国道361号旧道 |
権兵衛峠 |
7.ガードレールのない1.0車線狭路 | 8.深く荒れた路上河川 | 9.権兵衛トンネルの高架の下にも路上河川 |
ガードレールもなくなった北沢沿いの狭路を走る。与地交差点から約2.3k走ると路上河川が現れる。交通量の少ない場所の路上河川だけあって結構深く、底部には砂利が溜まっている。権兵衛峠道路を見上げながら2ヶ所目の路上河川を通過すると端点が近くなってくる。 |
10.権兵衛トンネルの直下で車道が途切れる | 11.橋の先を左手に行くのがR361 | 12.権兵衛峠の点線区間の始まり |
与地交差点から約2.8km、権兵衛トンネルの坑口の直下で車道が終わる。国道自体は北沢に架かる橋を渡った先で登山道へと続いていた。ここから権兵衛峠までは直線であれば2kmも離れていないが、高低差は500m程あるので、登山道としてもそれなりの酷な行程ではなかろうか。 |
4.表現が遠まわしで分かりにくい | 5.国道旧道とは言え元は林道 | 6.旧道となっても南澤鉱泉は営業中 |
羽広保養センター過ぎてすぐに砂利道とのY字路となり、そこに伊那市役所による看板が立てられている。曰く、「林道御射山線交差点から3km先までは通行できる」とのこと。 国道の旧道とは言え元々は林道だったものを国道にしただけなので道幅は1.0〜1.5車線幅と狭く、権兵衛トンネルの開通により交通量が少なくなり、路肩の堆積物により有効道幅がさらに狭くなっている。それでも端点に向かう区間に比べると幾分かは走りやすい。 |
13.林道以降はさらに路面が荒れる | 14.路上河川あり | 15.落石あり |
御射山林道との交差点からは路面状況が悪化する。悪化すると言っても元々が悪いのだから殊更驚くレベルではないかもしれない。相変わらずブラインドカーブが連続する実質1.0車線幅の道路を走る。途中には路上河川も設置されており、そこそこの水量があった。路上河川を過ぎると落石等が散見されるようになり、交通量が少ないことが分かる。 |
16.警告どおり通行止されている | 17.ゲートの奥に2つ目のゲート | 18.通行止区間はさらに荒れている |
長野r203交差点から約8.0kmで看板や道路情報板に書かれていた通行止地点に至る。鉄パイプのみで構成された簡易的なゲートの奥にはちゃんとしたゲートが設置されていて車両の進入を拒んでいる。ゲートの奥は車両が通行する事がないため路面は荒れている。 閉ざされたゲートを突破する意思はなく、来た道を引き返して御射山林道を経由して権兵衛トンネルに向かい、塩尻市側の端点に向かう。なお、御射山林道の方が権兵衛峠旧道よりも走りやすかった事を付け加えておく。 |
4.権兵衛峠の碑 | 5.信州のサンセットポイント百選の権兵衛峠展望台 | |
ゲートから振り返ると権兵衛峠展望台があり、おそらくはこれがあるためにここまで通行が可能となっているのだろう。権兵衛峠の碑は色あせており古さを感じさせるが、左にある信州サンセットポイント百選を示すものは新しく管理なり維持なりの手が入っていなくもない事を思わせる。ここまでの道路状況が草木に覆われた展望台しか想像させなかった点からも意外であった。 |
6.展望台を出た途端にヤバイ感じになる | 7.舗装のヒビからは雑草が生えている | 8.権兵衛峠無線中継所 |
権兵衛峠展望台を後にして車を走らせる。道路両側からせり出してくる草木や舗装のひび割れ部分から顔を出す雑草や路面に苔、それらが交通量のほとんどない行き止まりの旧道である事を教えてくれる。通行止故につい先ほど走った道路なので新鮮味には欠けるのは致し方ないだろう。通行止地点から約600mでドコモの権兵衛峠無線中継所の前を通り過ぎる。無線中継所そのものはここから200m程登った所にありそこまでは階段とモノレールが延びているようだ。 |
9.市村境まではこんな状況が続く | 10.中途半端なゲートを通過 | 11.塩尻市に入る |
無線中継所を過ぎると施設の管理者が往来しているであろう区間となるが、道路状況にはほとんど変化はない。両側からせり出した草木の間の1.0車線をクネクネと走る。そして通行止地点から走ること1.2kmで南箕輪村飛び地と塩尻市との境となる。楢川村が塩尻市に吸収されたのが2005年4月1日、権兵衛峠道路の開通が2006年2月4日であったため市境標識が塩尻市に替えられているが、開通が合併より先であれば標識は替えられたであろうか。反対側の南箕輪村の標識は生い茂る雑草により存在が確認できなかった。 |
15.広い箇所も出てくる | 16.きれいな路面の箇所もある | 17.塩尻市側のゲートを通過 |
権兵衛峠西の急勾配・急カーブを過ぎるとそれらも落ち着きを見せ、道幅も若干広がり、さらには路面状況も幾分か良くなる。きれいなアスファルトの箇所もあり旧道となってまったく整備されていないというわけでもないようだ。その目的が無線中継所のためなのか展望台のためなのかは不明である。 通行止地点から約4.2kmで冬季・異常気象時閉鎖用と思われるゲートを通過する。ここまで通行止故にすれ違う車はなかった、と言いたいところだが実は2台の車とすれ違っている。どちらも無線中継所関係者とは思えなかったので展望台目的かもしれない。旧道を含むR361の走破が目的という事もありえる。 |
18.ゲートから西側はタイヤ痕がびっしり | 19.ここにはさすがにタイヤ痕はない | 20.この標識がなければY字路に気付かない |
ゲートを越えると路肩は雑草に覆われているものの2車線と広くなるが、カーブが連続している点に変化はない。旧道となって交通量が皆無となったせいかその手の輩が出没しているのは路面のタイヤ痕から容易に想像できる。そんな輩も道幅が狭く路面状況が良くない箇所は走っていないようでタイヤ痕もない。奈良井川沿いの林道(?)とのY字路を過ぎると権兵衛峠道路との合流可能地点も近い。 |
21.権兵衛峠道路と併走 | 22.右折すれば権兵衛峠道路 | 23.高さ制限は4.0m |
路面のきれいな2車線となってすぐに権兵衛峠道路と併走し、少し走るとT字路になる。このT字路を右折すれば権兵衛峠道路、直進すれば番所トンネル旧道となっている。ここは直進して番所トンネル旧道へと進む。 |
24.両側の草木が交通量の少なさを物語る | 25.駐車車両は釣り客のもの? | 26.羽渕トンネル手前で現道をくぐる |
R361バイパスの下を通過した先はセンターラインがなくなる。アスファルトそのものは乗用車が充分にすれ違えるだけの幅があるが、両側からせり出している草木のせいで実際に使える幅は狭くなっている。権兵衛トンネル開通以前も現役国道だった区間なので道幅が広くなっている場所も少なからず見られる。バイパスが開通した今となっては通行する車もほとんどなくこの状態でも走りにくいとはあまり感じない。が、通行車両が皆無ではなく渓流釣り客のものらしき車が何台か止まっていた。 バイパスと少し併走してからアンダーパスで下を通過して比較的短い羽渕トンネル旧道区間へと入る。 |