国道330号

R329コザ十字路交差点〜R58旭橋交差点
沖縄市→北中城村→宜野湾市→浦添市→宜野湾市→浦添市→那覇市

1.R329・R331・沖縄r75コザ十字路交差点 2.交通量の多い片側2車線道路 3.中央分離帯があるのはコザ十字路交差点付近のみ
 沖縄本島の中部に位置する沖縄市のR329・R331・沖縄r75コザ十字路交差点がR330の起点であり、ここから南下して県庁所在地であり沖縄県第一の都市である那覇市に向かって走る。沖縄市の中心部と言える場所ではないがR329(R331重複)、R330、r75どの道路も交通量が多く、R330は中央分離帯のある片側2車線道路と幹線国道の趣がある。しかし200mも進まない距離で中央分離帯がなくなり4車線道路になってしまう。沖縄本島では中央分離帯のない4車線状態の国道はよくあるパターンと言える。左側車線が自動車・二輪・軽車両、右側車線が二輪を除く自動車と車両によって通行する車線に制限が設けられている。

4.沖縄市の中心部に向かって勾配を上る 5.沖縄市の中心部を通り抜ける 6.沖縄市久保田
 住吉交差点の手前から上り勾配となるが、徐々に勾配がきつくなる。4車線道路とは言え交通量が多く、上り勾配とあって車の流れは悪い。緩やかな左カーブを走っていると元沖縄r27のパークアベニュー通りとの胡屋北交差点、次いで沖縄r20との胡屋十字路交差点を通過する。沖縄市の中心部と言える場所であり沿線には低層ながらテナントビルや集合住宅が多い。交通量は多いが進むにつれて中心部から離れるため、多少ではあるが交通量が減っていく。

7.沖縄r24山里交差点 8.北中城村に入る 9.沖縄道
 沖縄r24山里交差点を過ぎると下り勾配となる。80m程だけ北中城村を通って沖縄市域に戻るが短距離のためか市村境標識は設置されていない。沖縄環状線と呼ばれる沖縄r85とのライカム交差点の手前で北中城村の本体に入り、右にカーブしながら緩やかな勾配を下る。勾配を下り切ってから程なくして沖縄道の高架の下を通過する。幹線国道であるR330だが沖縄道との接続はない。インターが設置されていないのは高低差が大きい事に加えて、沖縄r85に接続している沖縄南ICと沖縄r29に接続している北中城ICのちょうど中間という位置のせいもあるのかもしれない。

10.キャンプ瑞慶覧の間を走る 11.沖縄r81石平交差点 12.宜野湾市に入る
 ごく緩やかな左カーブを走っていると沖縄r130との瑞慶覧交差点を交差点を通過し、キャンプ瑞慶覧に挟まれた間を走る。道路のすぐ傍が米軍施設のため沿線に建物はなく見通しと車の流れが良い。沖縄r81石平交差点を通過してすぐに宜野湾市に入る。石平交差点以降は道路の東側は一般地区のため建物が建ち並んでいる。

13.宜野湾市に入っても道路状況は変わらず 14.沖縄r81普天間交差点を左折
 緩やかな勾配を下り切ると道路の両側とも普通の建物が建っている。普天間宮の南で沖縄r81普天間交差点を左折する。案内標識ではR330にもr81にも那覇と表記されており、後者はR58を経由して那覇に行く事ができる。どちらを選択しても距離的・時間的に大差がないと思われる。

15.沖縄r35(本町通り)との交差点 16.右は普天間飛行場 17.宜野湾市赤道(あかみち)
 普天間交差点からも4車線道路が続いており、沿線には店舗兼住宅が建ち並んでおりアーケード街のような雰囲気が漂っているとも言える。これが大阪であれば路上駐車が多いシチュエーションだが、ここ沖縄ではほとんど路上駐車がいないため走りやすい。普天間飛行場の東側を走っていると宜野湾市の市役所前を通過する。普天間飛行場を通り過ぎると大きく右にカーブしながら市道との上原交差点を通過し、小刻みにアップダウンしている4車線道路を走る。

18.沖縄r34我如古交差点 19.我如古交差点からは下り勾配 20.西原トンネル
 沖縄r34我如古交差点に近付くと急に車の流れが悪くなるが、これは右側車線が右折専用車線になってしまうためである。沖縄本島の4車線道路には右折車両が多い交差点であっても右折専用車線がなく右直兼用車線がほとんどであり、直進する場合は車線変更を余儀なくされるケースも多い。走行時は交差点付近で道路工事が行われいたのでおそらく右折車線を増設する工事と思われる。
 我如古交差点からは中央分離帯のある片側2車線道路になるため走りやすさが向上する。緩やかな勾配を下っていると浦添市に入り、比屋良川を渡って上り勾配に転ずる。緩やかな勾配を上っていると上下線で別体の西原トンネルを通過する。

21.沖縄道・西原IC 22.伊祖トンネル 23.沖縄r38浦添大平ICの側道は2車線
 西原トンネルを出た直後に沖縄道の西原ICを通過する。R330との接続部と料金所ブースともに浦添市域にあり、西原町域にあるのは沖縄道本線と流出道路の接続部分だけである。西原IC前後の右カーブを曲がり終わった所で沖縄r241との広栄交差点を跨道橋でパスし、市境を越えて再び宜野湾市に入るが跨道橋にも平面道路にも市境標識は設置されていない。
 宜野湾市と浦添市の市境が交錯する付近を走り、完全に浦添市に入ってから沖縄r130バイパスとの伊祖ICを通過し、r153からの車線が合流した直後に伊祖トンネルをくぐる。トンネルの西側坑口付近にr153現道の跨道橋が横切っているがR330とは接続していない。さらに進むと沖縄r38浦添大平ICの側道が分岐する。側道と言えど2車線もありr38に進む交通量が多い事が窺える。

24.「空港11km 那覇7km」 25.沖縄r82古島IC 26.ゆいレール・古島駅
 浦添大平ICからは緩やかな勾配を下る。中央分離帯で上下線が仕切られているうえに沿線の建物がほとんどないため、交通量が多くても流れは比較的良好である。市境を通過して那覇市に入ってすぐに沖縄r82古島ICを通過するが、手前の案内標識が通常の平面交差点であるかのように描かれている点に注意を要する。右折しようと思って右側車線を走っていれば左側に側道が分岐する事に気付いても車線変更ができず直進せざるを得なくなる可能性がある。また、交通量が多いため急な車線変更は事故を誘発する危険性がある。
 古島ICの跨道橋を通過すると左側からゆいレールが南向き車線上を越えてきて上下線の間を走るようになる。古島駅の下を通過してからはなくゆいレールに沿って南下を続ける。

27.ゆいレールを挟んだ片側2車線 28.おもろまち駅 29.沖縄r29安里十字路交差点は立体交差化されている
 上下線の間にゆいレールを挟んだ片側2車線道路を走るが、沿線には商業施設を含む建物が建ち並んでおり広い歩道も設置されている。おもろまち駅の下を通過した直後に市道の那覇中環状線との尾おもろまち駅前交差点を通過する。さらに進むと沖縄r29との安里十字路交差点を跨道橋でパスするが、270m手前の案内標識が立っている地点で既に側道が分岐している。270mという距離は安里十字路交差点そのものまでの距離であって、側道が分岐するまでの距離ではない。

30.ゆいレールが左に逸れていく 31.沿線の建物、交通量ともに多い
 安里十字路交差点の跨道橋の南端で安里駅の下を通過し、市道との姫百合橋交差点の手前でゆいレールが右側に逸れていく。その後は4車線道路となるが、右折車線のない交差点が多い沖縄らしい特徴の道路となっている。平面道路のため交差点が多く、交通量も多いため流れは余り良くない。

32.側道に進む 33.R507・沖縄r221古波蔵交差点を右折
 右にカーブしながらごく緩やかな勾配を下っていると沖縄r221の跨道橋に進まず側道に進む。2車線の側道を下っているとR507・r221古波蔵交差点に至り、右折して那覇空港方面に進む。案内標識のおにぎりがシールによって張り替えられているが、かつては両方向ともR329であった。2007年に経路変更が実施されてR329は那覇東バイパスに一本化されて現道はR330とR507に変更されている。

34.おにぎりも張り替えられている 35.駐停車に関する規制がややこしい 36.高層の建物が増えてくる
 古波蔵交差点からも交通量の多い4車線道路となっている。交差点直近におにぎりが立っているが、シールによって修正されており下にはおそらく329となっているものと思われる。前述の経路変更によりR330となった区間だが、ウォッちずでは未だにR329とR330とR507のおにぎりが表記されたままである。R507のレポートにおいては古波蔵交差点以降は重複しているものとして扱っている。
 交通量が多い割に右折車線が設置されてない交差点が多い状態だが、路上駐車が少ないのが救いである。駐停車と駐車に関しての規制標識の下にはそれぞれ補助標識が付けられているが文字が多く瞬時に内容を理解するのは難しい。分かりやすく表現すると「平日の通勤時間帯(7:30〜9:00)は駐停車禁止でそれ以外は駐車禁止」である。駐停車規制に加えて転回が禁止されており、7-20の間は車両横断も禁止されている。

37.旭町交差点の手前を左にカーブ 38.旭町交差点を道なりにS字カーブ 39.R58・R390・R507旭橋交差点
 交通量が多く走りやすいとは言えない4車線道路を走っていると沖縄県庁や那覇市役所の出入口に当たる市道との旭町交差点の手前を左にカーブし、交差点自体はS字状に通過する。那覇バスターミナルの南側を通過した直後に久茂地川に架かる短い旭橋を渡り、西詰でR58R390・R507旭橋交差点に至る。この旭橋交差点がR330の終点である。僅か200mほど南にはR58・R329明治橋交差点があり、明治橋を渡った南詰にはR58・R331・R332明治橋南詰交差点があるなど、沖縄県の国道が集中している場所である。