国道327号
part3

R265椎葉交差点〜R218馬見原交差点
椎葉村→山都町

114.音ヶ瀬大橋と音ヶ瀬トンネル 115.「高千穂50km 五ヶ瀬35km」 116.おにぎりはR265のみ
 R265椎葉交差点を右折した直後に音ヶ瀬大橋を渡り、さらに音ヶ瀬トンネルをくぐる。橋の北詰の下には旧道が通っており、トンネルの北側坑口付近で合流する。これまで耳川に沿っていたが、椎葉交差点以降は支流の十根川沿いを北上するルートである。山間部の谷筋ではあるが整備された走りやすい2車線道路を走る。

117.「この先通行注意 落石のおそれ」 118.家屋が点在している 119.鹿野遊トンネル
 十根川の左岸の緩やかな上り勾配の2車線道路を淡々と走る。沿線には集落と言える規模ではない家屋群がいくつか存在しており、バス路線でもある。左にカーブしている鹿野遊トンネルをくぐる。対岸に見える集落が鹿野遊集落で、かつては小学校もあったが2010年に廃校となっている。

120.快走路区間が終わる 121.拡幅工事が進行中 122.改良済み箇所
 鹿野遊トンネルを出てから程なくしてセンターラインがなくなると同時に道幅が狭くなる。1.5車線幅区間には十根川林道が交差しており、林道を少し走れば国の天然記念物に指定されている八村スギがある。林道との交差点を過ぎると新しい舗装の2車線道路となるがすぐにまた狭くなる。

123.上十根川バス停付近は1.0車線幅 124.村道との交差点を左折 125.山岳酷道を走る
 1.0車線の狭路で十根川沿いを走り、上十根川バス停を通過する。バス停にすぐ近くに「なかんせの水」と書かれた木の杭がありその傍で水が流れているが、なかんせの水は吊橋を渡った対岸にある。道路脇を流れている水は単なる出水である。
 山岳狭路酷道を走っていると村道との交差点に至るが、R327(実質R265)は左折しなければならない。直進の村道も国道と似たような道路状況なので案内標識が設置されていなければ真っ直ぐ進んでしまう可能性が高い。村道との交差点からも狭路が続いているが、道幅は1.5〜1.8車線と多少マシにはなっている。

126.上椎葉発電所の送水管の上を通る 127.仲塔集落から2車線道路 128.山岳部を走っている点に変化はない
 上椎葉発電所の送水管の上を通ってからもしばらく狭路が続いている。交通量が少ないように見えるが、昼間であれば数台程度の対向車がいても不思議ではない区間である。仲塔集落に入るとセンターラインが復活して2車線道路になる。この集落では仲塔小学校の前を通過するが、この学校は2014年に閉校となっている。

129.国見峠を越える旧道との交差点 130.物産店ではなく個人商店 131.やや急な上り勾配が続
 上り勾配の2車線道路を走っていると国見峠と案内された村道(?)との交差点を通過する。国見峠を越えている道路はR327(実質R265)の旧道であり、かつては山岳狭路酷道として名を馳せていた。旧道の出入口が閉鎖されていないが、これは旧道沿線に集落が存在しているためと思わる。「国見峠」と案内されている事から通行可能と思われるが、現役の頃よりも通行困難になっている事は疑いない。
 旧道との交差点を過ぎても2車線の走りやすい道路状況が続いているが、勾配はやや急である。十根川に架かる滝見橋の手前に物産店のような建物があるが、どうやら個人商店のようだ。

132.国見トンネル 133.「延岡87km 熊本81km 五ヶ瀬ハイランドスキー場8.6km」 134.長い勾配を下る
 村道との交差点を通過した直後に国見トンネルに入る。国見トンネルは全長2777mという距離はR327のみならずR265でも最長(2018年8月現在)であり、山岳狭路酷道だった国見峠を容易に越えられるようになった。
 トンネルからは五ヶ瀬町に入り、峠を越えるため下り勾配となる。案内標識には延岡と熊本が表記されており、直近の五ヶ瀬町市街や山都町は記されていない。この場所を北上して延岡や熊本に行くという需要があるのだろうかと思ってしまう。

135.五ヶ瀬ハイランドスキー場へは左折 136.R327の重複を示すものは存在しない 137.水流集落
 下り勾配の2車線道路を快走していると本屋敷集落を通り抜ける。集落の中ほどには五ヶ瀬ハイランドスキー場への町道との交差点があり、7km先にあるスキー場は日本最南端の天然雪のスキー場らしい。本屋敷集落を過ぎてからも下り勾配の2車線道路を淡々と走る。道路状況に比して交通量は少ない。

138.大石越林道との交差点 139.災害復旧工事(?)のため片側交互通行規制 140.道の泉 五ヶ瀬
 五ヶ瀬川の左岸に移った先で大石越林道との交差点を通過するが、走行した日(2018年8月21日)は災害のため通行止であった。2車線快走路をさらに下っていると災害復旧工事もしくは落石防止柵の設置工事と思われる現場を通過するが、片側交互通行規制が敷かれていた。
 工事現場を過ぎると2車線道路に戻り、淡々と緩やかな勾配を下って行く。緩やかな左カーブ箇所に道の泉五ヶ瀬というものがある。狭い駐車スペースと東屋があるだけだが、五ヶ瀬川の対岸には妙見神水という湧水がある。

141.ひたすら下り勾配が続く 142.小切畑集落 143.宮崎r20祇園町2交差点
 五ヶ瀬川の左岸の下り勾配の2車線道路を淡々と走る。沿線の家屋が徐々に増えていくが、交通量はさほど増えない。家屋が密集している状態を走っていると宮崎r202祇園町交差点を通過する。

144.「延岡76km 熊本73km 山都27km」 145.新深谷橋 146.五ヶ瀬町原目
 祇園町交差点から少し進むと沿線の家屋が少なくなる。左の急カーブを曲がってから新深谷橋を渡り、右の急カーブを曲がる。急カーブとは言うものの2車線道路なので走りにくいと感じるような道路状況ではない。

147.線形は良好 148.三河橋 149.県境の手前にガソリンスタンドあり
 西を流れている五ヶ瀬川はかなり蛇行しているが、R327(実質R265)は改良されており線形が良いので走りやすい。やや急な左カーブを曲がって勾配を下った後に三河橋を渡ると上りに転じて右カーブを曲がり五ヶ瀬川の右岸を走る。

150.熊本県山都町に入る 151.五ヶ瀬川沿いを走る 152.馬見原集落
 国見トンネルを出てから約12.1km走ると県境を越えて熊本県山都町に入る。山間部と言える場所だが県境は峠でも河川でもない場所にあり、周辺には家屋のあるため県境の標識がなければ県境だと認識し難い。山都町に入って程なくして左にカーブして五ヶ瀬川沿いを走った後に馬見原集落に入る。

153.山都町馬見原 154.R218・R265・R503馬見原交差点
 緩やかな上り勾配で馬見原集落を走っていると右カーブの先でR218・R265・R503馬見原交差点に突き当たる。この交差点がR327の終点だが、R265に重複しているため存在感は皆無である。県境から1km強の距離にあり、延長93.7kmのうち、99.9%に当たるおよそ92.6kmは宮崎県内を走っている国道である。なお、案内標識に表記されていないR503は諸塚村と五ヶ瀬町の境の飯干峠を経てR218に重複してこの交差点に至るルートとなっており、R218の両方向に重複している。