国道168号
part3

城門トンネル〜R24本陣交差点
五條市

114.宇井大橋 115.新閉君橋と閉君トンネル 116.夢翔大橋は建設中
 城門トンネルを出て直線的な2車線道路を走っていると宇井大橋を渡り、北詰で奈良r235交差点を通過し、その直後にふれあいトンネルに入る。右にカーブしながらトンネルを通過すると新宇井橋、新閉君橋を連続して渡り、閉君トンネルをくぐる。新閉君橋と閉君トンネルは2016年3月26日に開通予定と発表されていたのだが、なぜか3月12日時点で通行できた。
 短い千代橋と風洞橋を渡って先で右にカーブするとバイパス区間が終わる。正面に夢翔大橋の主塔の上部が見えているが、2011年9月の台風12号による地滑りで現道が通行止となった際に夢翔大橋が迂回路として暫定的に通行できた時期があった。2015年1月に現道の通行止が解消されると再び工事のため通行ができなくなっている。

117.酷道の様相を帯びてくる 118.完全1.0車線幅 119.旧大塔村の中心部
 夢翔大橋を含むバイパス未開通区間の現道は集落に入るまでは1.8車線程と乗用車同士の離合にはあまり困らない程度の道幅が確保されている。しかし、集落に入ると1.0車線と非常に狭くなり、また道路両側に家屋なり山肌が迫っているため圧迫感もある。旧大塔村の中心部でもあるせいか、この道幅にも関わらず交通量が多い。紅葉シーズンは離合待ちが多発して距離以上に時間がかかってしまう。

120.奈良r734交差点 121.辻堂集落を過ぎても狭路が続く 122.猿谷隧道
 旧大塔村役場(現在の五條市役所大塔支所)を通過した直後に奈良r734交差点を通過するが、北上している場合は左側から鋭角に交差しているため、交差点手前の路面に「合流注意」と描かれている。前述の台風12号の被災時に迂回路となった辻堂新橋の東詰まではセンターラインが引かれているが、以北はセンターラインがなくなってしまうが、旧村役場付近程ではなく1.5車線幅程度はある。1.5〜2車線を繰り返した後に猿谷隧道を通過する。隧道内も1.5車線と狭い。

123.R168はおにぎりの数が少ない 124.新猿谷トンネルの北側坑口付近でバイパスに合流 125.芝崎橋と小代下トンネル
 猿谷隧道を出てからも1.5車線狭路が続いている。猿谷ダムの湖畔を走っていると右側に新しい道路が現れ、それに合流する形になる。辻堂バイパスの一部で新閉君橋と閉君トンネルと同じ2016年3月26日に開通する予定である。
 辻堂バイパス区間から北は改良された走りやすい2車線道路となっている。瀧谷橋を渡って少し進むと芝崎橋を渡り、直後に小代下トンネルに入り、その後も2車線道路が続いている。

126.奈良r53山際交差点を道なりに右へ進む 127.奈良r53重複区間 128.阪本隧道の前後は直角カーブ
 センターラインがなくなって道幅が狭くなった所で奈良r53山際交差点を道なりに右に進む。形状と建物の位置から見通しが悪い交差点である。山際交差点からも1.5車線幅の狭路が続いており、猿谷ダム湖に沿って走る。センターライン付きの2車線になってすぐに集落に入り、右直角カーブを曲がって阪本隧道をくぐり、出た所でも右直角カーブを曲がる。トンネルの幅自体は離合できない1.5車線幅に加えて両側に直角カーブがあるので充分に減速して対向車を確認する必要がある。

129.奈良r53阪本交差点を左折 130.大塔橋 131.右のトンネルは国鉄五新線のもの
 阪本隧道からは1.5車線狭路を走り、阪本郵便局を過ぎた直後の奈良r53阪本交差点を左折して大塔橋を渡る。この熊野川に架かる大塔橋は2.0車線幅だが、大型車道理の離合には難がある。大塔橋の北詰からはセンターライン付きの2車線道路になる。少し走ると右側にフェンスで塞がれたトンネルが見えるが、これは途中まで建設されながらも未成線となった国鉄五新線のトンネルである。その大部分はバス専用道路として使われていたが、利用者の減少やトンネルの劣化といった理由により2014年9月30日をもって廃止されている。ちなみに写真に見える部分は大阪大学の研究施設として供されている。

132.天辻峠に向けて登坂車線あり 133.奈良r732交差点 134.道の駅「吉野路大塔」
 五新線のトンネル跡を過ぎて左にカーブすると上り勾配となる。ダム湖に沿って勾配を上っていると取水口(?)付近で右の急カーブを曲がる。その後も勾配を上っていると登坂車線が現れるが距離は300m程度と短い。奈良r732交差点を通過して右にカーブし、その先で右ヘアピンカーブを曲がる。再び登坂車線が現れるがこれも300m程度と短く、登坂車線がなくなってすぐに左のヘアピンカーブを曲がる。勾配が緩やかになった所で道の駅「吉野路大塔」を通過する。大塔橋付近の標高は450m程度だが、道の駅付近の標高は650mとその差は200mもある。

135.雨量通行規制区間が始まる 136.新天辻隧道 137.北側の勾配の方が幾分か緩やか
 道の駅からはほとんどカーブのない上り勾配の2車線道路をしばらく走っていると新天辻隧道に入る。“新”と付いているものの開通したのは50年以上前の1959年で、全長1174mと長いにもかかわらず2.0車線と大型車には狭いトンネルである。新天辻隧道の上の天辻峠は南の新宮川(熊野川)水系と北の紀の川水系を分ける分水嶺でもある。天辻峠から北も五條市だが、平成の大合併以前は大塔村であった。トンネルを出ると下り勾配となるが、南の旧大塔村側に比べるとその勾配は若干緩やかだが急カーブが多い点は共通である。

138.永谷集落 139.左の急カーブの先に西野トンネル 140.西野トンネルの北の反対車線に登坂車線あり
 急カーブがなくなり勾配が緩やかになった所で最初の集落の永谷集落を通過する。数えるほどしか家屋がないが、谷筋の市道(林道?)沿いにも点在している。永谷川の右岸を走っていると左にカーブして西野トンネルを通過する。その後も下り勾配の2車線道路が続いており、上りとなる南向き車線には短いながらも登坂車線が設置されている。

141.案内標識の奥の高架は国鉄五新線跡 142.阪巻トンネル 143.西吉野トンネル
 金毘羅谷に沿ってカーブの多い2車線道路を走っていると右にカーブした後に左に大きくヘアピン状にカーブするが、その直前に横切っているのは国鉄五新線が敷設される予定だった橋梁である。高架をくぐった直後に宗川野橋を渡り、北詰で奈良r49宗川野交差点を通過する。その後は宗川に沿って北上するが、勾配はほとんどない状態になっておりカーブも緩やかなものが多いので走りやすい。緩やかにカーブしている奈良r20城戸交差点を通過してから西吉野トンネルと天正トンネルをくぐる。天正トンネルの前後には蛇行する丹生川を渡っている。

144.五新線跡 145.五條9km R24 8.5km」 146.賀名生トンネル
 丹生川に沿って大きくカーブしながら2車線道路を走っていると大白川トンネルを出てきた五新線跡の橋梁の下を通過する。その後も五新線跡とともに丹生川の流域を北上する。山間部を走っているが勾配は非常に緩やかでカーブも緩やかなものが多い。

147.老野トンネル 148.交通量は少ない 149.五條市丹原町
 老野トンネルを通過して左にカーブして五新線跡の生子トンネルの坑口付近の上を通過すると景色が開ける。西吉野第二発電所付近からは沿線の家屋が一気に増加する。交通量はさほど多くないので走りやすい。

150.奈良r55丹原交差点を右方向へ進む 151.丹原交差点からも下り勾配 152.紀の川に近付くと平坦になる
 沿線に家屋が建ち並んで言える間を緩やかに下りながら直線主体の2車線道路を走っていると奈良r55丹原交差点に至る。案内標識ではY字路を右方向に進むようになっているが、路面に直進矢印が描かれている車線を道なりに右へカーブするようにして通過する。丹原交差点以降も緩やかな下り勾配が続いているが、八幡川を渡る辺りからは平坦になる。

153.大川橋 154.R24・R310・R370本陣交差点を右折
 平坦な状態になってしばらく走ると少しだけ勾配を上って奈良r138交差点の直後に大川橋で紀の川を渡る。橋を渡り終えると平坦になり、約250m進むとR24R310R370本陣交差点に至る。R168は右折してR24と重複して大和高田方面に進む。交差点の直前で左にカーブしており、単純な十字形状ではないが、信号の切替タイミングは通常である。交通量が多い割に右折矢印信号がないため通過時間帯によってはなかなか右折できないかもしれない。

国道168号 part4