国道137号

R138上宿交差点〜R20長塚交差点
富士吉田市→富士河口湖→笛吹市

1.R138・R139・R300・R413上宿交差点 2.路上にあるのは松明置き場か 3.R139金鳥居交差点を左折
 山梨県富士吉田市の中心部の南に位置するR138R139R300R413上宿交差点がR137の起点である。交差点直近の案内標識にはR137のおにぎりが表記されているが、手前250mのそれにはR139のおにぎりが表記されている。交差点から見て北はR137とR139が重複しているためどちらも正解と言えば正解である。なお、案内標識に表記されていないR300はR139富士河口湖方面に、R413はR138大月方面に重複している。
 2車線道路を緩やかに下って行く。街灯がやたら多く電柱が特徴的で電気線しかないのは他の通信線等は地下に埋設されているのだろう。日本三奇祭のひとつである吉田の火祭りの際は道路上に大きな松明が設置されて火がともされる。
 上宿交差点から約1.1km走って道路を跨ぐ鳥居をくぐった直後に金鳥居交差点を左折して甲府・富士河口湖方面に向かう。前述の火祭りの際に松明が設置されるのは上宿交差点から金鳥居交差点までの区間である。右折の市道に国道139号と案内されているが、これはバイパスである。

4.富士山駅の北を通過 5.富士急行大月線をオーバーパス 6.前方に富士急ハイランドが見える
 金鳥居交差点からも市街地を通るやや狭苦しい対面2車線道路が続いている。富士急行の大月線と河口湖線の富士山駅の北を通過する。開業当初は富士吉田駅という名称だったが、2011年7月1日に現在の富士山駅に改称されている。緩やかな勾配を上って富士急行大月線を越えてからは河口湖線の北側を並走するようにして西に向かう。前方に観覧車やジェットコースターが見えるがこれは富士急ハイランドのものである。

7.E68の赤坂高架橋をくぐる 8.富士河口湖町に入る 9.山梨r714船津三差路交差点
 富士急ハイランドの北側を走っているとE68中央道の赤坂高架橋をくぐり、上り勾配となった所で富士河口湖町に入る。しかし厳密に言えば境標識が立っている場所は市町境ではない。富士急ハイランド駅の前後で富士河口湖町域を通っており、E68の手前で富士吉田市の飛び地に入り、約400m先で再び富士河口湖町に入る。境標識が立てられているのはその中間である。
 アップダウンとカーブを繰り返す2車線道路を走り、やや急な勾配を下って山梨r714船津三差路交差点を通過する。その後は平坦になるが建物が密集している場所を通っているため走りやすくなるとは言い難い。河口湖の南東端で山梨r710交差点を通過する。

10.小田トンネル 11.ホテルや旅館が建ち並ぶ 12.産屋ヶ崎トンネル
 河口湖の湖畔を走っていると小田トンネルをくぐる。トンネルの上には小曲展望広場があり河口湖を一望できるらしい。小田トンネルからは沿線にホテルや旅館が建ち並ぶ場所を通る。船津三差路交差点から北の区間は湖畔道路とあって土産物店や飲食店も多く観光地然としている。湖に沿って大きく左にカーブして産屋ヶ崎の根元を産屋ヶ崎トンネルで通過する。

13.山梨r707と並走 14.山梨r707河口湖大橋北交差点を右折
 産屋ヶ崎トンネルを出ると山梨r707と並走した後に河口湖大橋北交差点に突き当たり、右折して甲府・笛吹方面に進む。河口湖大橋は有料道路であったが、2005年6月7日に無料開放されている。

15.山梨r21とのランプ 16.追坂トンネル 17.R137吉田河口湖バイパス・山梨r21バイパスとの交差点
 河口湖大橋北交差点からも河口湖の湖畔を走り、すぐに山梨r21とのランプを通過する。その後緩やかな勾配を上り、r21からの車線が合流した直後に追坂トンネルに入る。トンネルを出て勾配を下っているとR137吉田河口湖バイパス・山梨r21バイパスとの交差点を通過する。右折がR137のバイパスだが、現道とは繋がっておらず約2.9km先で市道に接続している。

18.富士河口湖町河口 19.谷坂トンネル 20.山宮トンネル
 バイパスとの交差点からも対面2車線道路が続いている。河口湖から離れるため沿線は普通の家屋が多く観光地というイメージは薄れていく。7%とやや急な勾配を上って谷坂トンネルをくぐり、次いで山宮トンネルをくぐる。追坂トンネルを含めてほぼ同時期に整備されたトンネルである。

21.前方に見えるのもR137 22.「甲府32km 笛吹22km」 23.富士見橋
 山宮トンネルを出ると右にカーブしながら新西川橋を渡る。前方に白いものが見えるが、これはR137のガードレールである。左のヘアピンカーブを曲がり、程なくして右のヘアピンカーブを曲がる。富士見橋という橋を渡るが、その名の通り富士山が見える。橋上に駐停車する事はできないが、旧道だった場所が駐車スペースになっている。

24.登坂車線あり 25.山梨r708交差点と新御坂隧道 26.笛吹市に入る
 富士見橋の直後から登坂車線が設置されており、大きく左にカーブした後に対面2車線道路に戻り、その直後に新御坂隧道をくぐって笛吹市に入る。トンネルの延長は2778mで当初は有料道路であったが、1994年に無料開放されている。南側坑口付近に山梨r708が交差しているが、トンネルの無料開放以前は国道に指定されていた。なお、新たな御坂トンネルの建設が計画されており、延長は4600m程で供用されれば現在の急カーブ部分も旧道になってしまう。

27.長い勾配を下る 28.対向車お知らせ版が設置されている 29.山梨r708交差点
 新御坂隧道を出て右カーブを曲がって少し走ると料金所の跡らしき場所を通る。駐車場と公衆トイレが設置されており簡易な東屋もある。料金所跡を過ぎて右カーブを曲がった後に左ヘアピンカーブを通過し、その先で山梨r708交差点を通過する。交差点の手前には閉鎖用ゲートが設置されている。

30.「長い下り坂12km エンジンブレーキ使用」 31.藤野木橋 32.南向き車線には登坂車線あり
 旧道である山梨r708との交差点を過ぎてすぐに上りとなる反対側車線に登坂車線が現れる。上下線が分離した藤野木橋を渡ってやや急な右カーブを曲がる。富士河口湖町側と比べて勾配には差はないがカーブは少ない。

33.緊急退避所 34.緊急退避所は2ヶ所ある 35.上黒駒バイパスとの交差点を右折して現道へ進む
 スキー場の前を通過してからさらに下っているとブレーキの故障時等に突っ込む緊急退避所が確認できる。さらに先にも2ヶ所目の緊急待避所が設置されている。かつては車の性能が低かったため利用される事もあったのだろうが、現在ではその可能性は極めて低いと思われる(それでも閉鎖はされていない)。
 新御坂隧道を出て約6.5kmで上黒駒バイパスと現道とに分かれる交差点に至る。上黒駒バイパスは全線が供用されているが、現道も国道の指定を受けているため、あえて右折して現道へと進む。

36.対面2車線道路 37.リニア実験線 38.おにぎりも設置されている
 現道と言っても対面2車線道路と決して劣悪な道路状況ではないが、登坂車線は設置されておらず幹線国道としては若干役不足と言えなくもない。引き続き緩やかな勾配を下っているとリニアモーターカーの実験線の高架の下を通る。沿線には果実農園が多く山梨らしい風景が続く。

39.「注意 長い下り坂 エンジンブレーキ使用」 40.R137上黒駒バイパスとの若宮交差点を右折
 バイパスと同じく長い勾配を下っていると約3.3kmで若宮交差点に至り、右折するとバイパスと合流して甲府方面に向かう。バイパスの距離も約3.3kmで現道と同じである。案内標識では直進の道路が山梨r34とされているが、ウオッちずでは県道扱いされていない。なお、バイパスに設置された登坂車線は若宮交差点の直後に始まっており、その延長は8.7kmに及ぶ。

41.上町屋交差点 42.山梨r34下黒駒北交差点 43.「御坂みち」
 若宮交差点からは片側2車線道路になり、勾配もほとんどなくなるため当然ながら走りやすくなる。金川の手前、上町屋交差点の前後で大きく左にカーブして川沿いを走っていると山梨r34下黒駒北交差点を通過する。その後も平坦な片側2車線道路が続いており、道路状況の割に交通量は少なく走りやすい。

44.積雪は山頂部のみ 45.E20中央道の大原橋 46.E20中央道・一宮御坂IC
 市道との八幡橋交差点付近で緩やかな左カーブを曲がって金川から少し離れた後にE20中央道の大原橋をくぐってから一宮御坂ICを通過する。ランプの一宮第二IC橋の直後にも橋梁の下を通るが、これは山梨r211の竹原田橋である。

47.「雁坂トンネル有料道路33km」 48.「東京方面右によれ」「諏訪方面左によれ」 49.R20・山梨r314坪井交差点を左折
 一宮御坂ICから少し走ると雁坂トンネル有料道路の案内標識が設置されているが、そこまでの距離は33kmもある。その名の通り有料道路であり、歩行者と自転車は通行禁止であり、またトンネルの全長が5kmを超えるため危険物積載車も通行禁止である。
 R20・山梨r314坪井交差点では左側車線がR20甲府方面への左折専用車線に、右側車線がR20東京方面及びr314への直進車線になる。二桁国道との交差点とあってここがR137の終点と思ってしまいそうになるが、実はR20甲府方面に重複しているようである。よって左側車線から左折してR20の本線に合流する。

50.R20との連絡道路は対面通行 51.R20重複区間
 対面通行の連絡道路をを少し走り上下線が分離した後にR20の本線に合流する。二桁の幹線国道らしく片側2車線と整備されており交通量も多い。市の中心部から離れているため沿線は商業施設と田畑が混在しており家屋は少ない。

52.長塚交差点への側道に進む 53.R20・山梨r302・r311長塚交差点
 R20に合流してから約1.2kmで長塚交差点への側道が分岐するが、R137の終点は長塚交差点のため側道へと進む。側道を下り切った所でR20・山梨r302・r311長塚交差点に至る。左折の富士吉田・富士河口湖町方面のr311を道なりに進むと若宮交差点に至る事からr311がR137の旧道である。県道に降格後も終点は移動されなかったため、坪井交差点〜長塚交差点の間のR20重複区間が生じてしまったである。