国道30号

R2大雲寺交差点〜R11中新町交差点
岡山市→玉野市→
→高松市

1.R2・R53・R180・R250大雲寺交差点 2.路面電車が走っている 3.岡電清輝橋線・清輝橋駅
 岡山駅や岡山県庁、岡山市役所それぞれから微妙な位置にあるR2・R53R180R250大雲寺交差点がR30の起点であり、まずは南の方角に向かう。案内標識を見ると、北にR53(R180重複)、東にR250、南にR30となっており、一番格上のR2が表記されていない。東西と南方向がR2なのだが岡山バイパス開通に伴い一部区間が県道に降格し、大雲寺交差点付近のみなぜかR2として指定されている区間が残っている。しかし、道路利用者の利便性を考慮してかR2は表記されていない。
 大雲寺交差点から路面電車の岡電清輝橋線を挟んだ片側2車線道路を南に向かって走る。交差点から程なくして右にカーブして清輝橋線の終着駅である清輝橋駅を通過すると普通の片側2車線道路になる。

4.片側2車線道路が続く 5.岡山r40十日市交差点を右斜め前方へ 6.岡山市北区青江
 細い中央分離帯に隔てられた片側2車線道路を走る。前述の通りR2でもある区間だが、おにぎりはR30だけしか立てられておらず案内標識にもR30しか表記されていない。大雲寺交差点から約1.9km走り、岡山r40十日市交差点を道なりに右方向へ進む。地図や航空写真を見るとロータリーのように見えるが、その機能はなくただの三差路である。十日市交差点からも片側2車線道路が続いている。

7.R2青江交差点 8.岡山臨港鉄道(廃線)を跨線橋で越える 9.宇野港まで21km
 大雲寺交差点から約3.3kmで岡山市南区に入ると同時にR2青江交差点を通過する。R2岡山バイパスは立体交差化されており高架上の本線を走っていれば信号のある交差点を通過する必要はない。R30は平面の交差点を通過せざるを得ないが、直後の市道と岡山r214を跨道橋でオーバーパスする。中途半端な跨道橋だと感じられるが、1985年までは岡山臨港鉄道が走っていたため元々は跨線橋だったものが残っているだけである。元跨線橋を過ぎると平面の片側2車線道路に戻る。

10.笹ヶ瀬橋 11.片側2車線の快走路を走る 12.電光掲示板にはR30の10km先に大型車迂回励行区間があるとの情報
 笹ヶ瀬川に架かっている笹ヶ瀬橋は上下で別の橋を渡る形になっており、2車線の橋を追加で建設したものと推測される。笹ヶ瀬橋を渡り終えると左にカーブして住宅地を通り抜け、その先では倉庫等が建ち並ぶ中を通り抜ける。市の中心部からはだいぶ離れたため道路状況に比して交通量は非常に少ない。平坦でカーブも緩やかで走りやすいが、信号のタイミングは悪く交差点停止が多いように思える。

13.倉敷川橋 14.少ないながらもコンビニがある 15.玉野市に入る
 倉敷川橋も上下で別の橋となっているが、橋の構造が異なるという点において笹ヶ瀬橋とは共通ではない。新興住宅地に隣接する場所を走っていると市境を過ぎて玉野市に入る。住宅地は市境に関わらず続いているため、市の境だという印象は薄い。

16.JR宇野線をオーバーパス 17.平坦なのは岡山r405横田口交差点まで 18.上り勾配になっても片側2車線
 玉野市に入ると右に大きくカーブしてからJR宇野線をオーバーパスし、跨線橋を下りながら左にカーブする。その後は平坦な片側2車線道路を続いているが、岡山r427秀点橋交差点を、次いで岡山r405横田口交差点を通過する。横田口交差点からは上り勾配となるが、車線は減少する事なく片側2車線道路が続いている。カーブは緩やかでダラダラ上るといった感じだが、片側2車線あるためか登坂車線は設けられていない。

19.賽峠 20.岡山r22田井交差点で左側車線が左折車線になる 21.田井交差点以降は対面2車線
 賽峠に隣接する場所に道の駅「みやま公園」が立地している。駐車場は400台近いキャパを持っており、南側の森林公園のような場所も深山公園の敷地である。賽峠からは下りとなるが勾配は緩やかである。岡山r22田井交差点を通過するが、ここで左側車線が左折専用車線となってしまい、以降は対面2車線になる。

22.伊達橋は補修工事のため片側交互通行 23.車線は減っても快走路 24.深山公園は南側にも出入口あり
 伊達池に架かる伊達橋は橋桁等に亀裂が見つかったようで補修工事のため片側交互通行規制が敷かれていた。No.12の写真の電光掲示板で大型車の迂回を促す事になった要因はこの伊達橋であろう。伊達橋を渡ってからは緩やかなアップダウンとカーブの2車線道路を快走する。深山公園の南側駐車場の出入口の道路との交差点を通過する。なお、こちらから進入しても北側も道の駅施設付近の駐車場に車両での往来はできない。

25.ループ橋の半径は45〜60m 26.ループ橋は右カーブ 27.ループ橋の下を通過
 深山公園南口の出入口からすぐにループ橋がある旨の警告がいくつか立っている。回転半径は45〜60mで、制限速度は30km/hと低く設定されている。ループ橋に差し掛かると玉野市の市街地を見下ろしながら右に1周分カーブして、ループ橋の下を通過する。これまで急な勾配はなかったが、このループ橋は急勾配である。

28.ループ橋からも勾配がきつい 29.R430ループ橋南交差点を左折
 ループ橋を通過してからも急勾配が続いているが、カーブはなく直線的である。勾配を下り切った所でR430ループ橋南交差点を道なりに左方向へ進む。案内標識ではT字路に突き当たるかのように表記されているが、どちらかと言うと左の急カーブを曲がるという感覚である。このループ橋南交差点からはR430が重複している。

30.ループ橋南交差点からは4車線 31.R430のおにぎりは設置されていない 32.R430宇野駅前交差点
 ループ橋南交差点からは車線が増えて4車線になる。玉野市の市街地を通り抜ける区間だが、早朝のため交通量は多くない。検察庁北交差点で歩行者自転車専用道路が交差しているが、これは玉野市営電気鉄道の廃線跡である。検察庁北交差点の直後に市役所入口交差点を通過し、少し走るとフェリー港の北で岡山r22宇野港口交差点を通過する。そのすぐ東の宇野駅南西ののロータリーに接している宇野駅前交差点がR30の玉野市側の端点である。なお、R430はこの宇野駅前交差点が終点である。
 R30の終点は瀬戸内海を越えた香川県高松市にあり、宇野駅前交差点の南にある宇野港からフェリーを利用する事で車両でも海を渡る事ができる。なお、所謂宇高国道フェリーは2012年10月17日から運休となっているが、別の会社による両港を結ぶフェリーは就航している。また、瀬戸大橋はR30のバイパスという位置づけでもある。

33.宇野港の入口は東にある 34.四国フェリーに乗船
 宇野港のフェリー乗り場は宇野駅前交差点から少し東に進んで突き当たりの宇野駅東交差点を右折してから約100m南を右折である。路面に高松とペイントされた車線を走り一番奥まで行くと乗船待ち用駐車場があり、その隣に四国フェリーの高松行きの乗船券売り場兼休憩所がある。宇野発、高松発ともに朝7時から20時まで14便あり、フェリーの便数としては多い方だろうか。そのためか、乗船券は自動販売機で購入するというちょっと味気ないものである。なお、宇高国道フェリーの発着場所はR30・R430築港交差点を入った、宇野港の南西に位置にあり四国フェリーの発着場とは異なっていた。


35.高松港に到着 36.高松市側端点 37.フェリー通りとの交差点
 約65分の船旅を終えて高松港に到着。宇野〜高松航路のフェリーは高松港の東に位置している。フェリーを下船後は駐車場を出て左折して宇高国道フェリーの建物の南にある端点に向かう。
 R30の高松市側端点は運休した宇高国道フェリーの建物の真南のY字路であり、そこから終点に向かって走る。R30の単独区間に見えるが、実は小豆島を経由するR436が重複している。車線幅が広い2車線道路を走り始めるとすぐにフェリー通りとの交差点を通過する。このフェリー通りとの交差点から端点方向に進む交通量は少ない。

38.フェリー通りとの交差点からは片側2車線 39.サンポート高松玉藻交差点を左折
 宇野港行きだけでなく直島行きの発着場に沿って走っていると正面のJRホテルクレメントが近づいてくる。その手前のサンポート高松玉藻交差点を左折する。重複しているR436が走っている小豆島に向かう船の発着場はこの交差点を右折した先にあり、宇野〜高松航路の発着場とは離れているので要注意である。

40.サンポート高松玉藻交差点からは片側3車線 41.R11・R436番町交差点 42.中新町交差点
 サンポート高松玉藻交差点を左折した直後に香川r173高松駅前交差点を通過し、片側3車線道路を真南に向かって走る。高松港だけでなく高松駅と市役所や県庁、栗林公園等を結ぶルート上にあり、乗用車だけでなくバスの交通量も多く流れは悪い。寿町1交差点の手前で右端車線がなくなるが、交差点を通り過ぎた先で再び片側3車線になる。両側の歩道に加えて中央分離帯にも街路樹が植えられた状態を走っているとR11・R436番町交差点を通過する。
 番町交差点からはR11・R30・R436の3国道重複区間だが、3つ串刺しおにぎりは設置されていない。交通量の多い片側3車線道路を南下していると香川r33・r43中新町交差点に至る。案内標識を見る限りはR11とr33とr43の交差点に見える中新交差点だが、実はR11、R30、R32R193、R436、R492と実に6本もの国道が交差している。北にR11とR30とR436、南にR11とR32とR193とR492、東に香川r33、西に香川r43となっている。なぜこんな中途半端な位置に中途半端な交差の仕方をしているのかという話になるが、r33・r43はR11の旧道であり、R11のバイパスが開通した際にルートが変更されて、その結果このようになってしまった。