国道190号

R2岡屋交差点〜R2交差点
山口市〜宇部市〜山陽小野田市〜下関市

1.R2岡屋交差点 2.左側車線が減少 3.「下関64km 山陽小野田30km 宇部21km」
 山口県山口市の南に位置するR2岡屋交差点がR190の起点である。平成の大合併以前は小郡町だった場所で、現在の山口市の中心部からは直線距離で15km以上離れている。交差点は立体交差化されており、R2の岡屋跨道橋が架けられている。
 岡屋交差点からR190に進むと片側2車線道路となるがすぐに左側車線が減少する。R2の周南方面からは常時左折できるのかと思いきや、通常通り信号に従って左折しなければならない。終点のある下関市までの距離が64kmとなっており延長の43.8kmと合わないが、これは終点の位置が下関市域の東にあり中心部から離れているためである。

4.深溝駅入口交差点 5.早朝であれば交通量は少ない 6.山口r25土路石交差点
 直線的な対面2車線道路を南に向かって走る。沿線は商業施設と家屋と田畑が混在している。東側にはJR宇部線が、西側の少し離れた場所にはJR山陽本線とE2山口宇部道路も並走している。山口r25土路石交差点の直後に土路石橋を渡る。

7.緩やかなアップダウンあり 8.山口r213・r216交差点 9.阿知須中学校前交差点
 JR宇部線が接近している場所で山口r213との交差点を通過する。立体交差点となっており連絡道の先で山口r213とr216が交差している。交差点の直前の上を横切っているひびき橋がr216である。左折車線と右折車線が設けられた阿知須中学校前交差点を左折すると宇部線の向こう側に旧阿知須町の役場等がある。

10.宇部市に入る 11.山口r212前田交差点 12.商業施設が点在
 JR宇部線と並走しながら対面2車線道路を南下していると市境を越えて宇部市に入る。市の中心部から離れた場所ながら沿線には商業施設が点在している。阿知須駅付近から並走していた山口r212との前田交差点を通過するが、阿知須駅以北の市道と併せてR190の旧道と思われる。

13.丸尾交差点 14.宇部市西岐波 15.山口r219床波交差点
 丸尾駅の近くで丸尾交差点を通過するが、右折して北西に向かって進むと山口宇部道路の宇部東ICに行く事ができる。山口宇部道路は全線が山口r6に指定された高規格地方道だが、宇部JCT以南の区間は高速道路ナンバリングの番号は付与されていない。山口r219床波交差点を通過するが、ここで右折してr219を北上すると山口宇部道路の片倉ICに至るが、宇部市街方面としか接続していないハーフインターチェンジである。

16.床波駅付近から車線が増える 17.山口r6・r220大沢西交差点 18.常盤池の南を走る
 床波駅付近で車線が増えて片側2車線道路になる。山口r6・r220大沢西交差点を通過する。前述のとおり山口宇部道路は高規格道路だが、終点は通常の平面交差点である。南に延びるr220は山口宇部空港に至るルートに当たり、片側2車線と整備されている。その後、常盤池の南を通過するがこの池は人造湖である。と言っても堰が造られたのは1695年と300年以上前である。

19.JR宇部線をオーバーパス 20.市道との松山2交差点を右折
 宇部市の市街地に近付くと沿線の建物と交通量が増える。ごく緩やかな勾配と上ってからJR宇部線の線路の上を通過し、勾配を下った先で市道との松山2交差点を右折する。右折車線は2本設置されているが、右側車線及びそれから付加された車線が右折車線となるため、左側車線を走っていると直進か左折するしかない。

21.松山2交差点以降は片側3車線道路 22.R490松山1交差点
 松山2交差点からはさらに車線が増えて片側3車線になる。左端車線は時間帯によってはバス・タクシー・自動二輪車の専用車線となるが、その時間はよくある通勤時間帯のみではなく7時から18時と朝から夕方までと長く設定されている。約800m走るとR490松山1交差点を通過する。この交差点はR490の起点であり、日本海側の萩市にあるR191との木間入口交差点が終点である。

23.宇部郵便局前交差点 24.中央町交差点を左方向へ進む 25.新町交差点
 松山1交差点を過ぎても車線は減らない。中央分離帯がなくなる代わりに左側に分離帯を挟んで側道が設置されている。山口r55市役所前交差点を通過し新川橋の手前でいきなり左端車線と中央車線を区切るラインがなくなり、広めの左側車線と普通の幅の右側車線の2車線状態で橋を渡る。橋の直後の交差点からは片側3車線に戻るが、その先の中央町交差点で右側車線が宇部新川駅方面への右折車線になってしまう。中央町交差点からはまた片側3車線道路になるが、100m強先の新町交差点で今度は左端車線が左折車線になる。新町交差点から南に延びる市道は宇部山口空港や松山2交差点に繋がるルートのため交通量が多い。

26.片側2車線道路 27.山口r6(宇部湾岸道路)との西中町IC 28.山口r6の下をくぐる。
 新町交差点からは交通量が増えた片側2車線道路を走り、宇部新川駅から延びる興産本社前交差点を通過する。交差点の名称が示す通り駅の反対側に宇部興産がある。その後宇部湾岸道路との西中町ICを通過するが、宇部湾岸道路も自動車専用の高規格道路で山口r6に指定されている。その宇部湾岸道路の本線の高架橋の下で右カーブを曲がる。

29.中通踏切 30.宇部市居能町 31.市道との藤山交差点を左折
 宇部湾岸道路の高架をくぐってすぐにJR宇部線の中通踏切を通過する。片側2車線道路を北に向かって走っていると市道との藤山交差点を左折する。左折車線は2本設けられており右側車線からも左折する事が可能である。右折方向の市道にはどこも案内されていないが、R490との西梶返交差点まで繋がっており片側2車線と整備されている。

32.「下関42km 山陽小野田7km」 33.JR宇部線をオーバーパス 34.厚東川大橋
 藤山交差点からも片側2車線道路が続いている。緩やかな勾配を上ってJR宇部線の上を通ってから厚東川大橋を渡る。橋の手前で側道が上ってきてそのまま左端車線となるため橋上は片側3車線となっている。

35.山口r29東割IC 36.宇部市妻崎開作 37.山口r6(宇部湾岸道路)との東須恵IC
 厚東川大橋を渡り終えると山口r29東割ICを通過するが、予想通り左端車線がそのまま側道になる。下り勾配後に東割交差点からの側道が合流し、中川橋の西詰で山口r354交差点を通過する。
 4車線道路を走っていると緩やかな左カーブの先で中央分離帯が現れて片側2車線道路になる。山口r6宇部湾岸道路との東須恵ICを通過する。インターチェンジを名乗っているものの終点とあって只の平面交差点である。交差点の奥に国道の上を横切る跨道橋が見えるが、これはr6ではなく宇部興産の専用道路であり、美祢市のセメント工場まで繋がっている。

38.山陽小野田市に入る 39.右側車線が減少 40.南中川跨線橋
 東須恵ICを過ぎて緩やかな右カーブを曲がっていると市境を越えて山陽小野田市に入る。多車線区間が延伸されてさほど年月が経過していないようで舗装がきれいである。千代町交差点を過ぎると右側車線が減少して対面2車線道路になる。労災病院入口交差点を過ぎて右カーブを曲がっていると南中川跨線橋でJR小野田線の上を通過する。

41.有帆川橋 42.新生町交差点の右折車線が分岐 43.山口r30・r223新生町交差点
 JR小野田線に沿って2車線道路を走っており沿線の建物が途切れている。視界が広がると同時に有帆川橋を渡る。橋を渡り終えると上下線が分離し、直後には右折車線が分岐する。左カーブを描く勾配を下った先で片側2車線道路になって山口r30・r223新生町交差点を通過する。手前で分岐した右折車線が合流しているように見えるが、直進車線と右折車線間の車線変更は認められていない。なお、この交差点の信号機は本来青色が点灯する場所に直進矢印が表示される。

44.山口r71・r354長田屋橋交差点 45.高須交差点 46.右側車線が減少
 新生町交差点から300m程で中央分離帯が終わって4車線道路になる。通常よりも幅の広いが距離が短い事から新生町交差点は立体交差点化が計画されているのではと推測する。山口r71・r354長田屋橋交差点を通過するが、案内標識には右折の山陽・小野田IC方面にはr71のヘキサが表記されているが、左折の小野田港方面にはr354のヘキサはなく「小野田湾岸道路」と書かれている。一つ先の高須交差点はウオッちずでは南方向の道路が県道と表記しているが、現地には案内標識すら設置されていない。おそらく長田屋橋交差点に接続するバイパスが供用されたため市道に降格したものと思われる。高須交差点を過ぎた後に右側車線が減少する。

47.神田交差点 48.山陽小野田市西高泊 49.E2山陽道の後潟橋
 市道との神田交差点を過ぎると上り勾配になると同時に沿線の建物の数が一気に少なくなる。木々に囲まれた区間が終わって視界が開けた場所を走っているとE2山陽道の後潟橋の下をくぐる。このE2山陽道は宇部下関線と呼ばれる支線区間である。

50.厚狭川橋 51.R190には文字が判別しにくいおにぎりが多い 52.E2山陽道の南高砂橋
 厚狭川橋を渡ってから山口r226渡場交差点を通過する。下流にはE2山陽道の端もかかっており名称を山陽厚狭川橋という。その後も2車線道路を走り、左の急カーブを曲がってE2山陽道の南高砂橋の下をくぐる。

53.長閑な風景の割に交通量が多い 54.海のすぐ傍を走る 55.上市交差点を左折
 南高砂橋からは沿線の建物が少なくなる。周辺には長閑な風景が広がっているがそれに比して交通量は多い。とは言うものの信号機付きの交差点が少ないため流れは良い。山口r226との2ヶ所目の交差点付近からは海沿いを走るが、防波堤があるため海面は見えない。
 大きく右にカーブした先で市道との上市交差点に突き当たる。案内標識のおにぎりは修正されてR190になっているとともに周南方面はおにぎりが消された跡が確認できる。上市交差点の下関・周南の両方面の道路はかつてはR2に指定されていた、つまりR2の旧道に該当する。

56.一桁国道だったにしては貧弱な道路状況 57.山口r229前場交差点 58.埴生西糸根交差点
 上市交差点からも対面2車線道路が続いている。歩道は片側にだけ狭いものしか設置されていないなど100番台国道としても決して整備されているとは言い難い道路状況だが、この区間に限って言えばかつては一桁国道だった事を考えるとより一層貧弱と感じる。現在のR2の中村ランプに接続している山口r229との前場交差点からは両側に歩道が設置されているが、どちら側も狭く歩道内での自転車同士の離合は不可能である。
 多くの大型トラックgあ停められる広い駐車場を備えたドライブインの前を通過する。昭和の雰囲気が感じられるドライブインであり、前面道路の交通量減少に伴って廃業していても不思議ではないが、24時間営業が続けられておりこの日も多くの車が停まっていた。

59.下関市に入る 60.R2に合流す手前にR2のおにぎりがある 61.R2に合流
 ドライブインを過ぎて緩やかな右カーブを曲がっていると下関市に入り、その直後にR2のおにぎりが立っている。元々はR2だったため撤去し忘れの可能性もあるが、おにぎりの直後にR2とのランプがあるためあえて残しているのかもしれない。現在のR190はR2の旧道とあってこのランプはR2の北九州方面としか接続していない。そのせいか案内標識も設置されていない。R2からR190に進む場合も同様で北九州方面からしか進む事ができない。