国道388号
part4

R327交差点〜R265交差点
美郷町→椎葉村

173.西郷発電所 174.田代隧道 175.町道との交差点を通過
 R327R503交差点からはセンターライン付きの2車線道路を上って行く。美郷町の中心部の手前で田代隧道をくぐるが、隧道を名乗っているものの幅は狭くトンネルには見えない。実際、上部には道路がありトンネルというより重厚なつくりの跨道橋である。田代隧道をくぐると美郷町の中心部を走り、役場の出入口に当たる町道との交差点から下り勾配となる。

176.緩やかな勾配の快走路 177.小川川沿いを走る 178.日平集落
 美郷町役場付近を過ぎてしまえば長閑な風景が広がっており、勾配とカーブの緩やかなセンターライン付きの2車線道路でしかも交通量が少ないため非常に走りやすい。規模の小さな集落を繋ぎながら快走路を淡々と走る。

179.旧道との交差点 180.美郷トンネル 181.旧道と合流
 小川川に沿って緩やかな上り勾配の2車線道路を走っていると旧道との交差点を通過した後に美郷トンネルに入る。トンネルを出てすぐに旧道との交差点を通過する。旧道時代は4.8kmだったが、バイパスの開通により1.5kmと短くなったうえに酷道ではなくなっている。

182.美郷トンネル以西も改良されて登坂車線あり 183.下り9%勾配 184.水清谷川沿いを快走
 美郷トンネルの旧道と合流するが、以降も改良された道路が続いており、上り勾配となる反対側車線には登坂車線が設置されている。左カーブの直後に9%の急勾配を下ると樋の元集落に差し掛かり水清谷橋を渡る。以降は水清谷川の右岸を走る。やや急なカーブが存在するものの勾配はほとんどなく概ね走りやすい道路状況と言える。

185.蕨野集落 186.R446交差点を右折
 蕨野集落を通り過ぎて比較的広い谷筋を走っているとR446交差点に突き当たり、右折して南郷・神門方面に進む。R446の終点はR388の終点と同じ交差点であり、ここから西の区間は全てR388に重複している。この交差点と中里交差点の区間は元々はR446の単独区間であったが、後にR388が延伸されたため長大な重複区間ができてしまった。なお、R446は起点側も他の上位国道との重複区間があり、単独区間は2割程度しかない。

187.小丸川沿いの快走路 188.下名木集落 189.西の正倉院交差点
 R446が重複したからといって道路状況に変化は一切ない。小丸川に沿った2車線道路が続いており、勾配もカーブも緩やかで交通量も少ないので非常に走りやすい。旧南郷村の中心部だった場所に入ると沿線の家屋が増える。西の正倉院という名称の交差点を通過するが、その由来となった西の正倉院は奈良県にある正倉院の図面を基に再現された建物で、内部は資料館である。

190.宮崎r39交差点 191.緑資源基幹林道との交差点 192.緑資源基幹林道(宇目・須木線)との交差点
 右カーブの先で宮崎r39交差点を通過すると徐々に沿線の家屋が少なくなっていく。小丸川の左岸を北上していると緑資源基幹林道が接続している左カーブを曲がって天神橋を渡る。少しだけ小丸川の右岸を走ってから鬼神野橋を渡ると左岸に戻る。鬼神橋を渡った直後に緑資源基幹林道の宇目・須木線との交差点を通過する。

193.市谷集落 194.「人吉93km 湯前64km 西米良52km」 195.酷道区間が近づく
 小丸川の沿った2車線道路を淡々と走る。長い上り勾配が続くが勾配そのものは緩やかで走りやすい。規模の小さい牛谷ダムの脇で幅員減少の警戒標識が立っており、そのすぐ近くに大型車、長さ8m以上の車は通行止である旨が警告されている。車長8mという数字は大分・宮崎県境と同じである。もっともこれら2つの区間を通しで走る車両はほとんどないと思われる。

196.幅員減少の警戒標識以降も2車線道路 197.僅かな狭路箇所あり 198.狭路酷道が始まる
 幅員減少の警戒標識を通り過ぎてからも走りやすい2車線道路が続いている。おそらく2車線区間が延伸されたが標識はそのままなのだと推測される。それでも1.0kmほど走るとセンターラインがなくなり道幅も狭くなる。

199.吐集落 200.右は弓弦葉集落に向かう町道 201.センターラインのある区間は僅か
 道幅の狭い狭路酷道区間が始まるが、その奥にもまだ集落が存在している。小丸川の左岸を走っており勾配はほとんどなく、カーブは多いものの緩やかなものばかりである。路上に土砂が除去されたと思われる跡が残っていたが、台風10号による爪痕と思われる。

202.至る所で損壊が見られる 203.路上を水が流れている箇所もある 204.路面状況も悪い
 台風によって崩落や崩壊は発生しなかったようだが、通行に支障のない小さな被害はあったようである。路上を横切るのではなく縦断方向に水が流れている場所もあったが、これも台風によって水量が増えた事が要因と思われる。路面の状態は大分・宮崎県境の大分県側よりマシだが、それでも所々に荒れている箇所がある。

205.椎葉村に入る 206.椎葉村に入ると1.0車線幅になる 207.路上の堆積物はやや多い
 R446交差点から約17.0km走って小丸川の支流に架かる橋を渡って椎葉村に入る。町村境の直後に接続している道路はふるさと林道であり、ひむか神話街道を形成する道路である(この交差点とR446交差点もひむか神話街道の一部)。
 椎葉村に入ってからも狭路が続くが、美郷町に比べて狭い区間の割合が多くなる。断崖絶壁を通っている訳ではなくガードレールも設置されている。路上の堆積物があるものの大分・宮崎県境区間に比べると少ない。

208.酷道区間に立つおにぎり 209.砂利が浮いている箇所がある 210.尾崎集落
 奥に集落が存在するにもかかわらず交通量は極めて少ない。1.0車線幅区間が多いため対向車に遭遇すれば難易度が一気に上がる事は必至である。廃屋もある小さな集落を通り抜けながら小丸川沿いの狭路を走り続ける。

211.村道(?)が接続するヘアピンカーブを曲がる 212.車長8m超の車両が転回できる場所ではない 213.勾配は緩やか
 尾崎集落に至る村道(?)が接続しているヘアピンカーブの先に道路情報板が設置されており、ここにも8m以上の車両は通行止という情報が表示されている。ここまで8m超車両が進入してくるとは思えないが、万が一進入したとしても転回できるような場所ではない。道路情報板を過ぎてからも1.0車線幅の狭路が続く。

214.集落跡だろうか 215.道幅が多少広くなる 216.土砂が流出した痕が見られる
 1.0〜1.5車線幅の狭路をひたすら走る。集落のない山間部を通っているが、家屋もしくは田畑の跡と思われるものも見られるためかつては集落が存在していたのだろう。ただ、このまま県境まで無人地帯が続くのではなく廃村になっていない集落もまだ存在している。2002年に供用された白石橋とその前後はセンターライン付きの2車線道路だが距離は短く、橋が架け替えられた際に整備されたのだろう。

217.路上の散乱物が多くなる 218.峠に近付いても勾配は緩やか 219.標高は1000mを超える
 小丸川の源流を離れる辺りから路上の散乱物が多くなるが、通行に支障が出る程ではない。勾配の緩やかなカーブの多い狭路をひたすら走る。視界が開けている場所もあるが基本的には鬱蒼とした樹木に覆われた場所が多く眺望は利かない。

220.握りこぶしよりも大きな落石あり 221.「大河内峠」 222.大河内越
 標高1000mを超えるとヘアピンカーブが連続するようになりさらに標高を上げる。右ヘアピンカーブを曲がってからはカーブが落ち着く。椎葉村に入ってから約14.1kmで大河内越を越える。標高は1140mと結構高い位置にある峠だが市町村境ではない。また、ウオッちずやスーパーマップルでは“大河内越”となっているが、近くのおにぎり下の補助標識では“大河内峠”となっている。

223.大河内越の西は日が差す場所が多い 224.法面からの流水がある模様 225.土砂が流出した痕跡
 大河内越からは下りとなるがこれまでと同じく勾配は緩やかである。峠以東に比べると急なカーブが少なく路面状況も比較的安定しているが、台風10号の影響か、路上に落ち葉などが散乱している箇所も見られる。また、落ち葉だけでなく土砂が流出したと思われる痕も何ヶ所かあったが、全て除去されて通行に支障はなかった。崩れ所や崩れ方が悪ければ数ヶ月、数年に渡って通行止になる事もあり得る。

226.舗装の状態は良くない 227.落石防止のフェンスに石が溜まり始めている 228.路面が荒れている箇所も少なくない
 1.0〜1.5車線幅の狭路をひたすら下って行く。相変わらず交通量は少なく対向車に遭遇する確率は低いが、離合できない場所もあるので出くわす場所によっては難儀するかもしれない。

229.閉鎖用の簡易ゲート 230.ヒラ谷沿いを走る 231.左に荒河内滝がある
 ヘアピンカーブを含む急カーブが連続する区間を走っていると閉鎖用の簡易ゲートの脇を通過する。大きく左にカーブした先で大河内桑木原林道との交差点を通過する。この林道を北上すれば椎葉村の中心部に行く事ができる。R265やR388が災害通行止になった際に迂回路となる林道である。
 林道との交差点付近からはヒラ谷に沿っている。道幅はこれまでと同様に1.0〜1.5車線幅と狭い。右、左とヘアピンカーブを通過した後に橋を渡るが、上流側には荒河内滝がある。

232.連続ヘアピンカーブには縦溝が掘られている 233.家屋以降も断崖路が続く 234.道路工事、ではなく治山工事
 縦方向に細い溝が掘られている連続ヘアピンカーブ部分はやや勾配が急である。勾配が落ち着いた後に屋敷野集落を通過するが、家屋は数軒のみで集落を過ぎてからも断崖を走る区間が存在している。小刻みなカーブが連続している狭路を走っているとケーブルクレーンが見えるが、これは道路工事用ではなく治山工事用のものである。

235.共同石油の看板が残っている 236.本郷橋の東詰を通過 237.R265・R446交差点を右折
 視界が開けると同時に本郷集落に差し掛かる。家屋の数は多くないが本郷橋を渡った西側には小学校もある集落である。大河内野地林道との交差点を通過してすぐにR265・R446交差点に突き当たり、右折して湯前・椎葉方面に進む。R446は案内標識に表記されていないが、引き続き湯前・椎葉方面に重複している。よってここから西は3ヶ所目の3国道の重複区間である。

国道388号 part5