国道238号
part1

R39大曲1交差点〜R242交差点
網走市→北見市→佐呂間町→湧別町

1.R39・R239・R240・R242・R243大曲1交差点 2.4車線道路 3.大曲橋
 網走市の市街地や網走駅の西に位置するR39・R239R240・R242・R243大曲1交差点がR238の終点である。ここからおおむねオホーツク海沿岸を通って最北端の市の稚内市に向かう。案内標識にはR39とR238しか表記されていないが、R239はR238に、R240とR243はR39の両方向に、R242はR39網走市街方面とR238に重複している。
 大曲1交差点からは中央分離帯のない4車線道路を走る。南には国鉄湧網線が敷設されていたが1987年に廃線となっており、郊外型の店舗が建っているせいもあって痕跡はほとんど消えていると思われる。中央分離帯が現れると右にカーブしながら勾配を上って大曲橋を渡って左にカーブする。橋の南詰には大曲駐輪場があり、北海道r1087の起点がある。r1087は網走常呂自転車道といい、湧網線跡が転用された自転車道である。

4.北海道r1010交差点 5.左側車線が減少 6.車線減少後も中央分離帯あり
 中央分離帯がなくなって4車線道路になった所で北海道r1010交差点を通過する。案内標識にヘキサが表記されているが、その中の数字は“010”となっており一桁足りない。すべての四桁道道においてそうであれば三桁までしか作成できないのかと思えるが、きっちり四桁で表示されているものが大半である。r1010交差点の直後に左側車線が減少する。2車線になってからは中央分離帯が設置されており、大きく右にカーブした後に通常の対面2車線道路になる。

7.網走湖の湖畔を走る 8.カーブ部分に中央分離帯 9.湧網線跡の湖眺橋
 2車線道路に戻ってからは網走湖の湖畔を通っているが、湖側には樹木が生い茂っているため湖面が見える場所は少ない。湖と国道の間に北海道r1087があるが、これも樹木のせいでほとんど見えない。再び中央分離帯設置区間になると湖眺橋の下をくぐるが、これはr1087の跨道橋であり国鉄湧網線だったものが転用されている。湖眺橋の東に二見ヶ岡駐車帯があり、中央分離帯が設置されているせいか、上下線それぞれに設置されている。

10.網走湖の湖岸を快走 11.北海道r104交差点 12.「稚内318km 紋別101km 常呂24km」
 湖眺橋をくぐって少し走ると中央分離帯がなくなって2車線道路に戻る。北海道r1087と南北が入れ替わっており湖岸を通っているため網走湖がよく見える。右にカーブして網走湖から離れて北海道r104交差点を通過する。網走市と北見市とを結ぶルートに当たるため、r104へ進む車両も多い。交差点を過ぎた所に設置された案内標識に終点のある稚内市が表記されているが、その距離は“318km”と非常に大きな数字である。これは大阪市からであれば広島市や静岡市、東京都中央区からであれば名古屋市や福島市までと同じ距離である。

13.北海道r76交差点 14.おにぎりはR238のみ 15.能取湖沿いながら湖は見えない
 国鉄湧網線跡を転用した北海道r1087とともに左にカーブした先で北海道r76交差点を通過する。r76は網走公園線といって能取岬を含む能取半島を周回する道道である。その後は能取湖の南岸を西の方角に向かって走る。

16.網走市字卯原内 17.「網走国定公園」 18.右に見えるのは平和駐車帯
 卯原内新橋を渡った先で北海道r591交差点を通過する。緩やかなS字カーブを曲がると卯原内駅跡の前を通過するが、そこには静態保存されたSLと客車が置かれている。卯原内集落から離れてからも能取湖に沿っており、進行方角が北に変わる。北見平和駅跡の少し南に平和駐車帯が設置されている。

19.能取湖の湖畔を快走 20.「能取湖」 21.能取駐車場
 北海道r1087と並走しながら能取湖に沿って北上する。ほぼ平坦でカーブもほとんどなく交通量も少ないので非常に走りやすい道路状況である。カーブ部分の湖側に能取駐車場があるが、平和駐車帯よりも広く公衆トイレが設置されている。駐車場の湖側にはr1087があり、国道を走る車両のみならずサイクリング中でも立ち寄る事が可能である。

22.左にカーブして能取湖から離れる 23.ポント沼の東を走る 24.北海道r1087の上を通過
 能取集落を通り過ぎて少し走った所で左カーブを曲がって能取湖から離れる。ポント沼の東を大きく左にカーブした後に北海道r1087の上を通過する。鉄道跡を転用しているため掘割となっており前後に勾配はなく平坦なので気付かずに通り過ぎてしまうかもしれない。跨線橋を過ぎて右カーブを曲がっていると市境を越えて北見市に入る。

25.北見市に入った直後は直線道路 26.北海道r1087との交差点 27.北海道r1033交差点
 市境のカーブが終わると平坦な直線道路となり、北海道r1087と並走しながら北西の方角に向かって走る。緩やかな左カーブの手前で北海道r1087が交差しているが、この交差点がr1087の終点である。自転車道転用区間が終わっただけで国鉄湧別線跡はこれより西にも伸びている。オホーツク海を見ながら緩やかな左カーブを曲がっていると北海道r1033交差点を通過する。この交差点の案内標識は網走方面のもののみヘキサ内の数字が三桁で表記されている。

28.常呂駐車場 29.常呂大橋 30.北海道r7交差点
 オホーツク海を望む高台を走っていると北見常呂自然公園の前を通り、左にカーブした先で常呂駐車場を通る。常呂駐車場からは右にカーブしながら緩やかな勾配を下って常呂大橋を渡る。橋を渡り終えた後に北海道r7交差点を通過する。r7は停車場線ではないが、右折して常呂市街方面に進むと常呂駅跡に行く事ができる(駅の痕跡は残っていないようである)。

31.北海道r442交差点 32.「稚内292km 紋別75km 湧別51km」 33.岐阜橋
 北海道r7交差点から少し走ると常呂町スポーツセンターを通過するが、その中の野球場付近に国鉄湧網線が横切っていた。ただし、既にその痕跡は確認できない状態であった。北海道r1033交差点を通過してすぐに北海道r442交差点を通過する。網走常呂自転車道線として認定されているのは北見市常呂町東浜までであったが、r1033のところ橋付近から西も自転車道があり、r1033やr442に重複している。
 r1033交差点を過ぎてすぐに左カーブを曲がり、少し走ると今度は右カーブを曲がる。平坦な直線道路を走っていると岐阜橋を渡る。交通量は少なく快走路と言える道路状況である。

34.岐阜橋以西はアップダウンあり 35.北見市常呂町岐阜 36.「R238オホーツク国道 ワッカ原生花園」
 岐阜橋から西はアップダウンがあるものの緩やかなので走りやすいという点において変化はない。早朝と言える時間帯のせいもあって交通量は非常に少ないが、昼間であっても交通量が多いような場所ではない。

37.北海道r442交差点 38.「R238オホーツク国道 常呂町岐阜」 39.佐呂間町に入る
 サロマ湖の東を走っていると北海道r442との2ヶ所目の交差点を通過する。r442はサロマ湖公園線と言ってサロマ湖の東岸とオホーツク海沿岸を通っている道道である。r442交差点から少し走った所で市町境を通過して佐呂間町に入る。なお、R238が通っている北見市域は平成の大合併以前は常呂町だった地域であり、北見市の市街地とは40km程離れている。

40.佐呂間町字浜佐呂間 41.「R238オホーツク国道 エゾムラサキツヅジ」 42.北海道r858交差点
 佐呂間町に入って少し走ると浜佐呂間集落に差し掛かり、左にカーブしながら北海道r103交差点を通過する。佐呂間大橋を渡り終えた直後に北海道r858交差点を通過する。r858はキムアネップ岬浜佐呂間線と言って佐呂間湖に突き出たキムネアップ岬と国道とを結ぶ道道である。

43.北海道r858交差点以西も快走路 44.閉鎖用ゲートを通過 45.佐呂間町字幌岩
 北海道r858交差点からは上り勾配の直線道路を走り、勾配が落ち着いた所で緩やかな右カーブを曲がる。両側の歩道がなくなった直後に閉鎖用ゲートを通過するが、その手前に転回用のスペースは存在しない。閉鎖用ゲートを通り過ぎてからも走りやすい2車線道路が続いている。

46.サロマ湖の湖畔を走る 47.浪速橋 48.サロマ湖展望台へはここを左折
 前方にサロマ湖が見えてくると左カーブを曲がって湖畔を走る。しばらく湖畔を走っていると幌岩駐車帯を通過するが、湖岸にある駐車帯で景色も良いがトイレも東屋も設置されていないただの駐車スペースである。水産物加工会社を通り過ぎた直後に町道の浪速西2線道路との交差点を通過するが、左折して町道を走ればサロマ湖展望台に行く事ができる。ただし、展望台までの距離は6km以上あるうえに一部区間はダートで道幅も狭い。

49.幌岩山の北麗はサロマ湖が見えない 50.道の駅「サロマ湖」 51.ルートイングランディアサロマ湖は休業中
 浪速西2線道路との交差点からは展望台のある幌岩山の麓を走っており、サロマ湖に近接しているものの湖は見えない。幌岩山の北西で道の駅「サロマ湖」を通過する。緩やかな勾配を下っていると休業中のルートイングランディアサロマ湖の前を通過する。

52.北海道r961交差点 53.サロマ湖が見える区間となる 54.登加呂地橋
 緩やかな勾配を下っていると北海道r961交差点を通過する。r961に佐呂間と案内されている事からも分かるとおり、佐呂間町の中心部はR238(R239・R242重複)が通っている地域ではない。富武士集落を通り過ぎるとサロマ湖が見えるようになり、しばらく湖畔を走る。登加呂地橋の手前で左にカーブしてサロマ湖から離れて緩やかな勾配を上って行く。

55.床丹川に向かって下る 56.「R238オホーツク国道 佐呂間町若里」 57.湧別町に入る
 緩やかな勾配を下っていると床丹川に架かる床丹橋を渡る。橋の少し西で国鉄湧網線跡を横切るが、ここでもその痕跡はほとんど確認できない。しばらくはほとんど勾配のない状態を走っていると上り勾配となり、右カーブ部分で町境を通過して湧別町に入る。

58.湧別町内も走りやすい2車線道路 59.北海道r685交差点 60.色落ちが激しく内容の判別は難しい
 湧別町に入ってからも緩やかなカーブとアップダウンのある走りやすい2車線道路が続いている。計呂地川を渡ってやや急な右カーブを曲がっていると北海道r685交差点を通過する。これまで見かけた地域の特徴を描いた標識が設置されていたが、r685交差点の直後のものは色落ちが激しく内容の判別が難しい状態であった。「R238オホーツク国道 サンゴ草」と書かれているものと思われる。

61.湧別町計呂地 62.志撫子橋 63.サロマ湖の西岸を走る
 計呂地集落にはかつて計呂地駅が置かれており、駅跡およびその周辺は交通公園として整備されている。駅前にはSLの車両が静態保存されているのが確認できる。計呂地集落を通り過ぎるとサロマ湖沿いを走っており、その湖面を見る事ができる。

64.道の駅「愛ランド湧別」 65.サロマ湖の南西端付近を通過 66.芭露橋
 サロマ湖の湖畔で道の駅「愛らんど湧別」を通過する。小規模ながら遊園地が併設されており、懐かしさを感じる遊具が多い。国鉄湧網線跡は湖沿いを通っており、道の駅付近の一部は遊歩道になっている。道の駅から緩やかな勾配を下っていると湧別芭露駐車場をの前を通るが、ここからはサロマ湖から離れる方向に進み、芭露集落の手前で芭露橋を渡る。

67.北海道r244・r491交差点 68.南西側に防雪柵あり 69.「R238オホーツク国道 オジロワシ」
 芭露集落の中で北海道r244・r491交差点を通過する。r491は芭露停車場線という路線名だが、芭露駅は既に廃止されており、停車場のない停車場線になっている。r244・r491交差点を過ぎてからもほぼ平坦でカーブの少ない2車線道路が続いており、交通量が少ない事もあって非常に走りやすい。テイネ川付近で国鉄湧別線跡を横切るが、ここもその痕跡は確認できない。

70.相変わらずおにぎりはR238のみ 71.湧別町北兵村 72.R239・R242・北海道r712交差点を右折
 テイネ川を渡って左にカーブしてからは直線道路を走る。周辺の家屋が増えた所でJR名寄本線の支線のあった跡を通過するが、現在は町道となっており痕跡は全く残っていないようである。名寄本線はこれまで並走していた国鉄湧網線より2年遅い1989年に廃止されている。
 名寄本線跡のすぐ先でR239・R242・北海道r712交差点に至り、右折して枝幸・紋別方面に進む。起点の大曲1交差点から重複しているR239とR242のうち、後者は遠軽方面に分岐するが、R239との重複はまだ続く。なお、大曲1交差点からの距離は約77kmである。

国道238号 part2