国道388号
part5

R265交差点〜R219中里交差点
椎葉村→
→水上村→湯前町→水上村→湯前町

238.一ッ瀬川を渡る 239.平集落 240.離合できない場所が多い
 R265・R446交差点の直後に一ッ瀬川を渡り、R265と一ッ瀬川を挟むようにして南に向かって走る。橋を渡ってからはセンターライン付きの2車線道路だが、平集落が途切れると同時に道幅も狭くなる。一ッ瀬川を離れて支流の板谷川谷沿いになると進行方角が西と変化する。離合できない場所が多いが、これまでと比べて若干ではあるが交通量が増えているので多少気を遣う走行となってしまう。

241.比較的開けた谷筋を走る 242.大谷橋 243.流水箇所あり
 勾配は非常に緩やかだが急カーブが多くなる。板谷川谷を渡って左岸に移ってからも狭路が続く。椎葉村の中心部に向かうルートと言えなくもないが、村役場までは30km程の距離があるうえに飯干峠は災害で通行止になりやすい区間である。走行した日も飯干峠から南の区間が道路損壊により通行止規制が敷かれていたが、おそらく台風10号の影響と思われる。

244.串刺しおにぎり(の裏側) 245.R256・R446交差点を左方向へ進む
 矢立川に沿った明るい雰囲気の狭路を走っているとR265・R446交差点に至る。R388はY字路を左方向へ進んでR265との重複区間が終わる。3国道重複区間の距離は約3.6kmである。なお、前述のとおりR446とは終点が同じであり以降も重複が続いている。

246.右の看板は時間帯通行止規制の予告 247.川沿いの狭路が続く 248.矢立橋
 R256・R446交差点の直後に時間帯通行止規制の予告看板が設置されていたが、“予告”の文字に、いつからかまでは分からなかったが今後工事をするのだろうと思い込んでしまった。矢立川の右岸の狭路を走っているとS字状にカーブしながら矢立橋を渡って左岸に移る。その直後に急カーブが連続しているものの基本的には緩やかなカーブが多い。

249.片側交互通行規制 250.片側交互通行規制区間を過ぎても工事区間は続く 251.舗装の凹凸が目立つ
 矢立橋を渡り終えるとセンターライン付きの2車線道路になるが、200m程度しか続かない。道幅が狭くなる箇所には工事用の信号機が設置されており片側交互通行規制が敷かれていた。ここで行われていたのは災害復旧工事ではなく拡幅工事である。交互通行規制区間が終わってからも工事そのものは続いており離合できない場所もあるが、そこは何の規制も敷かれていない。集落内の連続ヘアピンカーブを通過してからは1.0車線幅の狭路が続く。

252.これも台風10号によるものだろうか 253.改良済み区間もある 254.広狭が混在
 さらに連続ヘアピンカーブを通過した後に南側の視界が開け、程なくしてセンターライン付きの2車線道路になるがすぐに狭くなってしまう。中矢立集落に向かう村道との交差点以降は1.5車線幅から2車線道路まで広狭が混在した状態を走る。交通量が少ないためさほど走りにくさを感じない。

255.熊本県水上村に入る 256.宮崎県側を振り返る 257.熊本県内は1.0車線幅狭路
 矢立高原キャンプ場を過ぎると県境を通過して熊本県水上村に入る。県境は峠ではなく熊本県に入ってからも緩やかな上り勾配が続いている。離合のできない1.0車線幅区間も存在しているが交通量は少ない。

258.改良済み区間を走る 259.水上スカイヴィレッジの前を走る 260.湯山峠
 水上スカイヴィレッジというトレーニング施設の前はセンターライン付きの2車線道路で快走できる。湯山峠に向かって上っていると車道に人影が見えた。人影=交通誘導員に停められ、12時まで通行止である事を告げられる。R265分岐直後の工事看板の予告は日時の予告ではなく、場所の予告だったもよう。ここまで来て引き返す訳にもいかず、通行止が解除されるまでの45分間を車内で過ごす。なお、この工事はJRATICには記載されておらず、宮崎県椎葉村のホームページの道路情報コーナーに記載されていた。

261.時間帯通行規制区間に入る 262.通行止もやむなしという状態 263.複数の工事が同時に進行している
 通行止が解除されると湯山峠を越えて国道トレースを再開する。工事の目的としては拡幅なのだろうが、法面を削って道路を造る部分を確保しているといった感じで、それが複数の箇所で行われていた。片側交互通行では規模が大きすぎるし、小規模でやれば時間がかかるので、時間帯通行止規制を実施して一気に工事をしているのだろう。道路状況としては1.5車線幅のカーブの多い下り勾配道路が続く。待避所の類は設置されていないが、離合できない場所はさほど多くない。

264.カーブが多い 265.水路の上は鉄板で保護されている 266.工事区間は2kmに及ぶ
 いくつもの工事現場を通り過ぎながらひたすら下って行く。ちょうど昼休憩の時間だったため、規制区間内に停車した車両で昼食取っている工事関係者が多くみられた。湯山峠から続く規制区間は2km程度続いており、山間部の国道の道路工事の規制延長としては長い方ではなかろうか。

267.センターラインが復活 268.ヘアピンカーブが連続 269.下り10%勾配
 工事区間が終わると同時にセンターライン付きの2車線道路になる。一連の工事が完了すると熊本県側は2車線道路になるものと思われる。道幅が広くなったとは言えヘアピンカーブが多く勾配も最大で10%と急である。それでも山岳狭路酷道区間よりも走りやすいのは言うまでもない。

270.法面が崩れかけているため片側交互通行規制中 271.路盤が崩れかけている箇所もある 272.交通量は少ない
 2車線道路区間内にも片側交互通行規制区間が3ヶ所あり、うち2ヶ所は法面が、1ヶ所が路盤が崩れかけているようであった。これらも台風10号の影響かもしれない。片側交互通行規制箇所を過ぎてからもやや急な勾配を下り続ける。

273.村道とのK字形状の交差点を通過 274.長閑な風景が広がる 275.市房ダムの北岸へは右折
 神揚集落に入ると同時に村道とのK字形状の交差点を通過する。以降も下り勾配は続くが開けた場所を走っており長閑な風景が広がっている。市房ダムの北岸を通る村道との交差点を過ぎると勾配が緩やかになる。

276.新湯山橋 277.汗の原親水公園の前を通る 278.ダム湖畔にも路盤崩落箇所あり
 新湯山橋を渡って湯山川の左岸を走り始めると勾配がほとんどなくなりカーブも少なくなる。多くの桜の木が植えられている汗の原親水公園の前を通る。かなり広い駐車場だが、桜の花が咲く時期は満車になるらしい。ダム湖に注ぐ川に架かる橋を渡りながら南岸を走る。ダムの整備に伴って整備されたと思われるが、いくつかの橋は湖と反対側に旧橋が残っている。

279.天の川橋 280.右前方に見えているのが市房ダム 281.「下り6%勾配」
 天の川橋を渡った先の湖畔に小さな物産店があり湖面には料金を投入すると噴き出す噴水がある。市房ダムの脇からは6%とやや急な勾配を下りながら左カーブを曲がる。カーブの途中に市村境があり湯前町に入るが、境標識は設置されていない。

282.湯前ループ橋 283.熊本r142交差点 284.熊本r264交差点
 湯前町に入ってすぐに湯前ループ橋で一気に標高を下げる。旧道らしき道路が橋の前後に接続しているが、それほど距離差がある訳ではない。ループ橋を渡り終えた直後に球磨川を渡り、その西詰で熊本r142交差点を通過する。球磨川が町村境となっており再び水上村に入っており、交差点の南東に水上村役場がある。r142交差点からは町村境の球磨川の右岸を走っており、緩やかな下り勾配の快走路が続く。

285.旧道との交差点を左折 286.走りやすいバイパス道路 287.熊本r33・r161交差点を左折
 フルーティーロードという広域農道と村道との交差点を左折して人吉・湯前方面に進む。直進の村道は旧道である。バイパスとして造られた2車線道路を走っているとフルーティーロードが分岐する。以降は直線道路となっており見通しが良く非常に走りやすい。約1.3kmで熊本r33・r161交差点に至り、左折して引き続き人吉・湯前方面に進む。右折のr161(の一部)が旧道である。

288.佐木橋 289.湯前町下城 290.R219・R446中里交差点
 熊本r33・r161交差点からも走りやすい2車線道路が続いている。佐木橋で球磨川を渡ると湯前町に入る。緩やかな勾配を上った後に都川まで下り、その後再び上り勾配となる。勾配を上り切った所でR219・R446・熊本r43中里交差点に至る。この交差点がR388の終点であり、同時に重複しているR446の終点でもある。

 R265と並び九州の代表的な酷道のR388だが、椎葉村内だけでなく大分県と宮崎県の県境区間もかなりの酷道であり、走破にはかなりの時間を要する。グーグルのルート検索では220km・5時間強と出るが、実走した数字では199km・6時間弱(通行止の待ち時間含む)であった。グーグルで条件を指定しない場合は、東九州道とR219を通るルートとなり、距離は194kmと大差ないが時間は3時間強とと大きく異なる。佐伯市と湯前町を往来する需要があるのかどうかわからないが、酷道を走るという目的がない限りは高速道路を利用する事をお奨めする。