国道314号
part4

R183交差点〜R432交差点
庄原市→
→奥出雲町

141.「雲南65km 奥出雲39km」 142.梶谷集落 143.梶谷トンネル
 R183から分岐すると西城川の左岸を走って概ね北の方角に向かう。対岸にはJR木次線が並走している。川に沿ってカーブしている2車線道路を走っていると梶谷集落を通り過ぎ、左の急カーブを曲がると梶原トンネルをくぐる。川に沿った旧道の出入口にはガードレールや鎖が張られており進入する事はできない。

144.西城川沿いを快走 145.JR木次線 146.勾配はほとんどない
 梶尾トンネルからも引き続き西城川の右岸を走る。勾配は緩やかだが、山間部の川沿いという事もあって急カーブがある。左岸から右岸に移ってきたJR木次線の下をくぐり、左カーブを曲がりその後も川に沿ったカーブの多い状態が続く。

147.梶谷新橋 148.JR木次線をオーバーパス 149.皿谷トンネル
 梶谷新橋で西城川を渡った先でJR木次線をオーバーパスして同時に西城川を再び渡る。右にカーブしながら勾配を下り、平坦になって少し走ると皿谷トンネルをくぐる。トンネルの南北の坑口付近に旧道が交差しているが、一目見ただけで車が通れそうにないほど荒れている。皿谷トンネル以降も西城川に沿って走っており、左カーブの先で右ヘアピンカーブを通過する。ヘアピンカーブの内側には比婆山温泉の民宿があり、また広島県民の森に至る市道(林道?)との交差点もある。

150.右の橋はJR木次線 151.JR木次線の石原踏切 152.広島r444交差点
 その後も西城川に沿って走っていると右側にJR木次線の橋梁が並走している場所を通る。しばらく隣接した状態を並走した後にS字状のカーブしている中央で石原踏切を通過する。以降は西城川を挟んで左岸にR314、右岸に木次線という状態となっている。灰庭集落では広島r444交差点を通過する。旧東城町と旧西城町の境付近で交差したr444だが、山岳険道でありR314の代替路としての機能は持っていない。

153.広島r256交差点 154.庄原市西城町油木 155.JR木次線と並走
 広島r444交差点から程なくして広島r256交差点を通過する。西城川の右岸に渡った所に油木駅があるが、r256は停車場線ではなく比婆山県民の森線という路線名が示す通り、広島県民の森のための県道である。
 r256交差点からは緩やかな上り勾配となって点在する家屋の間を走る。集落が途切れてからも道路状況に変化はない。JR木次線とかなり近い距離を並走しているが、非電化路線のためその存在に気付きにくい。

156.七ヶ所山トンネル 157.県境に近い割に勾配は緩やか 158.島根県奥出雲町に入る
 七ヶ所山トンネルをくぐりさらに緩やかな勾配を上っていると島根県奥出雲町に入る。県境と言っても峠ではなく直近に建物があるためあまり県境らしくない風景である。なお、R314付近の県境は広島県に突き出た凸部となっており、三方を広島県に囲まれている。

159.奥出雲ループ橋の警告 160.三井野原跨線橋 161.三井野原高原トンネル
 奥出雲町に入ってすぐにこの先の奥出雲ループ橋に関する警告の標識が立てられている。曰く、ループ橋は標高が727mと高いため冬期は路面が凍結するのでスベリ止め装備を装着せよ、と。もっとも、ループ橋の有無にかかわらず、島根県と広島県の境は山間部のため降雪の多い地域でありスタッドレスタイヤなりタイヤチェーンなりを装備せずに走る行為は考えられない。
 旅館やスキー場のある集落を走っていると三井野原跨線橋でJR木次線を越えて、三井野原高原トンネルをくぐる。トンネルの扁額は「三井野原高原」だけで「トンネル」が抜けている。このトンネルの北側坑口の少し東に三井野原駅がある。

162.県境の北に分水嶺 163.稚児ヶ池トンネル 164.三井野大橋
 三井野原高原トンネルからは緩やかな勾配を下り、旧道らしき道路との交差点からは上りになる。しかし稚児ヶ池トンネルの手前のこれまた旧道らしき道路との交差点付近で下りに転ずる。そこは分水嶺となっており、北側は斐伊川水系、南側は江の川水系である。どちらも日本海に注ぐ川のため中央分水嶺ではない。
 分水嶺からは当然のように下り勾配となり稚児ヶ池トンネルをくぐる。トンネルを出ると三井野大橋を渡るが、橋上も下り勾配である。三井野大橋の下にはこれから通るR314が通っておりループを形成する橋のひとつで橋長は392mと最長を誇り、見た目も特徴的な橋である。

165.道の駅「奥出雲おろちループ」 166.新平家橋 167.ループ展望台にて
 三井野大橋を渡り終えた直後に道の駅「奥出雲おろちループ」を通過する。道の駅の反対側には鉄の彫刻美術館や観光牧場がある。道の駅と鉄の彫刻美術館を繋いでいる人道橋の下をくぐり、右にカーブしている勾配を下っていると新平家橋をやはり右にカーブしながら通過する。橋を渡り終えた所にはループ展望台が設置されている。

168.展望台から新平家橋を望む 169.石碑には写真や構造等が描かれている 170.新平家橋から雲龍橋を望む
 ループ展望台からは新平家橋が良く見える、奥出雲おろちループに関するモニュメントや石碑が置かれているが、が、肝心のループ部分の展望はいまいちである。新平家橋から雲龍橋を見下ろせるが、ループが大きすぎて全貌を見るのは難しい。

171.新三国橋 172.雲上橋
 ループ展望台を過ぎると新三国橋と雲上橋を渡る。前者の橋長は144mで後者は57mとさほど長くないが、どちらもループ部分に当たるため県境方面から走っている場合は右にカーブしている。新平家橋と同じように内側に当たる部分に歩道が設置されているが、歩道と言うには狭くて橋上にもかかわらず雑草も生えている。

173.雲龍橋から三井野大橋が見える 174.雲龍橋から新平家橋が見える 175.平家トンネル
 雲上橋の次の雲龍橋に差し掛かる手前で前方に三井野橋が見える。R314の上を通り過ぎると今度は新平家橋が見え、その近くで平家トンネルに入る。トンネルもループの一部であり右にカーブしている。このトンネルの上に前述のループ展望台がある。

176.冷泉橋 177.手前が雲龍橋、奥が三井野大橋 178.三井野大橋に近付く
 平家トンネルを出た直後に冷泉橋を渡り雲上橋の内側を走った後に雲龍橋の下をくぐる。走行した日は雲龍橋の橋脚が工事中で、片側交互通行規制が敷かれていた。さらに新紅葉橋を渡り、三井野大橋の下に近付く。三井野大橋との高低差は100m程である。

179.坂根トンネル 180.銀橋 181.出雲坂根駅前を通過
 三井野大橋の真下は坂根トンネルとなっている。坂根トンネルからは室原川沿いを走っており、銀橋を渡って以降はその左岸を下って行く。延命橋を渡った先でJR木次線の出雲坂根駅前を通過する。県境寄りの三井野原駅との高低差も大きく、その解消のためにスイッチバック方式が取られている。駅構内に湧水もあるため、山間部の駅の割に駐車場が充実している。

182.長い下り勾配が続く 183.右側にJR木次線が並走 184.沿線には家屋が点在している
 出雲坂根駅を過ぎてからも下り勾配の2車線道路が続いている。左側には室原川、右側にはJR木次線があるが、川面や線路が見える場所はほとんどない。旧道らしき道路との交差点を通過すると左にカーブして三森原橋で室原川を渡って左岸に移る。周辺には家屋が点在しているが、集落と呼べるほど密集している訳ではない。

185.八川トンネル 186.JR木次線の小八川踏切付近を通過 187.新八川橋
 下横田川に沿って進行方角を北から北西に変わるが道路状況や周辺の風景には特に変化は見られない。八川トンネルをくぐり、室原川の左岸を走っていると新八川橋で右岸に移ってやや急な左カーブを曲がる。

188.島根r218交差点と島根r49交差点 189.奥出雲町八川 190.島根r270交差点
 新八川橋から程なくして島根r218交差点と島根r49交差点を相次いで通過する。r49交差点には案内標識が設置されており県道が交差している事が分かるが、r218交差点には案内標識もソトバもないため県道が交差しているようには見えない。r218は八川駅停車場線という路線名であり、r49交差点の案内標識の下にある「八川駅→」が目印となる。ちなみにr218を30mも進めば八川駅に着いてしまう。
 r49交差点からは下横田川とJR木次線の間を走っており、徐々に右にカーブして進行方角を北に戻す。沿線の家屋が増えてきた所で島根r270交差点を通過する。r270でも奥出雲町の中心部に行く事ができ、その距離はR314よりも僅かに短い。

191.下横田川流域を快走 192.島根r15交差点 193.島根r156交差点
 島根r270交差点からはJR木次線が少し離れた状態を北上する。下横田川沿いという点に変化はなく、緩やかなアップダウンを繰り返す2車線快走路が続いている。旧横田町の中心部に差し掛かると沿線には商業施設が増えてくる。緩やかな上り勾配を左にカーブした後に木次線を越える重国跨線橋を通り、その直後に島根r15交差点を通過する。跨線橋からの勾配を下っていると斐伊川に架かる横田新大橋を渡って斐伊川沿いとなる。横田新大橋を渡り終えてすぐに島根r258交差点と島根r156交差点を通過する。

194.老人の横断に注意 195.落石注意の簡易パーキング 196.アップダウンが多い
 斐伊川に沿って走っていると大曲集落を通り抜ける。大曲集落からも概ね斐伊川の流域を走っているが、川に忠実に沿っている訳ではなくカーブが緩やかな反面アップダウンが多い。平成の大合併以前の町の中心部だった場所を通り過ぎているが交通量は極めて少ない。

197.新加食橋 198.ふるさと農道との交差点を通過 199.細越峠
 JR木次線を越える新加食橋付近からは木次線は北に、R314は西に進むため互いに離れる。緩やかだが長い勾配を上っているとふるさと農道との交差点を通過する。以降はカーブはないものの勾配がさらに急になり、細越峠を越えて下りに転ずる。

200.三成ダムの入口 201.長い下り勾配が続く 202.スノーシェッドあり
 細越峠から程なくして三成ダムの入口に当たる交差点を通過する。近傍の標識によれば三成ダムは土木遺産に指定されており、日本で初めてのアーチダムのようである。以降も下り勾配が続いている。勾配はやや急だがカーブは緩やかで交通量は非常に少ない。

203.スノーシェッドからは上り勾配 204.R432交差点を左折
 長い下り勾配が終わると緩やかな勾配を上って右にカーブして湯の原橋でJR木次線と亀嵩川の上を通過し、その北詰でR432交差点に突き当たる。R314は左折してR432とともに庄原・雲南方面に進むが、案内標識にはR314だけでなくR432のおにぎりも表記されている。

国道314号 part5