国道280号
part2

三厩港〜青森r12交差点
外ヶ浜町→今別町→外ヶ浜町

66.三厩港川端点=R339交差点 67.R339との串刺しおにぎり
 R280は青森県青森市と北海道函館市とを結ぶ国道だが、三厩港〜福島港の間が海上区間となっているもののフェリー等の船便は就航していない。よって、海上区間の迂回路として青森港〜函館港のフェリーに頼るしかないが、一気に走る場合は青森市から三厩港を走行した後に青森港(もしくは函館市から福島港を走行した後に函館港)まで戻り、フェリーで海を越えた後に残りの区間を走るという面倒な事をしなければならない。ただし、青函フェリーは深夜早朝を含む8往復程の便があるため、1日で走行する事は決して不可能な行程ではない。しかし、長期連休期間中は乗客も多く運賃も高いので中々難しい。よって、まず青森県内の区間を走る事にする。北海道区間はいずれ機会が来れば走りたい(→意外に早く機会が訪れ、2019年10月10日に北海道区間を走行)。

 R280の青森県側は外ヶ浜町の三厩港にあり、R339との交差点となっている。R280・R339の串刺しおにぎりが立っており、補助標識は左向きの矢印がある。しかし、これは終点を示しているのではなく、おにぎりを正面にしてそれぞれ左の道路がR280、R339である事を示している。R280からR339のトレースを開始する場合は道なりに走っていれば臨港道路に進まされてしまうので注意を要する。

68.左がR339、右がR280 69.R339とR280の境目 70.かつては海上フェリーが就航していた
 R280、R339、臨港道路、町道の4つの道路の交差箇所にはR339とR280の境目を示す標識と石碑が設置されている。標識は少なくとも12年前には設置されていたものだが、石碑は光沢を失っておらず最近設置されてものだと分かる。かつては三厩港と福島港との間に東日本フェリーが就航していたが、1998年に休止となっている。あくまで休止であり廃止ではないようだが、30年が経過した2018年においても未だ再開されてない。なお、R280の北海道内の区間は全て他の上位国道路の重複区間である。

71.旧三厩村の中心部を快走 72.海沿いを走る 73.あすなろ大橋
 R339との交差点から走り始めると平坦かつ直線的な2車線道路を快走する。旧三厩村の中心部を通っているが非常に走りやすい。内陸側を並走している道路が旧道と思われる。三厩体育館を過ぎると海沿いを走った後にあすなろ大橋で増川川を渡る。川の字が2つあるのは誤記ではなく、増川というのが河川の名称である。

74.青森r230交差点 75.今別バイパスとの交差点を左折して現道へ進む
 あすなろ大橋を渡り終えた直後に青森r230交差点を通過する。r230は三厩駅しか案内されていないが、駅前で接続している青森r281、通称あじさいロードを走れば龍飛崎や階段国道に行く事ができる。そのr230交差点のすぐ先に信号機のないT字路があるが、これは現道と今別バイパスとの交差点である。案内標識には現道におにぎりが表記されていないが、うおっちずでは国道扱いされているため左折して現道へと進む。

76.今別町に入る 77.海岸線沿いを走る 78.浜名集落
 現道に進んですぐに町境を越えて今別町に入る。補修痕の多い2車線道路で海のすぐ傍を走る。海と反対の右側にはJR津軽線が並走しており、三厩駅は津軽線の終着駅である。道路と線路の間に家屋が建つ状態になるとこれまでと同じ2車線道路ながらやや狭く感じる。

79.センターラインがなくなる 80.中宇田橋 81.津軽浜名駅の北東にS字カーブあり
 浜名集落ではセンターラインのない1.8車線幅の箇所もあるが、バイパスが並走している区間であるため交通量は少ない。中宇田橋を渡り津軽浜名駅の北を通過した後にやや急なS字カーブを通過し、その後は海沿いを走る。

82.今別町の中心部を走る 83.今別診療所前の交差点は左方向へ進む 84.今別橋
 今別町の中心部にもセンターラインのない箇所が残っている。今別診療所の前の町道との交差点は道なりに左の上り勾配の道路へと進む。店舗兼住宅が混在している間を走っていると青森r14交差点を左にカーブしながら通過して今別橋を渡る。

85.ゆとりの駐車帯 86.防風柵が設置されている 87.山崎集落
 今別橋以降は海沿いを走っており沿線の家屋もほとんどなくなる。公衆トイレのあるゆとりの駐車帯を過ぎて山崎橋を渡って山崎集落を通過する。集落の南部は上り勾配となっておりその部分には防風柵が設置されている。山崎集落内にセンターラインのない区間があるが、交通量が少なく見通しが良いので走りにくさはあまり感じない。

88.今別バイパスと合流 89.海岸線沿いを快走 90.与茂内集落
 右急カーブを曲がった先で今別バイパスとの交差点に突き当たり、左折して青森・外ヶ浜方面に進む。バイパス合流は緩やかに下った後に中宇田川を渡り、以降は海岸線に沿った2車線道路を快走する。与茂内川の河口付近の与茂内集落ではやや急なカーブがあるが、概ね走りやすい道路状況である。

91.小刻みにアップダウンしている 92.鋳釜崎 93.一部に狭路区間が残っている
 緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を淡々と走る。大泊集落を走っていると右にカーブしながら鋳釜崎を通過する。公衆トイレのある駐車場が設置されているが、海寄りは芝生の広場となっておりキャンプができるようである。その後もアップダウンのある2車線道路が続いているが、短距離ながらセンターラインのない箇所がいくつか残っている。

94.「青森55km 外ヶ浜27km 平舘15km」 95.高野崎 96.砂ヶ森集落
 袰月集落で袰月川を渡った後はやや急な勾配を上り、標高30m程度を走っていると高野崎を通過する。ここにもキャンプ場を併設した駐車場があるが、面積も広く食事処があるなど鋳釜崎よりも充実している。高野崎を過ぎてからは緩やかな勾配を下って砂ヶ森集落に差し掛かるが、集落内にはセンターラインのない1.5車線幅の狭路区間が存在している。

97.山を削ってバイパスが建設中 98.バイパス建設中区間は1.8車線幅 99.奥平部集落
 砂ヶ森集落が終わると上り勾配となり、センターラインがなくなる。通行した当時は山を削ってバイパスが造られており、遠からず2車線区間が延伸されると思われる。バイパス工事現場を過ぎて奥平部集落に入ると2車線道路にもどる。

100.奥平部集落の中にも狭路区間が残っている 101.奥平部集落の東部は車線幅の広い2車線道路 102.鬼泊トンネル
 細長い奥平部集落の中ほどはセンターラインのない1.5車線幅狭路があるが、それが終われば車線幅が広く非常に走りやすい2車線道路になる。集落を過ぎても走りやすい2車線道路が続いており、緩やかな勾配を上った先で鬼泊トンネルをくぐる。

103.ウォッちずでの町境 104.駐車場 105.外ヶ浜町に入る
 鬼泊トンネルを出てすぐに岩屋観音の前を通過するが、そのすぐ先のカーブが今別町と外ヶ浜町の境となっている。しかし、境標識が設置されているのはそこから1km程青森寄りに進んだ場所である。なお、三厩港のあった外ヶ浜町(旧三厩村)とは今別町と挟んで飛び地となっている。

106.海沿いを快走 107.元宇田集落 108.正面の高層物は旧石崎無線中継所
 町境標識を通過して外ヶ浜町の本体(旧平舘村)に入ってからも海に沿った走りやすい2車線道路が続いている。しばらく沿線に家屋のない状態が続くが、元宇田集落に入った後は国道沿いにだけ建っている家屋の前を次々に通り過ぎる。前方に高層物が見えるが、これは旧石崎無線中継所であり、マイクロ波回線を中継していた。その高さは89mに達しておりかなり離れた場所からも見る事ができる。“旧”と書いたとおり、現在は光ファイバーに役目を譲っておりアンテナ等は撤去されている。

109.旧石崎無線中継所の前にゆずり車線 110.R280の青森県内では唯一のゆずり車線 111.旧道との交差点を道なりに右へカーブ
 旧石崎無線中継所の真ん前からゆずり車線が現れる。全長は300m程度と決して長くはないが、R280(の青森県内区間)においては唯一のゆずり車線である。ゆずり車線が終わってからも2車線快走路が続いており、程なくして旧道が交差している右カーブを通過する。

112.道の駅「たいらだて」 113.バイパス区間の沿線の建物はほとんどない 114.外ヶ浜町平舘根岸湯の沢
 バイパスに入ってから程なくして道の駅「たいらだて」を通過する。旧道に案内されていた平舘灯台は道の駅の近くにある。道の駅以降も直線的な2車線道路が続いており、沿線の建物は少なく見通しが良いため非常に走りやすい。湯ノ沢川付近からは沿線にも建物があるが道路状況は変わらず走りやすいままである。

115.桜は散り始め 116.並木のある直線道路 117.旧道と合流
 西側に防雪柵が設置された2車線道路を淡々と南下していると松並木が現れ、ごく緩やかな下り勾配の直線道路を走る。並木が途切れると同時に旧道との交差点を通過する。以降も2車線道路が続いているが、車線幅は普通の幅に戻ってしまう。

118.海岸沿いを快走 119.海の傍だがアップダウンあり 120.塩越ゆとりの駐車帯
 旧道と合流してからも車線幅が広く走りやすい2車線道路が続いている。海のすぐ傍を走っている割にはアップダウンが多いが、緩やかなものばかりなので車であれば全く問題のない程度である。交通量も非常に少なくハイペースで流れている。山の斜面を上って行く町道との交差点を過ぎて少し走るとトイレのある塩越ゆとりの駐車帯を通過する。駐車帯の上にガードレールが見えるが、これは先ほど分岐した町道である。

121.左側には艇庫(?)が並ぶ 122.観瀾山公園の前を通過 123.やすらぎの駐車帯
 塩越集落の大半の家屋は町道の沿線に建っている。国道の沿線には海寄りに多くの建物が並んでいるが、それらは家屋ではなく艇庫や倉庫のようである。塩越集落を過ぎると少しだけ海岸線に沿って走った後に旧蟹田町の中心部に差し掛かる。やすらぎの駐車帯を通過するが、ここにもトイレが設置されている。

124.蟹田港へはここを左折 125.青森r12交差点
 やすらぎの駐車帯の南隣で町道との交差点を通過するが、ここを左折して町道へ進めば蟹田港に行く事ができる。蟹田港からは下北半島の脇野沢港とを結ぶフェリーが就航しているが、三厩港〜福島港とは異なり国道の海上区間ではない。
 蟹田港のすぐ先で青森r12交差点を通過する。r12に龍飛が案内されているが、海沿いを走るR280に対して内陸を走るr12の方が10km程度短い。また、r12を西に約700m進んだ所にR280の蓬田-蟹田バイパスが接続しており、これより南の区間はバイパスと現道が並走状態となっている。バイパスは対面2車線道路ながら集落内を通っている箇所が少なく走りやすい道路状況である。国道トレースにおいては、僅かな距離とは言えr12を介しているため現道を走らなければならない。

国道280号 part3