国道107号
part4

R283鱒沢交差点〜R45権現堂交差点
遠野市→住田町→大船渡市

172.沢田橋 173.緩やかな勾配を上る 174.釜石道・宮守IC
 R283鱒沢交差点を右折してすぐに猿ヶ石川に架かる沢田橋を渡る。橋上は下り勾配だが左岸に着くと上り勾配となり、左カーブを曲がる。カーブの先で釜石道の宮守ICを通過する。江刺田瀬ICからひとつ東のインターチェンジであり、釜石、花巻両方面とも無料で通行できる。ただし、釜石方面は遠野ICまでの一区間しか供用されていない(2017年5月時点)。

175.ゆずりあい車線 176.糠森峠 177.糠森峠の南側には登坂車線なし
 宮守ICを過ぎてすぐにゆずりあい車線という名の登坂車線が現れる。約1.1kmのゆずりあい車線区間の終わりは右側の本線車線が減少する事で終わって糠森峠を越える。峠からは下り勾配となる。長い距離の勾配だが、反対側車線に登坂車線は設置されていない。

178.岩手r174交差点 179.バイパス然とした快走路 180.家屋が点在する集落を通り抜ける
 勾配が緩やかになると同時に集落に差し掛かり、岩手r174交差点を通過する。小友川を渡って小友集落の西を通過して以降は長野川の左岸の山裾を走る。山裾と言ってもごく緩やかなアップダウンがあるだけでカーブも少なく非常に走りやすい道路状況である。

181.遠野市小友町 182.カーブは緩やかなものばかり 183.所々にチェーン着脱場がある
 長野川流域を淡々と南下して行く。沿線には途切れることなく家屋が続いているが、家屋が密集しているような集落はない。長野橋の前後はS字状のカーブとなっているが、緩やかなので走りやすさに影響しない。長野橋以降は緩やかな上り勾配となる。冬期の降積雪時に活躍するチェーン着脱場がいくつか設置されている。

184.荷沢峠 185.住田町に入る 186.「急坂道/カーブ注意 エンジンブレーキ併用せよ」
 緩やかな勾配を上り続けていると荷沢峠を越えて住田町に入る。市町境は峠だが、境標識は住田町寄りの少し下った場所に立てられている。住田町に入ってからは長い下り勾配が続く。特別急勾配という訳ではないが距離が長いため、エンジンブレーキを併用する旨の警告がなされている。

187.長い下り勾配が続く 188.住田町側にもチェーン着脱場が多い 189.おにぎりが倒れかけている
 小股川沿いの開けた谷筋をひたすら下って行く。交通量は少なく峠道の割に見通しが良いので走りやすい。小股川に架かる小さな橋を通過した後に畷畑集落を通過するが、道路状況には大きな変化もなく快走できる。

190.右側を流れているのは小股川 191.清水トンネル 192.R397交差点
 畷畑集落以降もやや急な下り勾配の2車線道路が続いている。除雪車の車庫の前を通り過ぎた後に清水トンネルをくぐる。トンネルの名称の由来となった清水集落は旧道沿いにある。
 清水トンネルを出て小股川の左岸を下っているとR397交差点を通過する。右折してR397を西に進むと北端を通過した奥州市の中心部に行く事ができる。案内標識には表記されていないが、この交差点から東はR397が重複している。

193.R397交差点以降も下り勾配 194.柏里トンネル 195.柏里3号橋
 R397交差点以降も下り勾配が続いている。R397から合流する車両があるため交通量は増えるが、場所が場所だけに信号機付きの交差点は少なくカーブも緩やかなものが多いため流れは良好である。杉の沢橋と河原宿橋で大股川を2回渡ると上り勾配となり柏里トンネルをくぐる。トンネルを出ると柏里4号橋と柏里3号橋を相次いで渡る。どちらも大股川に架かる橋で、川が蛇行している事が分かる。

196.柏里2号橋 197.大股川沿いを走る 198.R340・R397川口交差点
 大きく右にカーブしながら柏里2号橋を渡り、少し走った所で左にカーブして柏里1号橋を渡る。大股川の谷筋を走っているとR340・R397川口交差点を通過して直後を右にカーブする。案内標識の大船渡方面にR340のおにぎりが表記されており、R107に重複している事が分かるが、先ほどから重複しているR397も引き続き重複している。

199.R107・R340串刺しおにぎり 200.気仙川沿いを走る 201.赤畑集落
 R107・R340・R397の3国道重複区間となるが、串刺しおにぎりにはR107とR340の2つしかない。3本の国道が重複しているとあって場所の割に交通量が多いが、流れが悪くなる程ではない。気仙川の左岸を走った後に小府金集落と赤畑集落を通り抜ける。

202.美土里橋 203.住田町の中心部の西を通る 204.R340・R397世田米交差点
 やや急な右カーブを曲がって美土里橋を渡り、住田町の中心部の西を走る。美土里橋の北詰のカーブで交差していた市道が旧道のようで、そちらは住田町の中心部を通っている。住田町役場の西を通過すると緩やかにカーブしている勾配を下った先でR340・R397世田米交差点を通過する。この交差点でR340が陸前高田方面に分岐する。R397は引き続き重複しているが、相変わらず案内標識に表記されていない。

205.「釜石55km 大船渡17km」 206.長閑な風景が広がる 207.中沢川に沿っている
 世田米交差点からは緩やかな上り勾配となり、中沢川に沿って東北東の方角に進む。進むにつれて沿線の家屋の数が少なくなっていくが、道路状況としては走りやすい状態が続く。集落が途切れると若干勾配がきつくなるが、急勾配と言える程ではない。

208.チェーン着脱場へはトンネル側から入る 209.白石トンネル 210.大船渡市に入る
 一部のみ(元々道路だった部分?)のみ舗装されたチェーン着脱場を通り過ぎ、緩やかな右カーブを曲がった先で白石トンネルをくぐって大船渡市に入る。トンネルの手前に道路が交差しているが、これは峠越えの旧道ではなく太平洋セメントの採石場に至る道路である。

211.「長い下り坂 運転注意」 212.「急カーブ連続注意」 213.太平洋セメントのベルトコンベヤ(?)が横切っている
 白石トンネルを出ると下り勾配となり、反対側には短い登坂車線が設置されている。下り坂が長い点と急カーブが連続する点に注意を促す標識が立てられているが、勾配はともかく特に急なカーブは少ない。盛川に沿って勾配を下って行く。市町境付近に太平洋セメントの長岩鉱山があるため国道の上をベルトコンベアが横切っており、ダンプの通行が多い。

214.岩手r180交差点の手前に岩手開発鉄道の第二盛街道陸橋 215.勾配は非常に緩やか 216.岩手開発鉄道の第一盛街道陸橋
 岩手r180との交差点の手前で岩手開発鉄道の第二盛街道陸橋の下を通過する。聞きなれない私鉄だが前述の太平洋セメントの鉱山と同社の大船渡工場までの貨物輸送の取り扱いが大半を占めており旅客輸送は1992年を最後に行っていない。その後、岩手r193の先でも岩手開発鉄道の第一盛街道陸橋をくぐる。

217.川内集落 218.沿線の家屋が増えてくる 219.R45三陸道の盛川大橋の下を通る
 盛川を渡ってからは対岸の岩手開発鉄道とともに盛川に沿って大船渡市街地に向かって走る。海岸部に向かっているが、勾配は緩やかで走りやすい。大船渡市の市街地に入る手前に左にカーブした先でR45のバイパスでもある三陸道の盛川大橋の下を通過する。

220.盛川右岸の狭い平地を走る 221.R45・R397・岩手r230権現堂交差点
 盛川大橋の下を通過してからは盛川右岸の狭い平地を緩やかにアップダウンしながら東進し、市街地の北部でR45・R397権現堂交差点に至る。この交差点がR107の終点であり、同時にR397の起点でもある。R397が重複している距離は約24.8kmである。なお、R397の終点は秋田県横手市にあり、東北地方を横断する国道ながら日本海側には達していない。