国道382号
part3

厳原港〜長崎r48交差点
対馬市

88.厳原港ターミナルビル(旧)
 芦辺港を2:25に出発したフェリーは厳原港に4:45に到着する。新しいフェリーターミナルと車両可動橋が完成していたが、2021年12月にフェリーが可動橋に接触したため古い可動橋に接舷した。接舷後はすぐに下船できるが、7:00までは船内の留まる事も可能である(ただし、車両は一旦下した後に人だけ乗船。また、残った場合は7:00までは下船不可)。

89.厳原港端点 90.大型貨物車両は通行止め 91.厳原本川の左岸を走る
 フェリーから下船して左折した直後の信号機のない交差点がR382の厳原港端点である。右折が漁火公園方面への市道、左折の厳原大橋が比田勝方面の市道(港湾道路?)で直進の厳原市街方面の平面道路がR382である。案内標識にはおにぎりが表記されていないため分かりにくいうえに大型貨物車両通行止めのため直進するのをためらってしまいそうである。なお、特に国道をトレースする事に拘っていなければ、また厳原市街に用事がなければ、左折して厳原大橋を通る方が走りやすい道路を利用できる。
 端点から150m弱で厳原大橋が東に逸れていくが、その辺りでセンターラインがなくなって道幅も若干狭くなる。さらに進むと1.5車線幅にまで狭くなり離合も困難になる。1つ目の佐野屋橋の手前から歩道がアスファルトではなくインターロッキング舗装になり、国道らしさが薄くなる。

92.厳原本川を挟んだ一方通行区間ではない 93.市道との交差点を一旦停止する 94.昼間はもっとごちゃごちゃしていると思われる
 インターロッキング舗装の1.5車線幅の狭路を走る。西側を流れている厳原本川の対岸にも道路があるが、川を挟んだ一方通行区間ではなく対面通行であり、西岸の道路だけが国道に指定されている。大手橋の東詰の交差点は2車線の市道と交差しており、国道側に一旦停止の義務がある。以北も川沿いの狭路が続く。

95.T字路を左折 96.長崎r24八幡宮神社前交差点を右折
 厳原港端点から約700mで市道とのT字路に突き当たる。左折して遊月橋を渡った先の長崎r24八幡宮神社前交差点を右折する。最初のT字路には案内標識が設置されていないため、遊月橋の南東に設置されているソトバを頼りにするしかない。なお、八幡宮神社前交差点を左折して南下すると厳原大橋の西で厳原港からの道路との交差点に至る。

97.八幡宮神社前交差点からは通常の2車線道路 98.厳原トンネル 99.小室トンネル
 八幡宮神社前交差点からは通常の対面2車線道路になって厳原市街を北上する。対馬市の中心部という事もあって沿線の建物と交通量は多く、離島を走っているという雰囲気はあまり感じられない。市街地の北端で長崎r44桟原交差点を通過して厳原トンネルと小室トンネルを相次いでくぐる。東の海沿いの道路が旧道と思われる。

100.交通量は少なくない 101.旧美津島町に入る 102.根諸坂トンネル
 厳原トンネル、小室トンネルの旧道と合流してからも比較的走りやすい2車線道路が続いている。対馬市の中心部から離れて行く方向ながら意外に交通量は多い。緩やかな勾配を上っていると旧美津島町に入った後に根諸坂トンネルをくぐる。壱岐市内と同様に平成の大合併以前の境標識が残されている。

103.対馬市美津島町根諸 104.海岸線に近いが海はほとんど見えない 105.浪人坂トンネル
 根諸坂トンネルを出てからも走りやすい2車線道路が続いている。根諸大橋で旧道の上を通った後に旧道と合流する。その後は海に近く標高も10m以上ある場所を通っているが、樹木等に視界を遮られるせいもあってほとんど海が見えない。海岸線から離れた後に浪人坂トンネルに入る。

106.対馬市美津島町鶏知 107.鶏知川沿いを走る 108.長崎r24交差点
 浪人坂トンネルを出て右カーブを曲がって緩やかな勾配を下る。平坦になると鶏知川沿いを少し走ってから長崎r24交差点を通過する。八幡宮神社前交差点でも交差していたr24だが、厳原豆酘崎美津島線という路線名からして両交差点間は重複区間ではないと思われる。なお、r24には点線区間が存在しているが、市道(林道?)が繋がっており通り抜ける事は可能である。

109.鶏知トンネル 110.沿線には商業施設あり 111.緩やかな上り勾配
 鶏知川に架かる鶏知橋を渡って上り勾配を少し走った先で鶏知トンネルをくぐる。緩やかな勾配を下っていると商業施設が点在する場所を通り抜ける。旧美津島町の役場は長崎r24沿線にあったが、郊外型の商業施設は国道沿線にできている。

112.長崎r179交差点 113.長崎r64交差点 114.観光地の案内標識はハングルが併記されているものが多い
 長崎r179交差点を通過するが、交差点のすぐ先の案内標識は200m北の長崎r64交差点のものである。そのr64交差点を通過するが、対馬やまねこ空港の出入口に当たる交差点だが信号機は設置されていない。なお、r179も行止まり県道ながら行き先に津島病院や長坂浦港、グリーンピア海浜公園があり、交通量は比較的多い。r64交差点を過ぎると右カーブを曲がる。この辺りまで来ると交通量はだいぶ少なくなっている。

115.美津島トンネル 116.対馬市美津島町大船越 117.大船越橋
 緩やかな上り勾配の左カーブを曲がっていると美津島トンネルをくぐる。トンネルの上には対馬やまねこ空港の滑走路があるが、ごく普通のトンネルのため滑走路の下を通っているという印象は持てない。美津島トンネル以降は沿線の家屋の数はさらに少なくなる。赤色のトラスの大船越橋を渡るが、その下は河川ではなく大船越瀬戸という海である。海峡に見えるが人工的に開削された運河である。開削されたのは1672年と実に350年前の事である。

118.新興住宅地?別荘地? 119.カーブが連続 120.久須保大橋
 大船越橋以降は勾配はさほど急ではないがカーブが多くなる。左の急カーブを曲がって内陸部に進んむと幾分かカーブは落ち着く。谷筋を出て視界が開けると同時にカーブを描いている久須保大橋を渡る。

121.万関橋 122.緩やかな下り勾配 123.浅茅湾沿いを走る
 久須保大橋からの上り勾配が終わってほぼ平坦になると対馬万関憩いの広場という公衆トイレと自販機のある駐車場の前を通って万関橋を渡る。大船越橋と同様に下は運河であり、こちらは1900年に開削されている。この橋を境にして南側が南島、北側が北島と言われている。
 万関橋からは緩やかな勾配を下る。左側に水面が見える水面は周囲を陸地に囲まれているためダム湖のように見えなくもないが、浅茅湾の一部である。湾内には真珠の乙女像が建っている。

124.大山集落方面への市道との交差点 125.「幅員減少」 126.道幅が狭くなる
 浅茅湾沿いが終わると玉調集落を通過する。大山集落に至る市道との交差点を過ぎて右カーブを曲がり緩やかな勾配を上っていると幅員減少の警戒標識が現れる。その標識を過ぎると桝車線幅が減少し、その先でセンターラインもなくなる。1.8車線幅と強烈に狭い訳ではないが、場所の割に意外に多くの対向車に遭遇する。

127.三浦湾の凹部に急カーブ 128.狭路区間は結構長い 129.小船越集落
 三島湾の凹部のひとつで右の急カーブを曲がる。カーブ部分に接続している市道を進むと大山集落に行く事ができる。湾沿いに進んだ後に左カーブを曲がって海から離れて内陸部を走る。センターライン付きの2車線道路に戻った後に小船越集落に入り、集落内で右の急カーブを曲がってから市道が交差している左カーブを曲がる。

130.赤島大橋方面への市道との交差点 131.右の水域は三浦湾 132.賀谷隧道
 小船越集落を過ぎると上り勾配となり、峠部分で赤島大橋方面への市道との交差点を通過する。緩やかな勾配を下っていると少しだけ三浦湾沿いを走った後に緩やかな勾配を上って賀谷隧道をくぐる。

133.賀谷集落 134.「ヤマネコ とびだし」 135.新濃部トンネル
 賀谷隧道からは緩やかな勾配を下って賀谷集落を左にカーブしながら通過する。集落以降は上り勾配となるが改良された道路で車線幅も広いため走りやすい。見慣れない警戒標識が立っているが、「ヤマネコ とびだし」とあるが、天然記念物のツシマヤマネコを指している。浅茅湾寄りを通って緩やかな勾配を上っていると新濃部トンネルをくぐる。

136.長崎r39交差点 137.旧豊玉町に入る 138.対馬市豊玉町和坂
 新濃部トンネルからの勾配を下っていると旧豊玉町に入り、勾配を下り切った所で長崎r39交差点を通過する。r39は対馬の北部の東側の海岸に近い場所を通って比田勝方面に延びている県道である。美津島町鶏知の長崎r24交差点〜r39交差点の間はR382が唯一の道路で災害等で通行止めになると迂回路できなくなる。r39交差点から少し進むと浅茅湾の凹部の近くを通り、左カーブを曲がって進行方角を西から北へと変える。

139.僅かは2.0車線幅区間あり 140.豊玉隧道 141.豊玉隧道からは下り勾配
 志賀集落内にセンターラインのなくなる箇所があるが、距離が短いため走りにくさを感じような道路状況ではない。糸瀬集落への市道との交差点付近からの緩やかな勾配を上っていると豊玉隧道をくぐり、その後は緩やかに下って行く。

142.蔵敷橋 143.仁位集落 144.旧豊玉町の中心部のため銀行もある
 平坦になった直後に蔵敷橋を渡って左の急カーブを曲がる。緩やかな右カーブの先で長崎r232交差点を通過する。旧豊玉町の中心部と言える場所を通っており、沿線には多くの家屋が建っている。

145.「ツシマヤマネコ 飛び出し注意!!」 146.十善寺トンネル 147.上里集落
 旧豊玉町の中心部から離れるにつれて沿線の家屋が少なくなる。ここにもツシマヤマネコの飛び出しに注意を促す看板が設置されている。十善寺トンネルをくぐると下り勾配になるが、カーブもほとんどなく山間部にしては走りやすい。上里集落にはやや急な右カーブがある。

148.上里集落からは上り勾配 149.八割トンネル 150.旧峰町に入る
 上里集落を過ぎると再び上り勾配となり、家屋が途切れた後に八割トンネルをくぐる。平成の大合併以前は町境だったトンネルで、ここから北は旧峰町となる。トンネルの南には文字だけの、北にはイラスト入りの境標識が設置されている。

151.谷筋を下る 152.吉田集落 153.平久須橋の先に桜並木
 八割トンネルからは緩やかな勾配を下り、賀佐集落への市道との交差点を過ぎると吉田集落に差し掛かる。吉田川に架かる平久須橋の手前から2kmはツシマヤマネコの飛び出しに注意を要する区間である。その区間内で吉田川沿いを通っているが、川寄りに桜並木がある。

154.峰町ファミリーパーク 155.対馬内の半分程度しか走っていない 156.三根湾沿いを走る
 吉田川を離れた後に左カーブを曲がり、峰町ファミリーパークの北側を通過する。この辺りがR382の対馬区間の中間地点に当たる。対馬の主要道路を描いた簡易な路線図がいくつか立っているが、ここではちょうど中間地点である事が分かる。
 峰町ファミリーパークを過ぎると右カーブを曲がり、しばらく三根湾沿いを走った後にカーブを描く勾配を上ってやや急な右カーブを曲がる。カーブの先の左側には駐車スペースがあるが、かつては公園だったようである。

157.旧峰町の中心部に向かって下る 158.峰大橋の手前に左カーブ 159.長崎r48交差点を右方向へ進む
 公園の跡からはやや急な勾配を下り、三根川の河口部からは平坦になる。峰町運動公園の前を通り過ぎると左の急カーブを曲がって峰大橋を渡り、西詰で長崎r48交差点を道なりに右方向へと進む。案内標識では直角に交わるT字路を右折するかのように見えるが、道なりに走れば国道をトレースできる。信号機が設置されているが、交差点に進入する車両の制御ではなく歩行者や自転車といった横断者用の押しボタン信号機である。そのためr48からR382に入る場合は一旦停止をしなければならないが、信号機が青になるのを待つ必要はない。

国道382号 part4