国道45号
part6

R283松原交差点〜R106築地交差点
釜石市→大槌町→山田町→宮古市

255.矢の浦橋 256.釜石高架橋 257.天神トンネル
 R283松原交差点を右折した直後に勾配を上り甲子川に架かる矢の浦橋を渡り勾配を下る。一旦平地を走った後に釜石高架橋に進むが、この高架橋は貨物用の鉄道や市道との交差点をオーバーパスしており、また市道と接続しておらずそのまま天神トンネルに入る。

258.市街地から来た市道と合流 259.鳥谷坂トンネル 260.「宮古51km 久慈139km」
 天神トンネルを出ると上下線が分離した片側1車線となり、市街地からトンネルを通らずに北上してきた市道と合流する。本線に側道が合流する形状だが信号機により交通が制御されている。市道と合流してすぐに鳥谷坂トンネルをくぐる。

261.岩手r242釜石両石IC入口交差点 262.水海トンネル 263.両石集落に向かって下る
 松原交差点から約3.8kmで岩手r242との釜石両石IC入口交差点に至るが、その名称が示す通りR45三陸道の釜石両石ICの出入口に当たる交差点である。交差点から釜石両石ICまでは約1.1kmの距離がある。なお、2016年4月時点において久慈・宮古方面の釜石北ICまでの一区間しか開通していない。
 釜石両石IC入口交差点のすぐ先で鳥谷瀬橋を渡り、r242の現道との水海交差点を通過する。緩やかな勾配を上っていると水海トンネルをくぐり、水海大橋を渡る。内陸側にJR山田線が並走しているのだが、海岸部を走っている釜石駅〜宮古駅の間は東日本大震災以降は運行休止となっている。

264.両石集落では嵩上げ工事が行われている 265.恋ノ峠 266.鵜住居駅周辺も津波浸水区間
 両石集落は漁港を擁している集落で標高は10m未満の場所のため津波の被害を受けており、おそらく嵩上げ工事に関連していると思われるが、元々の道路が川(名称不明)の左岸に新たな道路が造られていた。JR山田線の橋梁の下を通ると津波浸水区間が終わり、その後にR45三陸道の両石高架橋をくぐり右にカーブしてから再び両石高架橋をくぐる。
 緩やかな勾配を上っていると標高70mの恋ノ峠を越えて下りに転じ、集落に差し掛かる手前で津波浸水区間に入る。集落の中に鵜住居駅があったが、津波によりホームを残して消失している。

267.嵩上げ工事中 268.大浜渡橋 269.R45三陸道・釜石北IC
 鵜住居駅の西で左カーブを曲がって岩手r142交差点を通過する。かつては市道とのT字路を左折する交差点形状だったが、短絡するような左カーブに付け替えられている。またr142は鵜住居駅が利用できない事もあってか、車両が進入できないようになっていた。
 岩手r35交差点を右方向に進み、鵜住居川に架かる大浜渡橋を渡る。周囲の家屋は津波に流されたが大浜渡橋は中央部が高くなっている形状のためか落橋せずに済んでいる。大浜渡橋からの勾配を下るとR45三陸道の釜石北ICを通過する。前述の通り、釜石両石ICまでの一区間しか開通しおらず宮古方面とは接続していない。

270.片岸集落でも経路変更が行われた後だった 271.古廟坂トンネル 272.岩手r280大槌B.P.南口交差点の前後は津波浸水区間
 釜石北ICを過ぎてすぐに短距離ながら海寄りに経路変更された区間を通る。かろうじて盛土や跨道橋が残っているJR山田線に並走しながら緩やかな勾配を上ると津波浸水区間から出て古廟坂トンネルをくぐって大槌町に入る。トンネル以降は下り勾配となりこれまでと同様に津波浸水区間に入る。岩手r280大槌B.P.南口交差点を通過すると上り勾配となるため、R45の津波浸水区間は交差点の前後だけである。なお、r280は大槌町の中心部を通っている、R45の旧道である。

273.古廟大橋と城山トンネル 274.大石橋 275.夏本トンネル
 古廟大橋を上った後に城山トンネルに入り、トンネルを出ると大石橋を渡るが、その途中で津波浸水区間に入る。勾配を下り切った所で岩手r26大槌B.P.沢山交差点を通過し、勾配を上っていると夏本トンネルの直前で津波浸水区間が終わる。

276.岩手r280大槌B.P.北口交差点 277.吉里吉里トンネル 278.吉里吉里駅周辺にも経路変更区間あり
 夏本トンネルに次いで霜ヶ沢トンネルに入り、出てすぐに岩手r280との大槌B.P.北口交差点を通過する。緩やかな上り勾配の2車線道路を走っていると吉里吉里トンネルに入る。トンネルを出て勾配を下っていると吉里吉里跨線橋でJR山田線の上を通過する。さらに下っていると津波浸水区間に入り、程なくして岩手r231吉里吉里交差点を通過する。
 勾配がなくなり平坦になると集落に差し掛かるが津波の被害を受けているため周辺の家屋の数は多くない。この吉里吉里駅周辺でも経路変更が行われており、元の道路に対して少し内陸側に移されている。

279.右のコンクリートは防波堤と思われる 280.「過去の津波浸水区間 R45ここまで」 281.「R45ここから 過去の津波浸水区間」
 防波堤の建設に伴って経路変更されているせいか、S字状のカーブを下った後に上り勾配に転ずる。ドライブインのような定食屋跡(土木会社の事務所になっている?)の前で津波浸水区間が終わるが400mも進まないうちに別の津波浸水区間が始まる。

282.浪板川を渡る 283.「青森282km 久慈124km 宮古35km」 284.大沢第一トンネル
 勾配を下っていると浪板川を渡り、上り勾配に転じて駐車帯を少し過ぎた所で津波浸水区間が終わる。その後も上り勾配が続いており標高40mを越えた辺りで大沢第一トンネルと大沢第二トンネルを相次いで通過する。JR山田線は内陸側にあるため津波の被害を受けていない区間だが休止中のため列車が走る事はない。

285.山田町に入る 286.長い下り勾配 287.R45三陸道・山田南IC
 大沢第二トンネルを出てすぐに山田町に入るが、町境はトンネルではなく大沢川という小さな川である。山田町に入ってからは緩やかだが長い下り勾配が続く。海岸線からは100m程度しか離れていないが、標高が50m程度あるので津波の被害は受けていない区間である。緩やかに左にカーブしながら船越跨線橋でJR山田線を越えて、そのすぐ先でR45三陸道の山田南ICを通過する。釜石両石IC〜釜石北ICと同様にこちらも山田南IC〜山田ICの一区間しか開通していない。

288.道の駅「やまだ」 289.JR山田線 290.前方に見えるのは織笠大橋
 山田南ICからも緩やかな勾配を下っていると道の駅「やまだ」を通過する。道の駅を過ぎてしばらくは緩やかな上り勾配となるが、さほど走らないうちに下りに転ずる。長い下り勾配を走っているとJR山田線の跨道橋の下をくぐり、左にカーブすると海岸線沿いとなる。津波浸水区間が始まって少し走ると右にカーブして織笠大橋を渡る。津波浸水区間の中にある橋だが橋そのものが比較的高いせいか落橋を免れている。

291.織笠大橋の北にS字カーブあり 292.新たな防波堤の高さは10m弱 293.山田町の中心部は海寄りに経路変更されている
 織笠大橋を渡り終えると右にカーブしてから左にカーブとS字状になっている。元々は直線だったが、経路変更が行われたようである。その後すぐに緩やかなS字カーブを通過して元々の道路に合流する。2回目のS字カーブの傍に3階建ての床屋兼住宅があり、津波で1階の壁と窓、2階の窓がなくなった半壊とも言える状態だが、3階で営業されているようだ。建物の裏手が防波堤、つまり海なのだが、3階建てという事で鉄筋が入っていたため倒壊しなかったのだと思われる。
 緩やかな左カーブを通過すると建設中の防波堤のすぐ傍を走る。元々の防波堤は2m程度だが、その海側に建設中の防波堤は10m近くある。陸中山田駅(と言っても津波で完全に流出している)の近くで山田町の中心部と言える場所を通るが、津波で甚大な被害を受けておりここも少しだけ海寄りに経路変更が行われている。また、右側には高い防波堤が建設されている。

294.宝来橋の手前は少し嵩上げされている? 295.R45三陸道・山田IC交差点を右折 296.岩手r41大沢交差点
 勾配を上って少し嵩上げされたような道路を走っていると宝来橋を渡り、その少し先でR45三陸道との山田IC交差点に突き当たり右折して久慈・宮古方面に進む。交差点の名称が山田ICとなっているが、宮古方面に延伸された際は山田IC入口交差点になるのだろうか。
 山田IC以降は三陸道が並走していないためか交通量が多くなる。海岸線に沿って走っていると左にカーブして少し内陸に入り、岩手r42大沢交差点を通過する。この交差点周辺も津波浸水区間に含まれている。

297.大沢川の左岸を走る 298.約800mの登坂車線あり 299.峠以北は長い下り勾配
 大沢交差点からは海岸から離れて大沢川の左岸を内陸の方向に進む。緩やかな勾配とカーブの2車線道路を走っていると登坂車線が現れる。名もなき峠を越えると下りとなり反対側車線には登坂車線が設置されている。

300.長い下り勾配が続く 301.岩手r290豊間根交差点 302.豊間根橋は上流側に仮設橋(?)が架けられている
 反対側車線の登坂車線が終わり、集落に入ってからも緩やかな下り勾配が続いている。津軽石川の手前で平坦になり、新田橋で津軽石川を渡って右にカーブした先で岩手r290豊間根交差点を通過する。荒川川に架かる豊間根橋は上流側に仮設橋が架けられているが、豊間根橋自体は津波に耐えており震災後数年の間は通行できていたようである。豊間根橋からはJR山田線と隣接した状態で並走し、津軽石川沿いを走る。

303.宮古市に入る 304.津軽石川沿いを快走 305.津軽石川水門
 津軽石川に沿って家屋の少ない状態を走っていると市町境を通過して宮古市に入る。JR山田線と離れると同時に集落に差し掛かる。標高は10m強と低いが海からの距離があるため津波の被害は受けていないようで周辺の家屋も多い。津軽石川に沿って走っていると再び山田線と並走状態となる。津波浸水区間に入って少し走ると岩手r41・r163津軽石交差点を通過する。

306.堤防も嵩上げされている 307.R45三陸道・宮古南IC 308.宮古市高浜
 津軽石川水門を通り過ぎると嵩上げされた堤防の外側を走る。堤防と言っても河口に近く防波堤の役目もあると思われる。JR山田線に沿って左にカーブした先でR45三陸道の宮古南ICを通過する。この区間も一区間だけ開通しており、ひとつ北の宮古中央ICはR45ではなく岩手r277やR106に接続している。
 宮古南ICからは宮古湾に沿って走っているが、左側の住宅地に対して少し高い位置を走っている。そして右側にはさらに高い防波堤が海沿いに造られている。

309.ほぼ完成している防波堤 310.漁業関係者向け(?)の開口部もある 311.標高は10m程度
 宮古市高浜では約10mの防波堤がほぼ完成しており、これまではは見えていたと思われる海面は全く見えなくなっている。緩やかな勾配を上って左カーブを曲がると下りに転じる。標高は10m程度だが東日本大震災の津波の被害を受けている。

312.宮古湾の中ほどで4車線になる 313.津波浸水区間を走る 314.宮古大橋
 宮古商業高校の南東で車線が増えて4車線になる。津波浸水区間の平坦な4車線道路を走っていると八木沢川を渡り、その北詰で岩手r277磯鶏1交差点を通過する。さらに少し進むと右左とやや急なS字カーブを曲がる。左にカーブした先で右にカーブしながら勾配を上って宮古大橋を渡る。上流側に旧道と思われる宮古橋があるが、東日本大震災の津波を受けたが、落橋はせずに補修を経て通行できるようになっている。さらに上流にはJR山田線の第34閉伊川橋梁は左岸側の橋桁が流出している。

315.重複区間ではないが串刺しおにぎりがある 316.市道との新川町交差点を右折 317.R106築地交差点
 右にカーブしている宮古大橋を渡り終えるとR106の上を通過してから下り勾配となり、下り切った所の市道との新川町交差点を右折する。交差点とその手前にR106との串刺しおにぎりが設置されているが、新川町交差点はR45とR106との交差点ではない。
 新川町交差点からは片側2車線になり、約200m進むと今度こそR106との築地交差点に至る。この交差点がR106の起点である。また、R45とR106に囲まれた三角地帯の中には宮古市役所がある。

国道45号 part7