国道169号
part5

R309五郷町交差点〜R311竹筒交差点
熊野市→
→北山村→
→十津川村→
→新宮市→
→十津川村

206.桃崎大橋 207.雨量通行規制区間に入る 208.集落が途切れる
 R309五郷町交差点を右折してすぐに桃崎大橋で大又川を渡る。橋を渡ってすぐに雨量通行規制区間の起点を通過する。終点は熊野市神川町神ノ上となっており距離は短いが、あくまで三重県が管理している道路に限っての区間である。なお、規制が掛かるのは連続雨量150mm、時間雨量40mmを超えた場合である。規制区間に入ると山裾の平坦な場所を走り、集落が途切れると同時に緩やかな上り勾配となる。

209.センターラインがなくなり狭くなる 210.大井谷トンネル 211.セメント工場(?)の前を通過
 五郷町交差点から約1.1km走るとセンターラインがなくなり1.5車線幅の大井谷トンネルに入る。内部での離合はできないが、中央付近が拡幅されておりそこだけは離合可能である。トンネルの全長は315mである。大井谷トンネルを出ると緩やかに下り、セメント工場(?)の前で市道との交差点を通過する。行止りの短い市道だが集落があるため通行可能である。

212.ブラインドカーブが多い 213.国道である事を示すのを忘れない 214.おにぎりに擬した看板のレンタルボート屋
 大井谷橋を渡り、大井谷川沿いを走る。勾配は非常に緩やかなので気にならないが、道幅が狭いうえにブラインドカーブが連続しており対向車の存在が常に気になって神経をすり減らす走行になってしまう。大井谷川が北山川に合流して以降は北山川に沿って走る。沿線に集落は存在しないが、七色貯水池に一体化している場所のため、1軒だけレンタルボート屋がある。

215.退避スペースが非常に少ない 216.柳谷橋 217.舗装状況は良好
 北山川に沿った狭路をひたすら走る。交通量は決して多くないのだが、北山村に北から入るメインルートのため対向車が全く現れない訳ではない。北山川の対岸は和歌山県北山村だが、道路も集落もない場所である。

218.七色ダム 219.三重r738交差点を右折
 前方に七色ダムが見えてきた所でコンクリート舗装になり、左の急カーブを曲がった先で三重r738交差点に至る。R169は右折だが交差点の中央に花壇のようなものがあり、その手前を曲がるのか、ロータリーのように奥を曲がるのか判断し難い。

220.七色ダムの天端を通る 221.七色ダムトンネル 222.七色ダムトンネル以降も狭い
 三重r738交差点を曲がると七色ダムの天端を走る。アーチ式ダムのためカーブしているうえにゲート開閉用のタワーが高いため見通しは良くない。ダムが造られている北山川は県境の川のためダムを通る事で和歌山県北山村に入る。ダムの西岸に着くと七色ダムトンネルに入る。左にカーブしたトンネルを出ても引き続き1.5車線幅の狭路を走る。

223.センターラインが現れる 224.村道との七色交差点 225.桟道で拡幅されている
 左に大きくカーブすると景色が開け、勾配を下るとセンターライン付きの2車線道路になる。センターラインが現れる場所には村道が交差しており、鋭角に左折して村道を進むと七色ダムの下のキャンプ場や集落に行く事ができる。
 北山川に沿って2車線快走路を走る。対岸は三重県熊野市で川沿いに三重r40が走っている。七色集落では村道との七色交差点を通過するが、この村道は全長2038mの不動トンネルが県境を貫いており、奈良県下北山村の奈良r229に繋がっている。トンネル以外も2車線であり、五郷町交差点以南のR169が狭隘である事を考えるとこの村道を走行した方が早く着くかもしれない。とは言うものの七色交差点の前後に限ってはR169も非常に走りやすい2車線道路である。

226.竹原集落で幅員減少 227.拡幅工事が進行中 228.竹原集落の南部は未改良
 竹原集落に差し掛かると道幅が狭くなり1.5車線幅になってしまう。走行した日は拡幅工事が行われており、遠からず2車線区間が延伸されるものと思われる。しかし狭路区間の全てが拡幅されるのではなく集落内の一部にとどまっている。

229.竹原集落以降も狭い 230.再び2車線快走路になる 231.和歌山r52交差点
 竹原集落を過ぎてからも1.5車線狭路が続いている。北山川の対岸に三重r40が走っているが、こちらも1.0〜1.5車線と狭い。民宿の前でセンターラインが現れて再び2車線道路となる。北山小学校・中学校の下を通り、2車線快走路を走っていると和歌山r52交差点を通過する。このr52は北山川を渡って三重r52となり、左岸を走っていた三重r40に接続している。

232.北山村役場の手前で幅員が減少 233.村の中心部のため家屋が密集 234.村の中心部を抜けると2車線快走路
 和歌山r52交差点から程なくして道幅が狭くなる。狭くなった直後に北山村役場の前を通過して村の中心部を通り抜ける。狭いと言っても1.8車線幅なのでこれまでの狭路区間よりも広い。ただし、村の中心部のため家屋が密集しており意外に交通量もある。村の中心部を抜けると同時にセンターラインが現れて2車線道路になり、北山川の右岸を快走する。左岸の三重県熊野市側にも道路が走っているが、県道ではなく市道である。最も現在は市道だが2012年までは三重r761に指定されていた。

235.右斜め前方に延びる道路は旧道か 236.道の駅「おくとろ」 237.2車線区間が終わる
 2車線快走路を走っていると旧道と思われる村道との交差点を通過して下尾井集落を走る。集落の中には道の駅「おくとろ」がある。100台超という広い駐車場を持つ道の駅だが、夏季はかなりの混雑を見せる。下尾井集落を通り過ぎるとセンターラインがなくなり2車線区間が終わる。

238.路面状況は良好 239.四ノ川橋 240.「←熊野川」
 センターラインがなくなってからは1.5車線幅の狭路を走る。これまでの狭路区間とは異なりカーブは少なく見通しは比較的良い。S字状にカーブした先で四ノ川橋を渡る。橋の西詰には四ノ川沿いに奥まで入る村道(林道?)が交差している。その後も狭路が続き、沿線に数軒の家屋と作業場が建っている。雨谷橋を渡った直後に左急カーブを曲がり、程なくして左にカーブした後で田岡谷橋を渡る。いくつもの谷川を渡るが、全て道路の左側を流れている北山川に注いでいる。

241.色褪せたおにぎり 242.ごく短い2車線区間あり 243.小森隧道
 川幅の広い北山川に沿っているため比較的日当たりは良く、鬱蒼とした暗い雰囲気ではない。1ヶ所だけセンターライン付きの2車線区間があるが、距離は100mに満たない。法面が補強されている事から崩落復旧工事の際に拡幅された可能性がある。短い2車線区間が終わってすぐに小森隧道に入る。トンネル内の幅も1.5車線と狭く離合は難しい。トンネルそのものは直線だが、両坑口とも急カーブのためトンネルに入るまで対向車の有無を確認できない。なお、小森隧道のすぐ近くに小森ダムがあるが、ダムに至る道路は三重県側にしかない。

244.断崖を走る 245.鋭角に左折した先には駐車場がある 246.小刻みなカーブが連続
 小森隧道を出てからもカーブの多い1.5車線幅狭路が続く。1.5車線幅の橋を渡るが、その山側には雷の滝が流れている。北向きに向かって走っていれば手前で滝の存在に気付くが、逆の南向きは橋を渡るまで気付かないかもしれない。雷の滝から程なくして鋭角に交差している道路があるが、それを下れば駐車場がある。付近に特に施設もない事から釣り客用の駐車場と思われる。

247.村道との交差点を道なりに右へカーブ 248.小松橋 249.小松トンネル
 センターラインが現れて2車線道路になった直後に村道が交差している右急カーブを曲がる。村道に入った所には月夜パーキングが設置されている。また交差点の川寄りには三県境を示す看板が立てられているが、三県境地点からは800m程離れている。
 村道との交差点の直後に小松橋を渡り、その先で小松トンネルに入る。小松トンネルの中央から少し西寄りの真南の北山川に件の三県境があり、小松トンネル自体は和歌山県北山村と奈良県十津川村の県境でもある。

250.有蔵1号橋と有蔵トンネル 251.立合川橋と東野トンネル 252.村道との神下交差点
 小松トンネルを出た直後に有蔵4号橋を渡り、以降3号橋、2号橋、1号橋を順に渡り、1号橋の直後に有蔵トンネルに入る。有蔵トンネルを出ると立合川橋を渡ってから東野トンネルに入る。小松橋から東野トンネルにかけての区間は1996年に開通したが、それまでは点線区間、つまり車道としては分断されていた。
 東野トンネルを出てすぐに村道との神下交差点を通過する。葛川に沿った山間部を通っている村道で、かなりの山間部にもかかわらず沿線にはいくつかの集落がありバス路線でもある。

253.村道との交差点 254.和歌山県新宮市(飛び地)に入る 255.旧道との交差点を通過
 神下交差点のすぐ西にも村道との交差点があるが、これは北山川近くの田戸集落とを結んでいる。葛川沿いの村道が通じているため田戸集落は実質的飛び地にはなっていない。なお、田戸集落に瀞八丁展望所に三県境の看板が立てられており、展望所から見える場所に三県境がある。
 下り勾配の葛川大橋を渡ると和歌山県新宮市に入るが、ここは旧熊野川町だった場所で三重県と奈良県に囲まれた飛び地である。葛川大橋の上流に田戸橋が架かっているが、これは旧道に当たる。新宮市に入ってすぐに湯谷4号橋、3号橋、2号橋、1号橋と順に渡っていく。4号橋と3号橋にはそれぞれ山肌に旧道が残っているが、全く管理されていないようで荒れている。2号橋と1号橋の旧道は繋がっており田戸隧道やその奥の玉置川集落(十津川村)へのアプローチ路として通行可能である。なお、旧道は2017年3月時点でもウォッちずでは国道として扱われている。

256.瀞峡トンネル 257.旧道との交差点 258.平瀬橋でダイナミックに下る
 山肌の旧道と少し並走した後に瀞峡トンネルに入る。瀞峡トンネルは2049mの長大トンネルで、2008年に開通している。それ以前の田戸隧道を含む区間は酷道であった。ウォッちずでは旧道も国道として扱われているが、田戸隧道の西側の村道交差点から南は2011年に発生した土砂崩れのため通行不能となっている。沿線に集落もない事から復旧される可能性は低いと思われる。
 瀞峡トンネルを出た直後に旧道との交差点を通過するが、前述の田戸隧道方面へ戻る方向で前述の通り通行不能である。左折は瀞峡道路U期工事の旧道であり、沿線に集落もある事から通行は可能である。その旧道との交差点を過ぎると平瀬橋を渡るが、高所を通る急勾配の橋である。

259.玉置口トンネル 260.竹筒トンネル
 平瀬橋の勾配が平坦になった所で玉置口トンネルに入り、次いで竹筒トンネルに入る。全長968mの竹筒トンネルの中央辺りに県境があり、南は奈良県十津川村である。北側の新宮市は飛び地であったが、こちらの十津川村は飛び地ではない。ただし、十津川村中心部どころか他の集落に直接繋がっている道路はなく、実質的には飛び地と言える場所である。

261.左前方に見えるのはR311 262.R311竹筒交差点
 竹筒トンネルを出ると7%とやや急な勾配を下る。右の急カーブの途中でR311竹筒交差点を通過する。急カーブで見通しが悪く対向車が見えにくいため、R169新宮方面からR311熊野方面への右折車両がいても分かりにくいので注意が必要である。案内標識に表記されていないが、ここから南はR311が重複している。

国道169号 part6