国道229号
part3

R230交差点〜北海道r836交差点
せたな町→島牧村

84.北海道r345交差点 85.北檜山小学校の前を通過 86.北海道r740交差点
 R230・R276交差点からもせたな町の中心部を通っているため沿線の建物は多い。北海道r345との交差点を2ヶ所通過するが、東側のものは国鉄瀬棚線の北檜山駅に至る停車場線区間である。廃線から30年以上が経過しており、停車場線区間の交差点には案内標識もソトバも設置されていない。真駒内橋を渡り、緩やかな左カーブを曲がりながら北檜山小学校の南を通過する。せたな町の中心部の北西端と言える場所で北海道r740交差点を通過する。前述の通り、r740は内陸を通っているR229に代わって海沿いを通っている道道である。

87.風車が建ち並ぶ 88.北海道r783交差点 89.旧瀬棚町役場の前を通過
 北海道r740交差点を過ぎると海に近付いたため風車が見えるようになる。。国道自体は海岸線から500m程度内陸を通っている。最内川に架かる吾妻橋の北詰で北海道r783交差点を通過すると旧瀬棚町の中心部に入る。平成の大合併でせたな町となったが、旧瀬棚町ではなく旧北檜山町に役所が置かれており、瀬棚町役場はせたな総合支所となっている。
 北海道r447交差点を通過するが、これは停車場線の一部であり、瀬棚駅は国鉄瀬棚線の終着駅であった。北海道r345はソトバが設置されていなかったが、こちらには設置されている。

90.北海道r447・r459交差点 91.馬場川防潮水門付近を右にカーブ 92.三杉トンネル
 北海道r447・r459交差点を通過する。r459は瀬棚港を結ぶ道道であり、かつては奥尻島へのフェリーが就航していたが、2019年3月に廃止となっている。r447・r459交差点を過ぎると右カーブを曲がって馬場川に架かる馬場橋を渡る。旧瀬棚町中心部の北端を走っていると大きな岩をくりぬいた三杉トンネルをくぐる。地名は三本杉だが、トンネルの名称は三杉である。

93.シーサイド区間に戻る 94.梅花都集落 95.内陸には多くの風車が建っている
 三杉トンネルからは海岸線に近い場所を走るようになり、旧大成町以来の奇岩ゾーンに入る。勾配はほとんどなくカーブも緩やかなものが多く、なにより交通量が非常に少ない。風車も建っているが、海側ではなく内陸の高台に見られる。

96.小さな集落が続く 97.稲荷岬 98.虻羅トンネル
 小さな集落を結びながらシーサイドルートを快走する。稲荷岬を通過した後に虻羅集落を通り抜けて虻羅トンネルをくぐる。虻羅トンネルが供用される以前は海寄りを通っていたが、蝦夷親不知と呼ばれている急峻な地形であり、旧道も廃道となっている。

99.窓岩(奥の小さい方) 100.島歌覆道 101.吹込集落
 虻羅トンネルを出てすぐに窓岩と呼ばれる岩の傍を通る。その名の通り、岩の真ん中がくり貫かれたようになっている岩で、夕暮れ時にはそこから夕陽を望む事もできるらしい。島歌橋を渡って白岩集落を通り抜け、島歌覆道をくぐった後に吹込集落を通り抜ける。

102.長浜集落 103.新美谷トンネルが建設中 104.ナホ泊覆道
 集落が途切れた後に長浜集落を通過し、緩やかな勾配を上る。下り勾配になる場所で右方向に建設中のトンネルが見える。トンネルは既に貫通しているようで前後の道路部分の工事が行われたのちに供用されるのだろう。建設現場のトンネルの横を下るとナホ泊覆道をくぐる。

105.元々は海寄りに道路があったのだろうか 106.美谷トンネル 107.新美谷トンネルと合流
 ナホ泊覆道を出てからも2車線道路が続いており特に走りにくい道路状況ではない。美谷港に向かう町道との交差点の直後に美谷トンネルをくぐり、北側の坑口付近でバイパスとの接続予定地点を通過する。ナホ泊覆道と美谷トンネルどちらも2車線道路であり、道路状況そのものは劣悪ではないが、海岸線沿いの急峻な地形のため新たにトンネルが掘られているのだろう。

108.横滝トンネル 109.崩れやすそうな地形である 110.須築トンネル
 美谷集落を通り過ぎると横滝トンネルをくぐる。トンネルの名称の由来となった横滝は旧道沿いにあるが、旧道は閉鎖されており容易に近付く事ができないと思われる。横滝トンネルから少し走ると次の須築トンネルをくぐる。手前には藻岩の滝があり、これは国道からも見る事ができる。ただし、近くに駐車スペースがない。

111.藻岩トンネル 112.弁天トンネル 113.弁天岬
 須築トンネルを出てすぐに茂岩トンネルをくぐり、その後少し走ると弁天トンネルをくぐる。横滝トンネルと須築トンネルの全長は600m前後だが、藻岩トンネルと弁天トンネルは100mに満たない。弁天岬付近からは須築集落に入る。せたな町で最も北に位置する集落である。

114.須築集落 115.閉鎖用ゲートを通過 116.茂津多トンネル
 須築集落を通り過ぎて緩やかな勾配を上っていると閉鎖用ゲートを通過する。その後も上り勾配の2車線道路が続いており、駐車帯を2ヶ所通過する。須築橋を渡ってすぐに茂津多トンネルに入る。トンネル内部が赤く見えるが、これは内壁が赤く塗られているためでありナトリウム灯が反射しているのではない。ちなみに、橋とトンネルの間には藻津多林道が接続しており、その林道を走ると茂津多灯台に行く事ができる。海抜高が日本一高い灯台のようである。

117.穴床前覆道 118.狩場トンネル 119.兜岩トンネル
 茂津多トンネルを出た直後に穴床前覆道をくぐる。茂津多トンネルと穴床前覆道の手前にそれぞれ島牧村の境標識が設置されているが、後者はイラスト付きである。町村境は茂津多トンネルの中にある。穴床前覆道の先で茂津多岬駐車場を通過する。駐車場とその出入口を除いて防風壁が取り付けられているため海が見えない。
 駐車場のすぐ先で狩場トンネルを、次いで兜岩トンネルをくぐる。両トンネルとも写真を見ればわかるが内部が真っ暗である。走行した日は未明から送電線設備の不良により停電していたようでこの先も電灯の付いていないトンネルをくぐる事になる。なお、全てではないが火災報知器の表示灯(いわゆる赤いランプ)まで消えているトンネルもあった。

120.白糸トンネル 121.海岸線沿いを走っている 122.栄浜トンネル
 兜岩トンネルを出てすぐに次の白糸トンネルをくぐる。狩場トンネルから白糸トンネルはどれも1000mを超えており、いずれも海寄りに旧道があったと思われる。兜岩トンネルの南側坑口の傍には旧道のロックシェッドが見える。白糸トンネルを出ると海を見ながら2車線道路を走り、程なくして栄浜トンネルをくぐる。内部もセンターライン付きの2車線道路ではあるが、若干幅が狭く歩行者がいるため注意を促す看板が設置されている。

123.島牧村字栄浜 124.道路通行規制区間に入る 125.規制区間内も快走路
 栄浜トンネルを出ると栄浜集落を通り抜ける。集落の規模は大きくないが簡易郵便局や温泉宿がある。小田西橋を渡って旧道らしき村道との交差点からは道路通行規制区間に入るが、センターライン付きの2車線道路が続いており急なカーブもなく走りやすい。海のすぐ傍を走っているため強風時は波が道路上まで押し寄せてくる可能性がある。

126.小田西覆道と第一栄浜覆道 127.ポン狩場川の河口に小さな集落あり 128.木巻橋
 小田西覆道と第一栄浜覆道を相次いでくぐる。第一と付いているからには第二栄浜覆道があってもおかしくないが、そのような覆道は確認できなかった。ポロ狩場川、ポン狩場川を相次いで渡るが、どちらの河川の河口付近に小さな集落が存在している。

129.新木巻覆道 130.木巻覆道 131.木巻覆道
 木巻岬を過ぎてすぐに新木巻覆道をくぐり、次いで木巻覆道をくぐる。さらに少し走ると木巻覆道をくぐる。木巻覆道が2つあるがこれは誤記ではない。扁額(?)で名称が確認できるがどちらも木巻覆道となっている。

132.穴澗トンネル 133.植車集落 134.海の向こうに見える陸地はこれから通る区間
 2つの木巻覆道を通り過ぎて後に穴澗トンネルをくぐる。このトンネルの東側(島牧村中心部寄り)に閉鎖用ゲートがあり、道路通行規制区間が終わる。規制区間が終わってすぐに植車集落を通り抜ける。小さな集落ですぐに通り過ぎてしまう。

135.穴澗覆道 136.植車覆道 137.原歌覆道
 集落のない状態を走っていると穴澗覆道、植車覆道、原歌覆道を相次いで通過する。穴澗覆道は100mに満たないが、植車覆道と原歌覆道は若干長く100mを超えている。どの覆道も内部は2車線なので走りにくさは感じない。

138.原歌集落 139.布門内橋 140.千走川温泉と賀老高原へはここを右折
 オタダシ橋を渡った後に原歌集落を通り抜ける。国道に沿った細長い集落でその東端に島牧小学校がある。小学校付近を過ぎると集落が途切れるがすぐに次の集落に差し掛かる。千走川の上流にある千走川温泉や賀老高原に至る村道との交差点を通過する。

141.道の駅「よってけ!島牧」 142.千走橋 143.江の島トンネル
 左カーブの先で道の駅「よってけ!島牧」を通過する。駐車帯を除いて休憩する場所の少ないこの辺りでは貴重な施設である。この日は営業開始時間前だったため立ち寄らなかったが、営業時間内であっても停電のため利用できなかったかもしれない。道の駅の直後に千走橋を渡り、緩やかな勾配を上りながら右カーブを曲がっていると江の島トンネルをくぐる。

144.防潮堤とガードロープの間は駐車帯 145.島牧村では米作が行われいる 146.北海道r836交差点
 江の島トンネルを出ると江ノ島集落を通過するが、海側には道路に沿って細長い駐車帯が設置されている。走行したのが10月の早朝とあってほとんど車が停まっていなかったが、夏季であれば多くの車が停まっているのかもしれない。その後も海沿いの2車線道路を走っていると島牧村の中心部の手前で北海道r836交差点を通過する。島牧村に入ってから約24km、旧瀬棚町の北海道r447・r457交差点から約43kmである。なお、r836は島牧美利河線という路線名だが、今金町との境を含む区間が未開通であり、建設計画も中止が決定している。

国道229号 part4