国道360号
part4

天生峠〜馬狩IC
白川村

159.飛騨市側よりも狭い 160.林道(作業道?)との交差点 161.「この先13kmの間落石の危険がありますので注意して下さい」
 天生峠を越えて白川村に入ると下りとなるが、勾配は緩やかなままである。カーブも緩やかだが道幅が狭く1.0車線幅の区間も少なくない。峠から約1.2km走ると落石に注意を促す看板が立てられているが、それによると対象区間の距離は13kmとかなりの長さである。ただし、その場所から13kmだとR156との交差点よりも長いため、誤りの可能性もある。もしくはR156も含む区間が対象の可能性も捨てきれない。

162.谷筋になると道幅が広くなる 163.日影は多いが薄暗さは感じない 164.白川村側のガードレール(ロープ)も補修されている
 落石注意標識を過ぎると道幅は1.5〜1.8車線とやや広くなると同時に繊砂谷の谷筋を走るようになる。日影ではあるものの比較的開けた谷とあって薄暗さはほとんど感じない。ソウレ山の東から北に回り込むようにした谷筋を走る。白川村側でもガードレール(ガードロープ)の補修工事が行われたようだが、道幅に影響のある施工ではなかった。

165.展望所あり 166.狭路を下って行く 167.舗装の状態は悪くない
 ソウレ山の北西で白山連峰を望める展望所が設置されている。展望所と言っても車1台分のスペースとそこから見える山並みの看板が立っているだけである。展望所からは繊砂谷を離れてソウレ山の西を南の方角に向かって進む。道幅は1.5車線程度と狭く小刻みなカーブは多いが、急カーブはほとんどなく勾配も緩やかである。例年であれば7月頃には冬季閉鎖が解除されるのだが、走行した年(2018年)はそのまま工事通行止となり9月下旬に開通したばかりというせいもあって舗装の状態は悪くない。

168.白川村側にもヘアピンカーブあり 169.勾配は緩やか 170.交通量は少ない
 ソウレ山の南西まで来ると右ヘアピンカーブを通過し、以降は上りとなるが勾配は緩やかである。左ヘアピンカーブからは再び下り勾配となり、1.5車線幅の狭路を下って行く。山間部を走っているため交通量は非常に少ないが、長期連休や紅葉期には増大する傾向がある。もっともそれは天生峠に限らず多くの酷道峠区間に当てはまると言える。

171.滝ではなく砂防ダムの越流 172.右ヘアピンカーブ 173.左ヘアピンカーブ
 繊砂谷の支流の沢を右にヘアピンカーブしながら渡る。上流側に滝のようなものが見えるが、砂防ダムから水が流れ出ているだけで滝ではない。沢を渡ってからは上りとなり、左カーブの直後の右ヘアピンカーブからはまた下り勾配となる。さらに左ヘアピンカーブで沢を渡ると上り勾配となる。

174.落石も少ない 175.繊砂谷 176.中滝
 緩やかな勾配を上っていると下り勾配に転じ、左カーブの先で繊砂谷を渡る。上流側には中滝があり、国道からも見る事ができる。さらに上流に高滝、下流に木滝があるが、それらは国道から見る事はできない。

177.左ヘアピンカーブ 178.右ヘアピンカーブ 179.左ヘアピンカーブ
 小刻みなカーブが連続している1.5車線幅道路を下っていると左、右、左の3連続ヘアピンカーブを曲がる。どのヘアピンカーブも曲線半径は小さく、乗用車ならともかく大型車両であれば曲がる事は不可能に近いと思われる。飛騨市側、白川村側どちらにも「大型車通行不能」と警告されているので該当車両で進入する者はいないと思うが…。

180.白山連峰が見える 181.所々におにぎりが設置されている 182.閉鎖用ゲートを通過
 木滝谷の北側を走っていると橋を渡るが、谷筋の前方に白山連峰が見える。その後は木滝谷の南側を走り、ヘアピンカーブや急カーブを通過しながら緩やかな勾配を下って行く。宮谷川の東側を走っていると閉鎖用のゲートを通過する。飛騨市側のゲートからの距離は約17.0kmである。ゲートの白川村中心部側は多少広くなっているが、転回は乗用車しか想定していないと思われる。このゲート間が冬季閉鎖区間と思われるが、2018年は冬季閉鎖から工事閉鎖に移行し、通行止が解除されたのが9月25日である。その後11月6日に次の冬季閉鎖に入ったため、通行可能だった期間は1ヶ月半程度である。積雪や落石、崩落により通行止が解除されない年もある。

183.天生峠区間最後のヘアピンカーブ 184.建設会社の前を通過 185.宮谷橋
 閉鎖用ゲートを過ぎると右ヘアピンカーブを曲がるが、道幅が比較的広いためこのカーブであれば大型車両も曲がれなくないかもしれない。宮谷川の右岸を走っていると建設会社の前を通過し、左カーブを曲がった先で宮谷橋を渡り、右カーブを曲がる。

186.左折の道路を進むと展望台に行ける 187.白川村荻町 188.荻町合掌造り集落
 荻町合掌造り集落を望む事ができる荻町城跡展望台や天守閣展望台への道路との交差点を通過すると集落に差し掛かる。道幅は1.8車線程度と決して広くないがカーブも少ないので、交通量が多いタイミングでなければそれほど走りにくさは感じない。

189.集落内を下る 190.R156交差点を右折
 集落内の下り勾配を走っているとR156との交差点に突き当たる。R156高山方面から見ればY字形状をしており、R360トレースでは右折して砺波・南砺方面に進む。逆方向の走行であればかなり鋭角な左折になるため、大型車両はもちろん小回りの利かない乗用車でも反対側車線にはみ出さなければ曲がりきれないだろう。

191.R156重複区間 192.「砺波60km 南砺58km 白川郷IC2km」 193.左カーブの先に白川橋
 R156との重複区間に入るとセンターラインの消えている2車線道路を走る。観光地である白川郷を通っているため山間部の朝という条件にしては交通量が多めである。御番所橋の手前に町道が交差しているが、左折してこの町道を走っても白山白川郷ホワイトロードに行く事は可能である。R360(実質R156)は御番所橋を渡った後に左カーブを曲がる。

194.白川橋 195.R156鳩谷交差点を左折 196.馬狩ICを右折
 左カーブの先で白川橋で庄川を渡り、西詰のR156鳩谷交差点を左折して白山白川郷ホワイトロードに向かう。案内標識におにぎりが表記されていない事から厳密に言えばこの区間は国道ではないのかもしれない。
 鳩谷交差点から50m程度先に白山白川郷ホワイトロードの馬狩IC(と言っても信号のないT字形状の交差点)を右折する。案内標識が小さく目立たたないので少々わかりにくい。なお、白山白川郷ホワイトロードは白山スーパー林道と呼ばれていた林道であり、国道には指定されていない。あくまでR360の分断区間を最短で結ぶただの道路であるが、R360トレースには欠かせない区間のためこのままレポートを続ける。

国道360号 part5