国道429号
part1

R9新庄交差点〜R427大名草上交差点
福知山市→
→朝来市

1.R9・R175・R176新庄交差点 2.ごく普通の2車線道路 3.大型車は通行不可能
 京都府福知山市の市街地から離れたR9R175R176新庄交差点がR429の終点であり、ここから県境の2ヶ所越えた岡山県倉敷市に向かって走る。案内標識にR175とR176は表記されていないが、両方ともR9に重複している。新庄交差点からR429に進むと歩道はないもののごく普通の2車線道路で始まる。左にカーブして鴫谷川を渡ると電光掲示板の横にR429は大型車が通行不可能である旨の警告がある。

4.歩道は広いが車道は若干狭い 5.意外にもコンビニができていた 6.急カーブは少ないながらいくつかある
 歩道は設置されているが車道の幅は2車線道路にしてはやや狭い。乗用車であれば問題なく通行できるだろうが、大型トラックだと気を遣った走行になる事は間違いない。平坦ではあるものの沿線の家屋が多いため見通しはあまり良くない。やや急な右カーブを曲がると京都r109拝師交差点を通過する。

7.家屋の数が減っていく 8.短距離ながら1.5車線区間あり 9.生野・青垣方面は京都r109へ案内される
 拝師交差点を過ぎてからは沿線の家屋の数が減り車線幅の多少の余裕が出てきたように思った矢先にセンターラインがなくなり1.5車線幅になってしまう。道幅が狭いのは僅かな距離でこの程度で驚いているようではR429の完走はできない。拝師交差点から約1.4kmでr109口榎原交差点となるが、案内標識にはr109に生野と青垣が案内されており、R429には何も案内されていない。旧青垣町や旧氷上町方面に行くのであればR429榎峠よりもr109穴裏峠の通行が勧められている。ただし、穴裏峠も決して走りやすい道路ではない。

10.バイパス化された快走路を走る 11.「青垣方面大型車通行困難」 12.京都r526談交差点を左折
 口榎原交差点からのR429は線形が良く沿線の家屋が少なく見通しの良い2車線道路となり、むしろ走りやすくなる。緩やかにアップダウンする快走路を走っていると上豊富小学校の前に設置された案内標識に「青垣方面大型車通行困難」というものが付けられている。さらに走ると京都r526談交差点に至り、左折して青垣方面に進む。談交差点の案内標識にも「青垣方面大型車通行困難」となっている。鴫谷川付近では「通行不可能」となっていたので矛盾しているが、どちらが正しいかはこれから確認していく。

13.左下の看板は「大型車両通行不可」 14.通行不可看板は複数ある 15.酷道区間が始まる
 談交差点からも走りやすい2車線道路が続いているが、大型車通行不可の看板が立てられており、酷道になる事を嫌でも感じさせてくれる。しかし、しばらくは走りやすい2車線道路が続いている。大型車通行不可の看板は複数設置されているが、過去に大型車が突っ込んで二進も三進も行かなくなった事件でも発生したのだろうか。左の急カーブを曲がると勾配がきつくなり、福知山市側最後の集落である法用集落に入る。その集落の中でセンターラインがなくなり道幅が狭くなる。

16.集落を出るまでは明るい雰囲気 17.右側の道路が国道 18.カーブ多し
 1.5車線幅になっても集落内は比較的明るい雰囲気で道路も手入れされている。法用集落を出る直前に道路が二手に分かれているのだが、国道はグレーチングを越える右側の道路である。案内標識等は設置されていないが、おにぎりが立っているので間違える可能性はさほど高くないだろう。この市道との分岐からは集落がなくなるが、すぐに強烈な酷道になる訳ではなくしばらくはカーブの多い1.5車線幅狭路となっている。

19.日当たりが悪くなる 20.離合不能の完全1.0車線幅 21.酷道におにぎり
 集落から離れると道幅は1.0車線幅と狭くなり、小刻みなカーブが多くなる。杉林の中を走っており、カーブに加えて木々に視界を遮られるため見通しは悪い。急なカーブも多く、道幅が狭い事もあって大型車の通行は“困難”ではなく“不可能”と思われる。そんな酷道区間でもきちんとおにぎりが立てられており、国道である事をアピールしている。

22.榎峠 23.福知山市街方面を撮影 24.舗装にも府県境の境目がある
 道幅が狭くなってから約1.7kmで府県境の榎峠に到着する。切通しの峠で雄大な景色とは無縁である。道路としても完全1.0車線幅で乗用車同士の離合も難しい。路肩には意外に大きな段差があったり石が転がっていたりと、乗り入れるのには勇気が必要である。そんな貧相な峠だが府県境標識は兵庫県、京都府ともに通常のものが設置されており、狭い場所では大きく感じる。下に目を向けると境標識を結ぶ線上に舗装の境目があり、京都府側は路側線付きで兵庫県側にはない。法面からの土砂の流出も兵庫県側の方が多い。

25.兵庫県に入ってすぐにおにぎりが立っている 26.通行規制のお知らせ 27.マンホールの存在に驚く
 榎峠を越えると兵庫県朝来市に入るが、1.0車線幅の狭路である点に変化はない。峠からも見えるおにぎりを通り過ぎると路側帯の白線が現れるが道幅は変わらない。切通しから斜面になっても狭いままでガードレールも設置されていない。

28.ガードレールはないが転落の恐怖は感じない 29.ヘアピンカーブで標高を下げる 30.ガードレールが設置された箇所もある
 杉林の中の狭路が続いているが、退避所は設けられておらず対向車に出くわさない事を祈りながらの走行となってしまう。また、道幅が狭い事に加えて見通しの悪いカーブが多く、その事が緊張感をさらに増大させる。御霊神社の北で2つのヘアピンカーブで標高を下げるが、榎峠の標高は270mと元々さほど高くない。ヘアピンカーブ以降も1.0車線狭路が続いているが、等高線に沿っているせいもあって勾配は緩やかである。

31.R483北近畿豊岡道の高架が見えてくる 32.家屋を回り込むような左ヘアピンカーブ 33.ヘアピンカーブ後は再びR483北近畿豊岡道の高架が見える
 左側の低地に家屋が見えてくると同時に視界に高架道路が見えるようになる。R483、所謂北近畿豊岡道の高架である。高架の下は道幅が広くなるが、1.0車線が1.5車線になった程度なので一般的に言えば狭いままである。高架主体の道路が開通すればその下とその前後くらいは整備されて2車線道路になるケースが多い中、榎峠区間はほとんど整備されていない。
 高架下を通り過ぎると1.0車線と狭くなり、すぐに集落に差し掛かる。1.0車線幅狭路を走っていると1軒の家屋を回り込むようにして左のヘアピンカーブを曲がる。その先で右カーブを曲がる。

34.市道との突き当たりを右折 35.市道との交差点からは2車線 36.R427中佐治交差点を左折
 右カーブの先で市道との交差点に突き当たる。信号機どころか案内標識のないこのT字路を右折する。交差する市道はR429よりの広い1.8車線幅だが府県境を越えている訳ではなく行止りである。反対方向からのトレースであれば路肩に案内標識が設置されているのでルートミスする可能性は低い。と言いたいところだが、1.0車線幅の道路に左折するため交差点を素通りしてしまう可能性もある。
 市道との交差点からはセンターラインのある2車線で、歩道は設置されていないものの交通量を考えると走りやすい。また、直線的かつ平坦で見通しも良い。約1.0km走り遠坂川を渡った先でR427中佐治交差点に突き当たる。案内標識にR429は表記されていないが、左折して大阪・西脇方面に進む。

37.R427重複区間 38.兵庫r7小倉交差点を右折 39.小倉交差点以降も2車線道路
 中佐治交差点からはR427との重複区間となる。僅か2つしか番号が違わない400番代国道と重複している訳だが、2車線の走りやすい道路状況となっている。道路沿いの家屋の密度は変化するものの道路状況そのものには変化がなく淡々と南下する。約900m走ると旧青垣町の市街地の北で兵庫r7小倉交差点に至り、R427と共に右折する。なお、小倉交差点の西直近に子午線が通っており、それを示すオブジェがある。小倉交差点以降も2車線快走路が続いており、これといって特筆すべき点はない。

40.加古川を渡る 41.加古川沿いの快走路を走る 42.左折の道路は旧道と思われる
 加古川を渡り右岸に移ってからも2車線快走路が続いている。日本海の方が近い場所ではあるが、この加古川は瀬戸内海に注ぐ加古川である。信号機のない兵庫r276交差点を通過し、平坦な2車線道路を淡々と走る。

43.おにぎりはR427のみ 44.R427大名草上交差点を右折
 中佐治交差点から約6.7kmで信号機のない大名草上交差点に至る。R429は右折して単独分岐するが、案内標識には「大型車通行困難」の文字が記されており、矢印の幅も明らかに狭く描かれている。この中佐治交差点から西は2ヶ所目の酷道区間、青垣峠である。

国道429号 part2