国道432号
part1

R9相生町交差点〜R314交差点
松江市→安来市→奥出雲町

1.R9相生町交差点 2.ごく普通の2車線道路 3.島根r246上乃木三差路交差点
 JR山陰本線の松江駅から500m程南に位置するR9R54R180相生町交差点がR432の終点の交差点であり、ここから南下して瀬戸内海に面する広島県竹原市に向かって走る。400番代の国道だが相生町交差点から単独区間として始まっており、道路状況はごく普通の対面2車線道路となっている。松江市の中心部に近いため交通量は多い。左カーブを通過して程なくして島根r246との上乃木三差路交差点を左にカーブしながら通過する。

4.島根r21交差点 5.R9山陰道の古志原トンネルの上を通る 6.R9山陰道以南は緩やかな上り勾配
 上乃木三差路交差点からすぐに島根r21との交差点を通過する。r21はR9山陰道の松江中央ランプと松江市街地とを結んでおり片側2車線の幹線道路である。一方のR432は対面2車線道路が続いている。R9山陰道の古志原トンネルの上を通過するものの山陰道とは直接は接続していない。山陰道から南も対面2車線道路が続いているが、緩やかな上り勾配となっており、カーブも多くなってくる。その反面沿線の建物の密度も低くなっていく。

7.島根r248交差点 8.神納峠 9.神納峠以南はバイパス化された快走路
 緩やかなカーブとアップダウンのある2車線道路を走っていると神魂神社の看板のある島根r248交差点を通過する。ソトバがなければ県道が交差している事すら分からないような交差点だが、r248は神魂神社までのごく短い県道で、停車場線ならぬ神社線のような路線である。
 r248交差点から少し走ると神納峠を越えるが、名称が付けられているのが不思議なくらいの何の変哲もない峠である。峠から下ってすぐに意宇川を渡り、路側帯が広く取られておりさらに走りやすくなった2車線道路を走る。東岩坂バイパスとして整備された区間で旧道は東岩坂川に沿った集落を通っている道路である。

10.松江市八雲町東岩坂 11.八雲トンネル 12.2車線快走路から狭路区間に突入
 東岩坂バイパスは勾配もカーブも緩やかで非常に走りやすい。大きく右にカーブした先で八雲トンネルをくぐり、旧道との交差点を通過する。その後も2車線だが路側帯は狭くバイパス感は失せている。相生町交差点から約10.8km走るとセンターラインがなくなり狭路の入口に到着する。

13.左側にはバイパス工事の現場事務所あり 14.鬱蒼とした木々に覆われた1.5車線幅道路 15.谷筋ではバイパス工事が進行中
 センターラインがなくなり狭路区間が始まるが、道幅は1.8車線幅と強烈な狭さではない。左側の田畑のある一段低くなっている場所ではバイパス工事が行われている。すぐにでも開通しそうな進捗ではないが、酷道としての賞味期限は限られていると見るべきだろう。鬱蒼とした木々に視界を遮られた1.5車線幅の狭路を走っていると、バイパス工事をしている低地には集落が見える。

16.左右どちらもR432だが、右は旧道 17.大型貨物車両は通行禁止 18.市道(林道?)との交差点の案内標識におにぎりがある
 狭路になってから約600m走ると道路が二手に別れる。左側の下る道路と右側の平坦な道路のどちらが国道か判断に迷うところだが、どちらも国道である。案内標識は左側の道路を国道として表示しているが、右側の道路も一応はまだ国道の指定を受けているようでだが、案内標識には表記されていない。左側の道路は部分開通しているバイパスまでを結んでおり、一方で右側の道路は従来からの国道である。今回はより酷道と思われる右側の道路に進んでいる。
 国道とは案内されていない、実質的には旧道の区間だが、道路状況はこれまでの狭路区間と大きな変化はない。1.5〜1.8車線の鬱蒼とした雰囲気の狭路を走る。勾配はほとんどなく急なカーブも1ヶ所程度で、対向車がほとんどいないとあってそれほど走りにくさは感じなかった。狭くなる地点で特に警告等はなかったのだが、実はこの区間は大型貨物車両は通行規制が敷かれている。
 新旧国道のY字分岐から約800mで市道だか林道だかとの交差点を通過する。そこの案内標識にはR432のおにぎりが記されている。もっともバイパスが全線開通した後でも、撤去されずに残っていそうな場所なので、単に撤去忘れの可能性も否定できない。

19.市道(林道?)との交差点からは酷道レベルが上がる 20.日当たりが悪い事は苔の生え具合で分かる 21.西奥集落
 市道(林道?)との交差点からは1.0車線幅が基本となりガードレールの整備率がさらに低くなる。鬱蒼と生い茂った木々に日光を遮られているため、昼間でも薄暗く路面の中央には苔が生えている。急カーブもあり勾配も結構急だが、交通量は非常に少ない。家屋が数軒あるだけの西奥集落の(一部)を通過すると多少日当たりが良くなる。

22.直進は旧道なので左折してバイパスへ 23.バイパスとの交差点を右折 24.駒返トンネル
 狭路になってから約2.6kmでT字路に至る。直進の道路は旧道でこの市境を越える区間はバイパスの開通が先行しているため既に市道に降格しているようだ。よってここは左折し、直後のバイパスとのT字路を右折して広瀬方面に進む。バイパスと合流してすぐに駒返トンネルをくぐって安来市に入る。

25.安来市の市境標識はトンネルからやや離れた位置にある 26.下り勾配が続く 27.ヘアピンカーブもある
 安来市に入ってからは峠を越えているため下り勾配となるが、道路状況は松江市側と比較にならない程良好である。おそらく駒返トンネルを含むバイパスは安来市側から建設されたのだろう。バイパス化によって道幅は広くなったのだが、勾配は旧道よりも急かもしれない。また、線形が改良されてカーブが少なくなったとは言え、いくつか急なカーブが存在している。

28.旧道との交差箇所がいくつかある 29.跨道橋は旧道か? 30.勾配が緩やかになっていく
 旧道と思われる道路との交差点がいくつかあるが、旧道沿線に集落があるためか閉鎖はされておらず通行は可能である。跨道橋が跨いでいる最後のヘアピンカーブを曲がると川沿いにやや開けた状態の谷筋を下っていく。勾配は緩やかになり旧広瀬町の中心部の西部に差し掛かり、徐々に沿線の建物が増えてくる

31.市道との突き当たりを左折 32.次の市道との交差点を右折 33.さらに市道との変則十字路を右折
 旧広瀬町の中心部に入ると勾配がなくなり平坦になる。旧町役場(現、安来市役所広瀬庁舎)の南で市道とのT字路に突き当たる。案内標識はあるもののその中におにぎりの表記はないため右左折どちらなのか迷うところだが、案内標識の支柱に付けられたソトバによって左折である事が分かる。
 T字路を左折して80m程先の安来市役所広瀬庁舎の真ん前の交差点を右折しなければならない。案内標識が設置されているもののサイズ、位置ともに控えめで、真上にあるソトバがなければ直進してしまうかもしれない。
 2ヶ所目の市道との交差点を右折してから約100m先には変則的な形状の十字路の交差点があるが、これは右折である。ここにも2ヶ所目と似た状態の案内標識とソトバが設置されている。なお、最初のT字路からセンターラインがなくなり2.0車線道路となっている。

34.旧広瀬町の中心部を南下 35.島根r45交差点を右折 36.島根r45交差点からは2車線
 3ヶ所目の市道との交差点を右折すると1.8車線幅とやや狭い道路を走る。旧広瀬町の中心部のようで沿線には店舗を兼ねた家屋が残っている。両側の路側帯が緑色に塗られているのは最近よく用いられる歩行者に対する安全対策だろう。約500m先の島根r45交差点までその状態が続く。なお、r45交差点は一見しただけではT字路に突き当たるかのように見えるが、実は交差点の直後に右に直角にカーブしている旧道が存在している。r45交差点からは走りやすい2車線道路になる。緩やかなアップダウンとカーブの2車線道路を走っていると旧道と合流する。

37.島根r45(R432旧道)との交差点を左折 38.川平大橋 39.カーブは急でも走りやすい
 旧道との交差点からすぐにr45交差点となり、r45が直進して雲南方面に分岐する。R432は交差点を左折だがかつては現在r45となっている約800m南西の交差点を左折するルートであった。一部の地図ではまだ国道として表記している。
 r45との交差点を左折してすぐに川平大橋で飯梨川を渡る。最近開通したバイパスらしく幅に余裕のある2車線道路で、多少アップダウンとカーブがあるが走りやすい道路状況と言える。

40.菅原トンネル 41.旧道との交差点 42.下布部トンネルと旧道
 飯梨川の右岸を快走していると菅原トンネルをくぐり、その後は何度か飯梨川を渡りながら、菅沢トンネル、下布部トンネル、金原トンネルを相次いでトンネルをくぐる。4つのトンネルは最も長い下布部トンネルでも500mに満たない。それぞれ川沿いに旧道が残っており沿線に家屋があるためどれも通行可能なようだ。

43.飯梨川沿いを快走 44.島根r257交差点 45.道路情報板の情報は長い間更新されていなさそう
 金原トンネルより南にはトンネルはないがバイパスとして改良されているため、勾配は緩やかとは言えず急なカーブも少なくないが、2車線道路なので特に走りにくいという事はない。島根r257とr258との交差点を通過するとこれまでアップダウンしていたものが上りが主体となる。ただし、勾配は緩やかなので走りやすい道路状況と言える。

46.布部ダムの脇を通過 47.急カーブもあるが概ね快走路 48.断続的に集落を通過する
 飯梨川に造られた布部ダムの横は右の急カーブとなっている。ダムから先はダム湖沿いを走っているが、道幅が狭くなる事もなく2車線快走路が続いている。ダム湖が終わってからも川に忠実に沿っているため急カーブが多い。小規模な集落を繋ぐように走っており人里離れた場所ではないが交通量は少ない。

49.安来市最後の集落も2車線快走路で通り抜ける 50.久比須峠を越えて奥出雲町に入る 51.奥出雲町もローカル快走国道
 安来市側最後の集落の追神集落も上り勾配の2車線快走路で通り抜ける。その後勾配が急になる事も道幅が狭くなる事もなく市町境の久比須峠を越えて奥出雲町に入る。峠から奥出雲町の中心部まで11kmあり、それまで緩やかな下り勾配の2車線快走路で集落を走り抜ける。

52.道の駅「酒蔵奥出雲交流館」 53.大仁広域農道との交差点 54.島根r107交差点の東にセンターラインのない区間あり
 久比須峠から約1.9km走ると道の駅「酒蔵奥出雲交流館」の前を通過する。道の駅以西も改良された2車線快走路で勾配を下っていく。集落は途切れることなく続いているが交通量はほとんどない。大仁広域農道との交差点を通過し、亀嵩川に沿って走っているとセンターラインがなくなり2.0車線幅と少し狭くなってしまう。その後2車線に戻って島根r156との交差点を通過する。

55.亀嵩駅付近は拡幅工事中 56.亀嵩駅を過ぎると快走路 57.家屋のない区間にも狭路が残っている
 r156交差点からはr156が重複している状態だが、分岐する交差点付近は1.8車線幅と少々狭い。ただし、亀嵩駅前にかけて拡幅工事が行われており遠からず2車線道路になるだろう。亀嵩駅前を過ぎれば整備された2車線道路になるが、家屋が途切れた先でセンターラインがなくなり1.8車線の狭路が残っている。この区間は沿線に家屋がほとんど建っていないが拡幅されていないのはやはり土地の買収が難しいからだろうか。

58.広狭混在といった感じ 59.R314交差点
 その先にも1.8車線幅の区間が残っているが、交通量が少ないためさほど気にならない。JR木次線とともに亀嵩川に沿って走っているとR314との交差点に至る。案内標識に表示してある通り、交差点を直進してR314に重複しながら庄原・雲南方面に進む。

国道432号 part2