国道184号
part3

R54日山橋東詰交差点〜島根r325交差点
三次市→
→飯南町→美郷町→飯南町

100.R54重複区間 101.僅か600mだけの大雨時通行止区間 102.交通量は少ない
 日山橋東詰交差点でR375R433R434との重複は解消されるが、R54との重複は続いている。二桁国道との重複区間だが、山間部のため交通量は多くなく車の流れは良好である。江の川の支流のひとつである神野瀬川に沿って走っており急なカーブも多いが2車線道路のためあまり苦にならない。郷川集落を通り過ぎると大雨時の通行規制区間となるが、その距離は600mと短く、おそらくみはら第一洞門までと思われる。

103.みはら第二洞門 104.三次市三原 105.道の駅「ゆめランド布野」
 みはら第二洞門を通過していくつかのカーブを曲がった後に明神橋で神野瀬川を渡る。その後は布野川に沿って走っていると布野洞門をくぐり、程なくして道の駅「ゆめランド布野」を通過する。旧布野町の町役場からは少し離れているが、かつての中心部の南端と言える場所である。

106.広島r62交差点 107.「R9まで工事規制なし」 108.歴史街道54を名乗っている
 道の駅から程なくして広島r62との交差点を通過し、以降も2車線道路を走る。二桁国道と言えども交通量が少ない状態が続いておりハイペースで走る事ができる。電光掲示板に「R9まで工事規制なし」と表示されていたが、これはR54に関する情報でありR184の情報でないのは明らかである。厳密に言えばR54とR184の管理者は異なり、前者は国だが後者は県なのでこの区間でR184の情報が表示されていないのは当然と言えば当然である。

109.広島r62作木分かれ交差点 110.幸トンネル 111.ゆずり車線
 道の駅から約4.7km走ると広島r62作木分かれ交差点を通過する。交差点の名称が示す通り作木村に至る県道だが、作木村は平成の大合併で三次市になっている。作木分かれ交差点からは緩やかな上り勾配となり、カーブも増える。とは言えそれでもまだ走りやすいと言える範疇であり、交通量が少ない事もあって快走できる。幸トンネルを出ると下り勾配だがゆずり車線が設置されている。その後左にカーブして上りに転ずるが勾配は緩やかである。

112.天神トンネル 113.串刺しおにぎりと天狗トンネル 114.「松江87km 雲南56km 飯南10km」
 布野川に架かる新天神橋を渡った直後に天神トンネルをくぐり、バイパス化された2車線道路を走っていると新天狗橋を渡ってから天狗トンネルをくぐる。天神トンネル、天狗トンネルどちらにも川に沿った旧道があるが、沿線に家屋があるため現在でも通行可能である。天狗トンネル以降は中郷川沿いを走っているが、勾配は非常に緩やかでカーブも少なく走りやすい。

115.広島r437交差点 116.県境前のゆずり車線 117.赤名トンネルの手前で登坂車線がなくなる
 歩道設置工事中だった広島r437交差点を通過すると上り勾配となり、ゆずり車線という名の登坂車線が現れる。勾配はさほど急ではないが二桁国道のため設置されていると言える。登坂車線は約700m程で終わる。登坂車線が合流する地点に左側に分岐する道路があるが、これは赤名峠を越える旧道である。赤名トンネルの開通が1964年と古く、旧道は二桁国道とは思えない1.0車線のダートである。

118.赤名トンネル 119.トンネルを出た所に島根県の県境標識 120.さらに先には飯南町の境標識
 登坂車線がなくなってすぐに赤名トンネルに入る。全長600mのトンネルは県境でもあり、トンネルを出た所に島根県の、少し先に飯南町の境標識が立てられている。後者に関しては他の標識と一緒に取り付けられているため目立たない。

121.島根県側にも登坂車線あり 122.ドライブイン跡 123.島根県にも串刺しおにぎりあり
 島根県側にも登坂車線が設置されているが、勾配は特に急という訳ではない。登坂車線が終わってからも下りが続いているが、勾配は非常に緩やかなので車で走っている分には全く気にならない。勾配がなくなりほぼ平坦になると沿線に少ないながらも建物が建っている。その中に国道番号を冠したドライブインがあるが、既に営業していないようでロープが張られていた。

124.道の駅「赤来高原」 125.島根r55交差点 126.神戸川の流域を快走
 飯南町の市街地を通り抜ける町道(国道の旧道?)との交差点を通過してから程なくして道の駅「赤来高原」を通過する。道の駅の西に飯南町役場が隣接している。市街地を通り過ぎた所で島根r55交差点を通過する。その先の案内標識には松江と雲南が表記されているが、R184の行き先の出雲は表記されていない。

127.飯石ふれあい農道との交差点 128.飯南町野萱 129.R54交差点を左折
 右にカーブしながら和南ヶ崎橋を渡った先で飯石ふれあい農道という広域農道との交差点を通過する。農道には来島湖とだけ案内されているが、R184はこの先来島湖の西岸を走っており農道を走る事でショートカットできる。
 農道との交差点からも神戸川に沿った2車線快走路が続いており、約2.8km走った所で押しボタン式の信号機が設置された交差点を左折してR54から分岐する。案内標識は設置されているが、R184の行き先には何も表記されていない。なお、尾関大橋北詰交差点からのR54との重複距離は約32km、庄原分かれ交差点からは約38kmである。

130.この先6.9km地点に3.4m制限高あり 131.大型車に向けた警告 132.全車両に向けた警告
 R54から分岐すると2車線道路を緩やかに右にカーブして下三日市橋を渡る。その僅か100m強の間に3つの警告が立てられている。一つ目は6.9km先に3.4mの制限高があるというものだが、これは山間部ではよく見られるものでトンネルがその理由である事は容易に想像できる。橋の前後に立てられたものはまずは大型車の通行に注意を要する事を、そしてすべての車両に対してすれ違いが困難箇所が多い事を告げている。これらの情報を総括すると、狭くてすれ違いできないうえに3.4m超の車は物理的に通れないとなり、余り通って欲しくないようだがここはあえて進ませてもらう。

133.警告後すぐに狭くなるわけではない 134.カーブは多いが概ね走りやすい 135.幅員減少かつ落石注意
 下三日市橋を渡って右にカーブしてすぐに離合困難な狭路に突入する、とはならず山間部のローカル快走国道が続いている。神戸川に沿っておりカーブは多いもののほぼ平坦な状態で沿線には家屋と田畑が混在している。空が開けている事もあって雰囲気は明るく酷道的な要素は非常に薄い。R54交差点から約2.2kmで幅員減少と落石注意の標識が現れる。この標識の先でセンターラインがなくなる。

136.酷道区間が始まる 137.強烈に狭い訳ではないが離合は困難 138.比較的開けた場所も通る
 センターラインがなくなった直後に道路が二手に分かれるが、国道は左側の真っ直ぐ進む方である。道路状況が似ているが、島根県による黄色い警告看板が立てられているので間違う可能性は低いだろう。この“道幅が狭くなった所に農作業小屋”という風景に既視感があると思ったら、あの場所と似ている。
 二又からは緩やかな上り勾配となるがすぐにほぼ平坦な状態になる。道幅は1.5車線と確かに狭いが路面状況は比較的安定している。急カーブを連続して通過すると比較的空が開けるようになる。

139.飯石ふれあい農道との交差点は国道側が一時停止 140.農道との交差点直後も1.5車線幅 141.路肩がなければ乗用車の離合も不可能
 狭路になってから約1.2kmで飯石ふれあい農道との交差点に至るが、一時停止の義務があるのは農道ではなく国道側である。農道は消えかけているとは言えセンターライン付きの2車線で明らかに国道よりグレードが上である。交差点には案内標識が設置されているが、色こそ青色だがR184を案内すると言うよりはR184を走らせない案内標識である。カーナビがR184を示していても飯石ふれあい農道→島根r326→島根r325を通れという内容である。その標識の近傍には立て看板があるが、工事車両を除く大型車通行止とあった。ただ、あくまで立て看板なので法的拘束力があるかどうかまでは分からない。
 農道との交差点を直進すると1.5車線とこれまでと変わらない道幅が続いている。勾配はほとんどないがカーブが多く見通しは良くない。道幅もさらに狭くなり1.0車線になってしまう。大型車どころか乗用車同士の離合も困難な道路状況であり、大型車の通行が法的に規制されていないのが不思議なくらいである。

142.町道(?)との交差点付近だけセンターラインあり 143.美郷町酒谷 144.飯南町下来島
 何かの工事現場の現場事務所を通過して左の急カーブを曲がると町道(林道かもしれない)との交差点を通過するが、その前後にだけセンターラインが引かれている。町道を走ると狭いながらも飯石ふれあい農道に行く事ができる。一瞬だけ現れたセンターラインがなくなると1.5車線幅になるが、カーブは少なく見通しは良い。光峠林道との交差点を通過するが、そこには光峠というバス停があり、林道を少し入った所に集落もある。大型車通行禁止のこの区間には飯南町のコミュニティバスが運行されており、1日3往復している。ただし、現場事務所付近で町境を通過しており光峠集落は飯南町ではなく美郷町に属している。国道も約1kmだけ美郷町を通っているが、町境標識は設置されていない。

145.路面状況は良好 146.恵比集落 147.電柱の傾きが気になる
 美郷町から飯南町に戻る辺りはセンターライン付きの2車線道路だが、それも長く続かず1.5車線幅と狭くなってしまう。センターラインのある左カーブを曲がると緩やかに下って恵比集落を通り抜ける。集落内の道幅は狭いが見通しは悪くない。恵比集落に町道が交差しているが、出雲方面から来た場合は案内標識のないY字路になるのでどちらが国道かわかりにくい。

148.制限高3.4m、制限幅4.0mの原因は… 149.恵比トンネル 150.川尻集落
 恵比集落の北端で制限高3.4mかつ制限幅4.0mの標識が立っており、そのすぐ先に恵比トンネルがある。R54分岐直後で警告されていた制限高はこの恵比トンネルを指している。なお、南側の扁額は「えひとんねる」と全てひらがなで、北側は「恵比とんねる」と漢字ひらがな混じりである。恵比トンネルを出ると右にカーブして川尻集落を通過する。この集落も狭いが急カーブはなく見通しは良い。

151.拡幅しやすい箇所は改良済み 152.おにぎりは支柱を挟み込むタイプが設置されている 153.猪子原集落
 川尻集落を通り過ぎると一瞬だけセンターラインが現れるが、カーブひとつだけという状態である。その後は1.5車線幅の狭路で小さな川沿いを走り、猪子原集落の北でセンターライン付きの2車線道路になり右の急カーブを曲がる。この2車線区間は集落を通り過ぎても続いている。

154.猪子原集落以北にも狭路が残っている 155.制限高3.7m、制限幅3.6mの原因は… 156.丸山トンネル
 猪子原集落からの2車線道路は1.2km程度で終わり、再び1.5車線幅狭路に戻ってしまう。その後センターラインが引かれた箇所もあるが距離は非常に短い。すぐ東には来島湖があるのだが、湖面は一切見えず湖岸に沿っている訳でもないのでダム湖がある事にすら気付かない。来島湖を造っている来島ダムの真西で丸山トンネルをくぐるが、制限高3.7mと制限幅3.6mの規制が敷かれている。恵比トンネルに対して高さは0.1m高いが幅は0.3m狭い。

157.丸山トンネル以北も狭路が続く 158.草木に埋もれるおにぎり 159.離合できない箇所も少なくない
 丸山トンネル以降もまだ酷道区間が続いているが、道幅は1.0〜1.5車線と狭く、乗用車同士でも離合できない場所が多い。勾配はこれまでと同じくほとんどないようなものだが、急カーブが多く見通しはあまり良くない。山や樹木に日光を遮られている箇所も多く日当たりの良くない場所もあり、酷道らしい雰囲気と言える。

160.町道との交差点を通過 161.左には神戸川が流れている 162.島根r325交差点を左折
 町道との交差点の直後に橋を渡るが、その下を流れているのは来島ダムでせき止められている神戸川である。その神戸川の右岸の狭路を走っていると島根r325との信号機のない交差点に突き当たる。R184の酷道区間の迂回路に指定されているr325と交差しているせいもあって国道側が一時停止しなければならない。R54交差点から約13.1km、道幅が狭くなってからの距離は約10.8kmである。飯石ふれあい農道との交差点からの距離は約9.6kmで、農道+島根r326+島根r325で迂回した場合の距離は約10.1kmである。距離差は500mしかないが、道路状況からして迂回ルートの方がより早く着けるのは疑いない。

国道184号 part4