国道199号

R3日吉交差点〜R198港湾合同庁舎前交差点
北九州市

1.R3日吉交差点 2.片側2車線で始まる 3.R199本城バイパスとの立体交差点を側道へ進む
 北九州市の西部の八幡西区の西、水巻町との境に近いR3日吉交差点がR199の終点である。ほぼ立体交差化されているが、R199がR3の福岡市方面と合流する部分には信号機が設置されている。また、JR鹿児島本線が近接しているため、R199とR3小倉方面との往来は両方向ともできない。よってR199のトレースはR3の福岡市方面から進入しなければならない。
 最大片側4車線にまで増えたR3を走っていると左側の2車線が青色、右側の2車線が赤色に塗られておりそれぞれがR199、R3と判別しやすいようになっている。R3から完全に分岐してからも片側2車線を維持しているが、反対側車線と合流した直後に本線と側道とに別れる。案内標識には本線にしかおにぎりが表記されてないが、側道もR199に指定されている。下関・若松と案内されている本線は本城バイパスで折尾駅と案内されている側道はバイパスに対する現道である。今回は現道を走るため側道に進んでいる。

4.折尾トンネルは撤去されている 5.折尾駅の北側を通過 6.JR筑豊本線(若松線)
 本城バイパスの高架の下をくぐると反対側車線と合流して対面2車線道路になる。かつては合流直後に折尾トンネルがあったが、JR鹿児島本線の高架化工事の際に障害になるという事で撤去されている。折尾トンネルは1924年竣工とかなり古いトンネルであった事を付け加えておく。JR鹿児島本線に沿って右にカーブした先で折尾駅の北を通過する。この折尾駅は鹿児島本線と筑豊本線が交差している地点にある。折尾4交差点を通過した先でJR筑豊本線(若松線)の踏切を通過する。

7.北九州市八幡西区光明 8.堀川沿いを走る 9.本陣橋交差点を左折
 堀川の北側を東に向かって走る。沿線には建物が建ち並んでおり長閑な風景という感じではない。友田1交差点からは堀川に沿って走り、程なくして本陣橋交差点に至る。信号のある部分まで行ってしまうと左折できないため、手前の左折専用車線に進まなければならない。

10.本陣交差点からも2車線 11.福岡r279本城(古開)交差点 12.JR筑豊本線(若松線)
 本陣橋交差点からは右にカーブしている対面2車線道路を走り、4車線の福岡r11との本城(帯田)交差点を通過する。車線数の違いから当然ながらr11の方が優先扱いされている。その後も2車線道路が続いている。左カーブを通過した先でこれまた4車線の福岡r279との本城(古開)交差点を通過し、すぐ先でJR筑豊本線(若松線)の踏切を通過する。r11もr279も筑豊本線と交差しているが、どちらも跨道橋が造られている。

13.正面に見えるのはイオン若松 14.本城バイパス・福岡r277二島1交差点を右折
 平坦で直線的な2車線道路を走っているとイオン若松の手前で左にカーブし、江川に架かる栄橋を渡って八幡西区から若松区に入り、イオンの北西角でR199本城バイパスと福岡r277との二島1交差点を右折する。本城バイパスは基本的に片側2車線のバイパス然とした道路で市街地のごちゃごちゃ感も薄い。

15.二島1交差点からは4車線 16.JR筑豊本線(若松線)と並走 17.住宅地の中を走り抜ける4車線道路
 二島1交差点からはバイパスと合流しているため4車線と道路状況が良くなる。イオンの北側で右にカーブし、二島駅付近からはJR筑豊本線(若松線)に沿って東野方角に進む。道路の左側は住宅地だが、右側の線路を越えた辺りは工業団地である。それらに挟まれた国道は早朝にもかかわらずそれなりの交通量がある幹線道路と言える。平日の昼間であれば大型トラックの通行も多いのだろう。

18.北九州市若松区和田町 19.前方の橋は人道橋 20.R495若松駅前交差点を左折
 JR筑豊本線(若松線)と石峰山に挟まれた狭い平地を走っているが、ほぼ平坦でかつカーブは緩やかなものばかりである。その中の岬ノ山を回り込む区間はやや急な左カーブとなっている。筑豊本線(若松線)との終着駅である若松駅の北のR495若松駅前交差点は左折して下関・若戸大橋方面に進む。R199優先の交差点形状をしており、左側の2車線が左折車線としてR199へと進む事ができる。

21.若松駅前交差点からは片側3車線 22.右側の2車線が若戸大橋へ 23.若戸大橋の料金表
 若松駅前交差点からは片側3車線となるが、約250m北の若戸大橋口交差点で左側車線が市道(区道?)になってしまう。R3日吉交差点と同様に青と赤のペイントで識別しやすくされている。若戸大橋口交差点からは上り勾配となり、緩やかな右カーブしているほぼ真下にはR495が走っている。

24.若戸大橋 25.橋梁部分を渡り終えると下り勾配になる 26.戸畑区側に料金所がある
 赤色が特徴的な若戸大橋は若松区と戸畑区とを結んでおり、1962年に開通した当時は東洋一の吊り橋であった。橋の下にあるのは川ではなく洞海湾という海で、船舶が通行できるようにかなり高い位置に架けられている。開通から50年以上経過しているが、償却期間が幾度か延長されているため未だに有料道路のままである。橋梁部分が終わると下り勾配となり、平坦になった所で料金所を通過する。

27.左は現道、右はバイパス 28.JR鹿児島本線に沿って走る 29.九州工大前駅を通過
 料金所は戸畑ICとして機能しており、料金所の先で八幡東・戸畑駅方面と門司・小倉北方面と北九州高速2号線の3つの方向に別れる。左側の八幡東・戸畑方面はR199現道経由で門司・小倉北方面はR199バイパス経由である。いつものように現道を選択すると言いたいところだが、現道に進むにはまず市道(区道?)を通らなければならず、西の端はバイパスに合流しておらず盲腸線状態になっている。よって門司・小倉北方面のバイパスへと進む。なお、ウォッちずでは若戸渡船場に隣接する渡船場前交差点から東の区間を国道として扱っているが、西向き一方通行区間があるため端点を通って現道を走る場合も中途半端な区間しか走れない。
 JR鹿児島本線の跨線橋からは対面2車線となり線路の南側を東進する。バイパス=多車線を想像していると肩透かしを食らってしまう。道路の左側には鹿児島本線が隣接しており、そのさらに隣には北九州高速が並走している。

30.中原東交差点まで下る 31.北九州高速の本線と西港出口 32.北九州高速・日明入口
 左にカーブして鹿児島本線をオーバーパスして線路からは距離を置くようになるが、北九州高速との並走は続く。跨線橋からの勾配を下り切ると中原東交差点を通過し、戸畑区と小倉北区の境の境川を渡る。その後は北九州高速の高架の下を走っており、高速本線の橋脚により上下線が分離されている形である。日明入口を通過した直後に左に分岐する道路があるが、北九州高速の下の道路とともにこちらを国道として扱っている地図もあるが、現地には案内標識におにぎりが表記されていないため引き続き高速沿いの道路を走る。

33.北九州高速の2号と3号との東港JCT 34.小倉駅北出口と合流 35.小倉駅北出口以降は片側3車線
 小倉駅の西で北九州高速の2号と3号との東港JCTの下を通過し、小倉駅北出口が合流してくる。小倉駅北出口から東は高架に覆われていない普通の平面道路になるが、車線数は片側3車線と多い。当然ながら交通量も多い。

36.小倉駅(新幹線口)交差点 37.国際会議場入口交差点の東で右カーブ 38.砂津大橋西交差点を左折
 小倉港と小倉駅の間の小倉駅(新幹線口)交差点を通過し、ひとつ東の国際会議場入口交差点で右端の車線が右折車線となるため以東は片側2車線道路になる。右カーブを曲がって進行方角を南に転じてすぐに砂津大橋西交差点を左折する。左右どちらの車線からも左折できるが、右側車線は右左折兼用車線のため右折車両がいた場合はすんなりと左折できない可能性がある。案内標識には右折の道路もR199とされているが、旧道だったのだろうか。なお、国際会議場入口交差点から砂津大橋西交差点にかけての区間は新たな橋を架けて右カーブと左折をなくす線形改良工事が行われている。

39.砂津大橋西交差点以降も片側2車線 40.交通量は非常に多い 41.高浜港
 砂津大橋交差点を左折してすぐに砂津大橋を渡る。前述の線形改良工事が完了した際には砂津大橋は国道の指定を外れる可能性がある。また、戸畑ICで分離した現道は砂津大橋から見て南東のR3砂津交差点までとなっており、JR鹿児島本線を挟んで並走している区間が終わる。以降はR199の現道の代わりにR3が並走している状態となる。一桁国道が並走しているとは言え、R199も片側2車線と良く整備された幹線道路然とした状態である。左側は海、右側はJR鹿児島本線の線路に挟まれているため周辺の建物は少ないが、交通量は非常に多い。

42.松原2交差点 43.R3が並走している 44.門司駅付近には家電量販店あり
 赤坂海岸東交差点からは門司区に入るが、道路状況や周辺の様子に変化はない。鹿児島本線をオーバーパスしてR3に行く事ができる市道との松原2交差点を通過するが、R3が右側にあるにもかかわらず線路が近接しているため一度左折して高低差を稼いでからR199と線路を越える構造である。関門海峡やその奥の下関を見ながら北東の方角に進んでいると門司駅の傍を通過する。

45.福岡r71大里本町3交差点からは車線が減少 46.大里本町3交差点以北は工場が多い 47.片上海岸
 砂津大橋西交差点から約4.9km走ると福岡r71大里本町3交差点を通過するが、右側車線がr71への右折車線になってしまうため以北は対面2車線になる。車線は減ったものの車線幅が広いため走りやすい。海のすぐ傍を走っているため平坦でカーブも緩やかなものばかりである。ただし、海が見える場所は少なく工場や倉庫の巨大な建物が多いが、商業施設も点在している。

48.漁船も係留されている 49.北九州市門司区西海岸 50.西海岸1交差点は左端車線を走る
 片上海岸を通過して倉庫が集中している場所を走っていると西海岸1交差点を通過するが、その手前で車線が増える。高架道路と平面道路に別れており、つい本線っぽい高架に進んでしまいそうになるが、これは鹿児島本線を越えてR3に至る跨線橋であり国道ではない。R199トレースであれば左端車線からそのまま平面道路に進む。

51.平面道路を進む 52.R198港湾総合庁舎前交差点 53.合同庁舎側には案内標識がある
 上り勾配になっている跨線橋を通り過ぎると元の車線幅に余裕のある2車線道路になる。そして門司港駅の西、門司港湾合同庁舎の東のR198港湾合同庁舎前交差点に至る。案内標識が設置されていないため意識しにくいがこの港湾合同庁舎前交差点がR199の起点である。交差点から門司港に入ると下関港との間の定期航路が就航しているが、旅客船であり車両での利用はできない。また、この関門航路はかつてはR2の海上区間に指定されていた。