国道312号
part1

R2姫路東ランプ〜R429朝来インター東交差点
姫路市→福崎町→市川町→神河町→朝来市

1.R2姫路バイパス・姫路東ランプ 2.意外と普通の対面2車線道路 3.山陽新幹線とJR山陽本線をアンダーパス
 兵庫県姫路市の市街地から見て南東に位置するR2姫路バイパスとの姫路東ランプがR312の終点である。近畿地方で言えば大阪(R1・R2・R25・R26・R163・R165・R176梅田新道交差点)に近い方が起点となる国道がほとんどだが、R312は数少ない例外である。姫路東ランプに南側から進入するとR250のバイパスの東端に繋がっているせいか、神戸方面の右折車線は渋滞気味だが、直進・左折車線は比較的スムースに進む事ができた。案内標識では姫路バイパスは有料道路によく使われている緑色で表記されているが、2000年の無料開放後は無料で通行できる。
 姫路東ランプからのR312は対面2車線と交通量の割にごく普通の道路状況となっている。ほぼ平坦な2車線道路を走っていると山陽新幹線とJR山陽本線をアンダーパスする。山陽本線に関してはアンダーパスの西側直近に御着駅がある。

4.R2現道・兵庫r397御国野交差点を左折 5.R2重複区間 6.現道と言えど一桁国道なので沿線には一般家屋は少ない
 アンダーパスからの勾配を上ってから少し走るとR2現道・兵庫r397御国野交差点に至る。案内標識にはR2しか表記されていないが左折してR2と重複区間を岡山方面に進む。一桁国道とは言え元有料道路の姫路バイパスに対する現道は対面2車線である。交通量の多い2車線道路を山陽本線や山陽新幹線に沿って北西の方角に進む。沿線には物流会社や商業施設が多く、市街地の雰囲気ではない。逆に姫路バイパス道路は高架がほとんどとあって沿線の建物はほとんどない。

7.市川橋 8.おにぎりはR2のみ 9.R2現道・兵庫r516姫路天神前交差点を右折
 市川橋で市川を渡ってからも商業施設が目立つ中を走る。御国野交差点から約2.9km走り、R2現道・兵庫r516姫路天神前交差点を右折すると単独区間になる。姫路天神前交差点の案内標識には早くも豊岡の文字が見られる。

10.豊岡までちょうど100km 11.R372二本松交差点 12.二本松交差点からも4車線
 姫路天神前交差点からはR312単独区間だが、4車線道路と二桁国道との重複区間よりも整備されている。JR播但線の東側を北上していると緩やかな左カーブの先でR372二本松交差点を通過する。交差点では右側車線が右折車線になってしまうが、交差点を過ぎて少し走れば再び4車線道路になる。

13.山陽道 14.播但道・砥堀ランプとの砥堀北交差点 15.JR播但線と並走
 4車線道路で姫路市の中心部から離れていく。市川の流れに沿って大きくカーブしているが曲線半径は大きく、多車線という事もあって走りにくいという事はない。山陽道の高架の下をくぐるがR312とは接続していない。兵庫r218生野橋西交差点を通過して程なくして播但道の砥堀ランプとの砥堀交差点を通過する。ここで右側車線が砥堀ランプへ向かう右折車線となり、交差点以降は対面2車線になる。なお、砥堀ランプは福崎JCT方面としか接続しておらず、姫路JCT方面との接続はすぐ南の豊富ランプを利用しなければならない。

16.市川の右岸を走る 17.兵庫r81広瀬北交差点 18.福崎町に入る
 播但線と市川に挟まれた間を北上する。仁豊野駅付近は家屋が密集しているため狭苦しく感じられるが、他の区間は歩道もあり沿線の家屋が多い割に走りやすい。播但道の船津ランプに接続している兵庫r81との広瀬北交差点を通過する。交通量は姫路市の市街地に比べて減っているが、まだまだそれなりの交通量がある状態である。兵庫r410溝口交差点を通過してからしばらく走っていると市町境を越えて福崎町に入り、引き続き2車線快走路を走る。

19.中国道 20.兵庫r23福崎大橋西交差点 21.福崎大橋西交差点からは狭苦しい2車線
 中国道の下をくぐった先で兵庫r23福崎大橋西交差点を通過するが、交差点から北は2車線ながら歩道がなく沿線に家屋が密集している狭苦しい2車線となってしまう。この狭苦しさを味わいたくない場合は福崎大橋西交差点を右折して福崎大橋を渡ってから南田原交差点を左折というルートも選択可能である。

22.兵庫r405福崎新町交差点を右折 23.神崎橋 24.辻川交差点を左折
 福崎大橋西交差点から約300m走り、兵庫r405福崎新町交差点を右折する。福崎新町交差点からもやや狭苦しい2車線道路が続いており、神崎橋で市川を渡る。市道との辻川西交差点を通過したすぐ東の辻川交差点を左折する。

25.福崎町の中心部を北上 26.井ノ口交差点を右折 27.井ノ口交差点以降は走りやすい2車線
 辻川交差点からは沿線の建物の密度が低くなるため多少走りやすく感じられるが、歩道のない2車線道路なので走りやすいとまでは言えない。辻川交差点から約500mで左カーブの直後に市道との井ノ口交差点に突き当たる。案内標識のない交差点を右折する。左折すれば辻川西交差点、さらに南進すればr23南田原交差点に行く事ができる。

28.市川町に入る 29.兵庫r34落合橋東詰交差点 30.市川南ランプへは西川辺交差点を右折
 井ノ口交差点から約500m走ると市川町に入る。市川の左岸を走っていると兵庫r34落合橋東詰交差点を通過して落合橋で岡部川を渡り、その後も市川沿いを北上する。交通量は少なくないが信号が少ない区間のため流れは比較的良好である。播但道の市川南ランプと接続している市道との西川辺交差点を通過すると市川町の中心部を走り抜ける。町役場を中心に建物は多いが道路状況には影響しない。

31.播但道 32.左側には播但道が並走 33.幅員減少の警告標識があるが減少しない
 町役場を通過してすぐに市街地が途切れて播但道の下を3回連続でくぐる。R312と播但道の路面の高さがほぼ同じで隣接して並走している場所もある。播但道に設置されいているオービスをR312から視認する事ができる。市川町役場以北で4回目の播但道との交差箇所の手前には幅員減少の警告標識が設置されているが、高架の下だけでなくその前後を含めても道幅は狭くならない。

34.市川と播但道の間を縫うように走る 35.尾形工業団地の南に2.0車線区間あり 36.市川北ランプ
 市川と播但道とに挟まれた状態を走り、播但道が東に逸れて行った直後にセンターラインがなくなる。とは言え2.0車線は確保されており、センターラインが引かれていてもおかしくないような状態で、乗用車であれば特に道幅を気にする事なく走行できる。右にカーブしている兵庫r214交差点を通過してから播但道の市川北ランプを通過する。この市川北ランプは姫路方面としか接続していないが、市川南ランプは南北両方向と接続している。

37.播但道の下で町境を通過 38.兵庫r8福本東交差点 39.旧神崎町の中心部を走る
 市川北ランプから市川沿いを走っていると播但道の橋の下で町境を通過して神河町に入る。自治体が変わっても走りやすい2車線道路という点に変化はなく、淡々と北上を続けるだけである。神崎南ランプに接続している兵庫r8との福本東交差点を通過し、旧神崎町の中心部の神崎総合病院前交差点でr8が東へ分岐する。神崎総合病院前交差点付近は沿線の家屋の密度が高いが、その他は水田の割合の方が多い。

40.チェーン脱着場 41.播但道・神崎北ランプ 42.生野峠まで登坂車線を上る
 猪條川沿いの開けた谷筋を播但道と並走しながら長閑な田園風景を走り抜ける。兵庫県の中部と言える場所に入っており、山間部とあって降積雪があるのだろう、チェーン脱着場が設置されている。姫路方面としか接続していない神崎北ランプからは下りとなる。神崎農村公園ヨーデルの森の出入口の道路との交差点を過ぎると登坂車線が現れるが、勾配は至って緩やかである。

43.朝来市に入る 44.生野峠 45.下り勾配が続く
 登坂車線のある上り勾配を走っていると朝来市に入り、登坂車線がなくなった直後に生野峠を越える。生野峠の北側は勾配がきついが登坂車線は南側よりも短い。集落の東の山裾を走っていると左にカーブして市川を渡り、播但線をオーバーパスしてすぐに右カーブを曲がる。

46.兵庫r39生野交差点 47.R429交差点 48.生野北峠
 生野駅の南西で兵庫r39生野交差点を通過する。r39は生野ランプと接続しているが、姫路方面からの出口のみなので生野交差点からr39に進んでも播但道に入る事ができない。旧生野町の市街地の西側を走っていると、北端でR429が市街地側から交差してくる。信号機のないせいもあって案内標識がなければ国道が交差しているとは思えない交差点である。なお、案内標識に表記されているとおり、R429青垣方面の青垣峠(生野峠)は大型車通行困難な酷道である。
 R429交差点のすぐ先で切通しの生野北峠を通過する。確かに神河町・朝来市の境付近の生野峠から見て北に位置しているが、余りにも安易な名称を付けたものだと思ってしまうのは筆者だけだろうか。しかしそんな峠でも中央分水嶺であり、南は市川水系、北は円山川水系となっている。

49.生野北峠の北側には登坂車線あり 50.生野北第一ランプ 51.播但道の手前を右にカーブ
 生野北峠からの下りはやや急な勾配で、緩やかなS字カーブで播但線の生野トンネルの上を通過してから反対の南向き車線には登坂車線が設けられている。その登坂車線がなくなってすぐに生野北第一ランプを通過する。この第一ランプは姫路方面の出口と和田山方面の出入口の3方向と接続している。その後は円山川に沿って下っていると播但道の高架の手前で右にカーブする。

52.生野北第二ランプ 53.円山川流域を快走 54.R429朝来インター東交差点
 円山川が造る平地に下りると生野北第二ランプを通過する。第一ランプになかった姫路方面への入口はこの第二ランプという事になる。その後はほぼ平坦かつ直線的で見通しの良い2車線快走路を走る。西側を走っている播但道に朝来SAがあるが、これは「フレッシュあさご」という道の駅でもある。SAのため播但道を走っていないと利用できなさそうだが、市道を経由する事で道の駅を利用する事ができる。ただし、スマートICではないためSAとしての駐車場には入れない。なお、北向き車線は自動販売機とトイレのみだが、人道橋を渡って物販店のある南向き車線との往来が可能である。
 緩やかな右カーブで円山川を渡った先のR429朝来インター東交差点を通過する。播但道の朝来ICは酷道として名高いR429に接続している。生野北峠の南側のR429交差点とは異なり酷道とはなっていないR429だが、宍粟市の市街地までには冬期閉鎖になる酷道区間が存在している。

国道312号 part2