国道393号

R5奥沢十字街交差点〜R276北3東10交差点
小樽市→赤井川村→倶知安町

1.R5奥沢十字街交差点 2.郊外の道路といった雰囲気 3.北海道r697天神十字路交差点を左折
 小樽市の市街地の南部に位置するR5奥沢十字街交差点がR393の起点でありここから終点のある倶知安町に向かう。交差点の案内標識には倶知安町はR393ではなくR5に表示されている点にR393が酷道である事を想像してしまうが、実際にはどうなのかを見ていこう。
 奥沢十字街交差点からは積雪地らしく広い路側帯を備えた2車線道路となっており走りにくさは感じない。進むにつれて沿線の建物の密度は低くなり市街地から離れている事を思わせる。奥沢十字街交差点から約1.8kmで北海道r697天神十字路交差点に至り、左折して倶知安・赤井川方面に進む。R5に倶知安が案内されていると書いたがR393にも倶知安が表示されたため酷道ではないと思わせる。

4.天神十字路交差点からは上り勾配 5.急勾配・急カーブ 6.北海道r956交差点
 天神十字路交差点から勝納川を渡るまでの僅かな距離は平坦だが、橋を渡ってから先は上り勾配になる。奥沢5丁目の集落を左に大きくヘアピン状にカーブしてからは集落が途切れ勾配はさらに急になる。急勾配・急カーブの2車線道路を走っていると北海道r956との交差点を通過する。左折してr956に進めば札樽道の朝里IC付近で北海道r1に至る。

7.「3合目」 8.北海道ワインの工場からはヘアピンカーブが連続 9.眺望が良くなってくる
 4合目を過ぎて北海道ワインの工場からはヘアピンカーブが連続するようになる。しかし2車線確保されているうえにカーブ部分には中央分離帯が設けられており反対車線からのはみ出し車両を気にする必要がないので、同じヘアピンカーブ連続区間でも狭路酷道のそれとは走りやすさは大きく異なる。標高が400mを超えると時折眺望が開けるようになるが、停車できる場所はなく景色をゆっくり眺められない。

10.最後のヘアピンカーブには展望所がある 11.毛無山の東を通過 12.毛無山以南は中央分離帯あり
 標高450mを超えて最後の左ヘアピンカーブには小樽市街を見下ろす展望所が設けられている。展望所を過ぎてからは小樽市街地の眺望はなくなり、毛無山の山頂のすぐ東をゆっくりと下りながら通過する。その後約1.6kmに渡って中央分離帯のある片側1車線状態を走る。急カーブがない訳ではないが概ね走りやすい山道と言える。

13.下り勾配6%もあるとは思えない程緩やか 14.R393はメープル街道とも呼ばれている 15.赤井川村に入る
 中央分離帯がなくなってからは緩やかな下り勾配が続いている。6%の下り勾配を示す警戒標識が立っているが、走行した実感だとそこまで急な勾配には思えなかった。カーブも緩やかなものが多い。緩やかなアップダウンを繰り返す2車線道路を走っていると緩やかな右カーブで毛無峠を越えて赤井川村に入る。

16.最初のカーブから先が工事のため片側交互通行 17.山間部でも走りやすいのが北海道基準 18.赤井川高原道路と交差
 赤井川村に入り緩やかな下り勾配の快走路を走っていると最初の急なカーブから先は工事のため片側交互通行規制が敷かれていた。工事区間を通り過ぎると緩やかな下り勾配の2車線道路が続いている。小樽市でヘアピンカーブが連続していたのが信じられない程の走りやすい道路状況である。毛無峠から約5.8kmで赤井川高原道路との交差点を通過する。高原道路の案内先はキロロとなっているが、これはスキー場を中心としたレジャー施設で、夏期はスキーこそできないもののそれ以外の施設もあるためこの日も多くの車両が左折していった。

19.山中牧場を通過 20.家屋だか作業小屋だか分からない建物が点在 21.赤井川村落合には左急カーブがある
 赤井川高原道路との交差点から先も緩やかな下り勾配の快走路が続いており、国道レポート的には特筆すべき点のない状況が続く。観光地として有名な山中牧場の前を通過するが、国道走行をメインに据えていて観光情報を仕入れていなかったため素通りしている。もっとも情報を仕入れていたとしても素通りしていた可能性は否定できない。小樽川が余市川に合流する付近で左の急カーブを曲がり引き続き余市川沿いを南に向かって走る。

22.賀老の沢橋 23.月見橋 24.徐々に家屋が増えていく
 賀老の沢橋を渡った先では舗装が新しくなり緩やかなS字カーブを描きながら月見橋を渡る。その後は勾配がさらに緩やかになり、沿線には住宅がチラホラ見られるようになる。余市川の谷筋であるにも関わらず非常に走りやすい快走路である。

25.北海道r36交差点を左折 26.金橋で余市川を渡る 27.緩やかな勾配を上る
 奥沢十字街交差点から約31.3kmで北海道r36との交差点を鋭角に左折する。鋭角と言っても乗用車であればわざわざ右に膨らんで曲がる程ではない。r36交差点を曲がった直後に余市川を金橋で渡り、その先では白井川を銀橋で渡る。その後はひたすら緩やかな勾配を上る。白井川の谷筋だがそれを感じさせない快走路である。

28.轟橋から南が赤井川道路区間 29.急カーブと言えども毛無山以北程ではない 30.端山橋
 白井川に轟ガロウ沢川が合流する辺りからはかつての点線区間であり、2008年9月6日の赤井川道路の開通により分断が解消されている。現在は轟橋から始まりいくつもの橋で沢を渡りながらやや急な勾配を上る。急カーブに注意を促す標識が立っているが、急カーブは1ヶ所だけで他は緩やかである。

31.樺立トンネルで倶知安町に入る 32.倶知安町側も急勾配・急カーブの警告 33.眺望は良好
 r36交差点から約8.8kmで樺立トンネルに入る。全長2001mのトンネルは赤井川村と倶知安町の境であり、分断区間を解消した長大トンネルである。トンネルを抜けると下り勾配となり赤井川村側と同様に急勾配・急カーブに注意を促す標識が立てられている。勾配もカーブも急だが幅に余裕のある2車線道路とあって決して走りにくい道路状況ではない。ポンクトサン川に沿った明るい雰囲気の谷筋(?)を走っていると赤井川道路区間が終わる。

34.赤井川道路区間を終えても快走路は続く 35.平坦になってからもカーブは多い 36.羊蹄山(蝦夷富士)を正面に見る
 分断区間を解消した赤井川道路が終わってからも走りやすい2車線道路が続いている。家屋が点在している所まで来ると勾配は緩やかになるが、時折直角カーブを含む急カーブが待ち構えている。左直角カーブを曲がると正面に蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山が見えるが、すぐに右にカーブして正面からズレてしまう。

37.緩やかなアップダウンを快走 38.町道との十字路を左折 39.再び羊蹄山を正面に見ながら走る
 ポンクトサン川の右岸流域を緩やかにアップダウンしながら真西に向かって進む。樺立トンネルを出てから約10.0kmで町道との十字路を左折する。すると再び正面やや左に羊蹄山を見ながら真南に向かって走る。

40.羊蹄山の麓まで直線道路が続いている 41.倶知安町の市街地と言えど家屋が疎ら 42.R276北3東10交差点
 羊蹄山を見ながら走っていると直線ながらやや急な勾配を下り倶知安市街地の東部を走る。町の中心部に近いとは言え家屋の密度は高くない。起点の奥沢十字街交差点から約58.3kmで終点のR276北3東6交差点に至る。約1.7km東にR5とR276との交差点があるが道路時刻表の距離から読み取る限りはここがR393の終点と思われる。なお、奥沢十字街交差点の案内標識では倶知安町はR5の方に表示されていたが、R393の約58kmに対して約64kmと僅かに距離が長い。道路状況や交通状況、気象状況によってはどちらを走っても大きな差は生じないと思われる。