直進して前方の山をトンネルで貫くのだろう。

159.直角カーブからは1.5車線幅 160.小田床トンネルは制限高3.4m 161.小田床トンネル以南も狭路
 想像通りセンターラインがなくなり道幅は狭くなるが、強烈な狭さという訳ではない。が、乗用車同士の離合に際しても徐行もしくは停止を必要とする。緩やかな上り勾配を走っていると小田床トンネルをくぐる。3.4mの制限高が設けられているが、高さよりも幅の狭さの方が気になる。内部では乗用車同士の離合も難しく、実質的には先行車優先の交互通行状態となっている。小田床トンネルを出ても狭路が続く。

162.集落内は広狭混在 163.2車線区間は長く続かない 164.狭いと言っても乗用車であれば問題ない程度
 小田床川流域の集落はセンターラインがあったりなかったりの広狭が混在している。小田床川を渡ると2車線道路を緩やかに上り、左の急カーブを曲がった先で1.8車線幅と少し狭くなり、急なカーブが連続している。

165.桑の木トンネルは制限高3.5m 166.桑の木トンネルからは2車線 167.旧道交差点と高浜トンネル
 3.5mの制限高が設定されている桑の木トンネルを通過するが、このトンネルの幅も決して広くないが小田床トンネルに比べるとマシである。桑の木トンネルを出るとオレンジ色のセンターラインが現れて走りやすい2車線道路になる。急なカーブが連続する2車線道路を走っていると旧道との交差点を通過し高浜トンネルをくぐる。鬼海ヶ浦トンネルの旧道と異なりこちらは閉鎖されておらず通行が可能である。

168.高浜川沿いを走る 169.熊本r280交差点 170.大江トンネルの北側には登坂車線あり
 高浜トンネルを出てから緩やかな勾配を下っていると旧天草町の中心部の集落に差し掛かる。アルファベットのUの字を上下逆にしたように流れる高浜川に沿って少しだけ走ってから高浜橋を渡って川から離れる。高浜川と倉川の間に熊本r280交差点があるが、右左折どちらもr280のはずだが、右折側には行き先が表記されているがヘキサが表記されておらず、左折側はヘキサは表記されているが行き先と矢印の先端が表記されていない。
 r280交差点からは上り勾配となる。勾配はさほど急なものではないが、距離が長いせいか登坂車線が設けられている。もっとも登坂車線が必要なほどの交通量がない気がするが、天候に恵まれた行楽シーズンの休日であればもっと交通量があるのだろうか。

171.大江トンネル 172.大江大橋 173.尾の上トンネル
 登坂車線がなくなった直後に大江トンネルに入る。トンネルを出ると緩やかな勾配を下りながら大江大橋を渡り、5%勾配を下っていると尾の上トンネルをくぐる。長大トンネルと橋梁を擁する線形の良い道路である事からも想像できる通り、大江バイパスという名のバイパスである。旧道は国道の指定を外れているが、峠部分を除いて沿線に家屋があるため閉鎖されておらず通行可能である。

174.右折すると旧道に行ける 175.横浜トンネル 176.唐崎トンネル
 勾配を下り切った所で旧道との連絡路(と言っても大江川に架かる橋のみ)との交差点を通過し、左にカーブしながら緩やかな勾配を上る。上り勾配の横浜トンネルをくぐり、次いで唐崎トンネルと軍ヶ浦トンネルを相次いで通過する。横浜トンネルの旧道には大江集落の中心部が、唐崎トンネルの旧道には首越峠が、軍ヶ浦トンネルの旧道には軍ヶ浦集落があり、国道から降格後も通行可能である。

177.おにぎりと小高浜トンネル 178.富津トンネル 179.船津大橋の奥に崎津トンネルが見える
 小浜集落の北を通過すると小高浜トンネルをくぐり、小森トンネル、富津トンネルを連続でくぐる。小高浜トンネルと小森トンネルは100m強と短いが、富津トンネルは500mを超えている。富津トンネルを出てすぐに今富川の河口で市道との交差点を通過し、緩やかな勾配を上って崎津トンネルをくぐる。崎津トンネルの延長は富津トンネルよりも長い862mで、R389の熊本県内では最長のトンネルである。

180.崎津トンネル以降は海沿いを走る 181.小島トンネル 182.一町田川の河口を走る
 崎津トンネルを出てすぐに海岸線沿いを走ってきた旧道と合流し、以降は海沿いを走り小島トンネルをくぐる。1.0車線幅の短距離の旧道は閉鎖されていないが、地元民(どころか漁業関係者)以外の車が走る事はほとんどないようで路肩に資材が置かれている。緩やかなカーブが多い海沿いの2車線道路を淡々と走っていると一町田川の河口の右岸を川神に向かって走る。

183.熊本r35交差点を右折 184.牛深まで18km 185.R266白木河内交差点を右折
 一町田川の河口部の水田と集落の間を北上していると河浦大橋を渡り、右の急カーブを曲がっていると熊本r35との交差点を右方向へ進む。案内標識ではT字路に突き当たるような表記だが、実際は右カーブを曲がる感じである。r35交差点からも平坦な2車線道路が続いており快走路と言える道路状況である。河浦総合運動公園と河浦病院の間で右カーブを通過し、白木河内川を渡った直後でR266白木河内交差点に突き当たる。今度はちゃんとした(?)T字形状の交差点である。右左折ともにR266のおにぎりが表記されておりR389はどちらに進むか判断し難い状態だが、牛深方面に重複しているため右折がR389トレースで進むべき方向である。

国道389号 part5