国道138号
part1

R1小田原市民会館前交差点〜R246萩原北交差点
小田原市→箱根町→
→御殿場市

1.R1・R255小田原市民会館前交差点 2.4車線道路 3.本町交差点を右折
 神奈川県小田原市の中心部の南、小田原城址の東のR1R255小田原市民会館前交差点がR138の終点だが、R1に重複しているため案内標識におにぎりは表記されていない。R1が東と南に屈曲している交差点で、前後は4車線道路ながら両方向とも左折もしくは右折車線は1本のみである。また、北に延びている道路がR255であり、この交差点が終点である。
 小田原市民会館前から対面の4車線道路を200m強走って本町交差点を右折する。左側車線が左折兼右折車線のため左右どちらの車線からも国道への右折が可能である。逆方向の走行の場合の左折車線も2本ある。

4.「静岡96km 沼津41km 箱根7km」 5.R1・R135・神奈川r73早川口交差点を直進
 本町交差点からも中央分離帯のない4車線道路が続いており、小田原城址の南を走る。JR東海道本線と箱根登山鉄道の高架の手前でR1・R135・神奈川r73早川口交差点を直進してR1との重複区間を走る。交差点の直後に右側車線が減少する。休日の午前中は左折してR135熱海方面に進む車両が多いため、左側車線が渋滞しやすい。

6.東海道新幹線 7.板橋交差点 8.箱根登山鉄道
 対面2車線道路になった後に東海道新幹線の高架をくぐって箱根板橋駅の北を通る。駅名に箱根と付いているが、まだ小田原市から出ていない。箱根登山鉄道の北側を並走しているとガードをくぐって南北が入れ替わり、その先で市道との上板橋交差点を通過する。

9.上板橋交差点以西は谷筋を走る 10.R271/E85小田原厚木道路の早川橋をくぐる 11.R1/E84西湘バイパスとの箱根口IC
 上板橋交差点からは沿線の家屋が途切れて早川の左岸の谷筋を走る。谷筋といっても南側は開けているため日が差し込んでおり薄暗い雰囲気ではない。R271/E85小田原厚木道路の早川橋の下を通過する。すぐ南の小田原西IC/JCTでR1/E84西湘バイパス及び一般道に接続している。
 風祭駅前交差点のすぐ先でR1/E84西湘バイパスとの箱根口ICを通過する。西湘バイパス・小田原厚木道路方面はR1/R138から分岐した直後をUターンするかのように左折、R1箱根新道方面は直進である。西湘バイパスの出口と平面で交差しているため信号機が設置されている。

12.東向き車線のみ2車線 13.箱根町に入る 14.3車線区間は約1.1km
 箱根口ICからは西向き車線は1本のままだが、東向き車線は2本ある。ただし、左側車線は箱根口ICの流入路になるため小田原市街等に行くには最終的に右側車線を走る必要がある。3車線区間を走っていると箱根町に入り、山崎交差点の先で3車線区間が終わる。山崎ICの箱根峠方面からの出口がそのまま左側車線になっている。

15.R1箱根新道・山崎IC 16.R1箱根新道と合流 17.神奈川r732三枚橋交差点
 上り勾配の先でR1箱根新道の山崎ICを通過する。箱根新道の小田原西JCT方面からの出口ランプをくぐった後にその出口に合流する。合流地点から約300m先に神奈川r732三枚橋交差点があるが、朝夕を中心に渋滞の先頭になりやすい交差点である。この渋滞は合流部分まで及ぶ事も多い。

18.箱根湯本駅 19.箱根町湯本 20.旭橋
 三枚橋交差点を過ぎて早川と箱根登山鉄道の間を少し走ると箱根湯本駅の前を左にカーブしながら通過する。箱根湯本駅は箱根登山鉄道の駅ではあるが、この駅までは小田急小田原線との直通電車も設定されている。箱根町の役場も早川の対岸にあり、箱根町の交通及び行政の中心部と言える場所である。
 箱根湯本駅から程なくして旭橋で早川を渡る。上下線が別々の橋梁となっており、東向き車線の新旭橋の供用開始は1967年と結構な年月が経過しているが、西向き車線はさらに古く1933年に供用されている。

21.函嶺洞門は進入禁止 22.函嶺さくら橋 23.千歳橋
 早川の右岸を少し走ると右にカーブして函嶺もみじ橋を渡り、左にカーブして函嶺さくら橋を渡って右岸に戻る。函嶺もみじ橋の左側に函嶺洞門が見えているが、2014年に両橋が供用された後に閉鎖されており徒歩であっても進入できない。函嶺もみじ橋と函嶺さくら橋との間公衆トイレのある駐車場が設置されているが、駐車台数が少なく観光地かつ無料で停められるとあって早朝であっても埋まっている可能性がある。函嶺さくら橋を渡って函嶺洞門の旧道と交差した後に千歳橋で左岸に移る。旭橋と同じような構造をしている事からも分かる通り、千歳橋も1933年に開通している。

24.玉ノ緒橋 25.塔之沢発電所以西は建物が途切れる 26.塔之澤橋のワイヤーと箱根登山鉄道の出山の鉄橋をくぐる
 玉ノ緒橋を渡って右岸に移り、塔之沢発電所付近から沿線の建物が途切れる。旭橋から西は塔之沢温泉と呼ばれており、旅館やホテル等温泉関連の建物が多い。建物が途切れてからもセンターライン付きの2車線道路が続いているが、早川に沿っておりカーブが多い。右カーブの先で塔之澤橋の東詰を通って箱根登山鉄道の出山の鉄橋をくぐる。鉄橋に4.2mの制限高が設けられているが、塔之澤橋のワイヤーも結構低い位置にある(特に西向き車線)。

27.カーブにはキャッツアイが埋め込まれている 28.ラバーポール設置個所もある 29.大平台のヘアピンカーブ
 等高線に沿っているため勾配はさほど急ではないがカーブが連続しており見通しが悪い。100番台国道であれば珍しいケースでもないのだろうが、ここは天下の国道1号である。現在は箱根新道があるため大型貨物車両や通過するだけの車両はかなり少なくなっているとは言え、観光地があるため乗用車を中心に交通量は決して少なくない。大平台温泉の手前でヘアピンカーブを曲がる。箱根駅伝でペースの目安として度々名前が出てくる“大平台のヘアピンカーブ”である。

30.大平台駅の真ん前を通る 31.第一宮の下桟道 32.宮ノ下温泉
 大平台ヘアピンカーブからはやや急な勾配となり、大平台温泉に差し掛かる。箱根登山鉄道の大平台駅の真ん前でヘアピンカーブに近い急カーブを曲がる。塔之沢温泉と同様に旅館が多く観光客が歩いている事もある。しだれ桜通りという町道との交差点からは沿線の建物が途切れる。
 右カーブを曲がりながら大沢橋を渡り、次いで第一宮の下桟道を渡る。箱根登山鉄道と近接しているものの高低差があるため車両が通らない限り並走している事に気付かないかもしれない。第二宮の下桟道を渡り終えると宮ノ下温泉に差し掛かる。

33.ホテルや旅館が建ち並ぶ 34.R1宮の下交差点
 ホテルや旅館が建ち並ぶ間を走っているとR1宮の下交差点に至る。終点から続いているR1との重複区間が終わる交差点だが、R1が左折して沼津・元箱根方面に、R138が直進して御殿場・仙石原方面に進む。休日を中心に交通量の多い交差点にも関わらず、設置されている信号機は点滅式である。しかもR1・R138小田原方面及びR138御殿場方面が黄色点滅でR1沼津方面が赤点滅である。当然ながら交通量が多いタイミングだと渋滞しやすい。

35.八千代橋 36.早川の谷筋を走る 37.宮城野橋
 R1から分岐して単独区間になってもセンターライン付きの2車線道路が続いており、車線幅が狭いという点も変化はない。交通量は幾分か減っている。左にカーブした後に右の急カーブを曲がって八千代橋を渡ってS字状のカーブを曲がる。早川の左岸を走っていると神奈川r723が交差している右の急カーブを曲がった先で宮城野橋を渡る。

38.神奈川r723宮城野交差点 39.交通量は進むにつれて少なくなる 40.碓氷洞門
 宮城野橋からはやや勾配がきつくなるが急勾配を言うほどではない。神奈川r723宮城野交差点を通過する。r723は関本小涌谷という路線名で南足柄市関本と箱根町小涌谷を結んでいるが、大雄山最乗寺〜宮城野の別荘地の北東の区間が分断されている。
 宮城野交差点からは勾配が緩やかになり南側の視界が開ける。車線幅も若干広くなり歩道も片側だけとは言え設置されているためこれまでよりも走りやすく感じる。家屋が途切れた後に碓氷洞門をくぐるが、ここから仙石原までの区間は雨量通行規制区間のため連続雨量200mm超、時間雨量50mm超で通行止になる。

41.矢落沢橋 42.災害復旧で洞門が建設中 43.「仙石原2km」
 碓氷洞門からはカーブの多い2車線道路を走り、早川に注ぐ沢に架けられたいくつかの橋を渡る。2019年の台風19号のよって法面が崩落した箇所は洞門が建設中で迂回路の仮設橋を通らなければならなかった。

44.小塚山交差点 45.あけび橋 46.神奈川r75仙石原交差点
 災害復旧工事箇所を過ぎるてからもカーブの多い2車線道路が続く。仙石変電所の入口を通り過ぎた後に町道との小塚山交差点を通過する。その後は上り勾配は続いているものの直線基調となるため走りやすくなる。早川から離れた後に神奈川r75仙石原交差点を通過する。左折してr75を走ると芦ノ湖沿いを通った後にR1の現道と箱根新道に行く事ができる。r75自体はさらに東に続いており湯河原町でR135に接続している。

47.地震災害時の緊急交通路に指定されている 48.金時橋 49.神奈川r731(はこね金太郎ライン)との交差点
 仙石原交差点から300m弱走ると神奈川r731交差点を通過するが、分断区間があるためか案内標識やソトバは設置されていない。周辺の建物が少なくなりゴルフ練習場の前で金時橋を渡った先でもr731交差点を通過する。こちらははこね金太郎ラインと呼ばれており、一般車両が通行禁止だった明神林道を改修してr731に指定されて2021年4月28日に開通した道路である。国立公園内を通っているため大規模は改修はされておらず、3t以上の車両は通行禁止である。元から指定されていたr731もそのままで、前述のとおり金時山を挟んだ区間が分断されている(南足柄市側には未舗装区間や登山道区間がある)。

50.芦ノ湖周辺はゴルフ場が多い 51.神奈川r736交差点 52.仙石原乙女観光案内所
 神奈川r731(はこね金太郎ライン)との交差点からは緩やかな上り勾配の2車線道路を走る。標高は既に700mを超えており冬期は凍結や積雪する可能性がある。走行した日は凍結防止剤が撒かれていた。旧道の神奈川r736との交差点の直後に右のヘアピンカーブを曲がり、仙石原乙女観光案内所の前を通る。公衆トイレと自動販売機があり小休止に利用できる。
53.乙女トンネル 54.静岡県御殿場市に入る 55.静岡県側は急勾配
 観光案内所を過ぎて少し走ると左カーブを曲がった直後に乙女トンネルをくぐって静岡県御殿場市に入る。トンネルを出てすぐに左カーブを曲がり、その先で右のヘアピンカーブを曲がる。神奈川県側に比べて勾配は急だが、車線幅は広くなっているため走りにくいと言える程ではない。

56.ヘアピンカーブが連続している 57.富士山が見える 58.静岡r401深沢東交差点
 複数のヘアピンカーブを曲がりながらやや急な勾配を下って行く。カーブの度に進行方角が変わるが、北西方向を向く場所では富士山を正面に望む事ができる。スーパー銭湯の南で静岡r401深沢東交差点を通過する。r401はR138の旧道に当たり、神奈川県側はr736という番号の県道である(路線名はどちらも御殿場箱根線)。

59.「富士吉田35km 御殿場市街3km E1東名3km」 60.富士山が良く見える 61.静岡r401深沢西交差点
 深沢東交差点からもカーブの多い下り勾配の2車線道路が続くが急なヘアピンカーブは少なくなる。曲線半径の大きなヘアピンカーブをいくつか曲がり、上り車線の登坂車線の終点を過ぎた先で静岡r401深沢西交差点を通過する。ここから分岐するr401も旧道であり、名古屋方面のE1東名を利用するにはr401に進む。

62.富士山が近くなる 63.東山トンネル 64.湖水前交差点
 深沢西交差点からは富士山を望みながら右カーブを下って東山トンネルをくぐる。反対側車線の登坂車線の起点付近から東山湖の西岸を通り、左にカーブして市道との湖水前交差点を通過する。

65.石橋交差点(E1東名・御殿場第2出口) 66.御殿場市新橋 67.富士見高架橋
 湖水前交差点からは片側2車線道路となり、程なくして石橋交差点を通過する。この交差点はE1東名の御殿場ICの東京方面からの出口である。E1東名の東山ランプ橋と本線の東山橋の下を通った先にも御殿場ICがあるが、こちらは東京方面への入口である。旧道である静岡r401にも御殿場ICが接続しており、名古屋方面の出入りだけでなく東京方面の出入りも可能である。
 片側2車線道路を北西の方角に向かっており、左前方に富士山が見える。JR御殿場線の上を通っている富士見高架橋は、その名称が示す通り富士山がよく見える。富士見という名称は富士山(各地の郷土富士を含む)が見える場所に使われるケースが多いが、この富士見高架橋はその中でも屈指の“富士見”地点と言える。

68.静岡r78・r394市役所北交差点 69.R246萩原北交差点
 富士見高架橋を通過し終えて平面道路に戻ると静岡r78・r394市役所北交差点を通過する。街路樹が植えられた片側2車線道路を走っているとR246萩原北交差点を通過する。立体交差点となっておりR246の萩原高架橋が交差点の上を越えている。

国道138号 part2