国道303号
part3

R8木之本交差点〜R27三宅交差点
長浜市→高島市→
→若狭町

105.R8・R365重複区間 106.北陸道 107.R8・R365木之本IC口交差点
 木之本交差点からはR365に加えてR8が重複しており、合計3本の国道の重複区間となっている。約400m進むと北陸道の高架下を通過し、その直後の木之本IC口交差点でR365が武生方面へ分岐する。交差点名称が示す通り、南側には木之本ICが接続している。そして交差点の手前にはR8・R303・R365の3つ串刺しおにぎりが設置されている。3国道の重複区間は多くはないものの決して珍しいものではないが、そこに3つ串刺しおにぎりが設置されている例は極めて少ない。

108.R8重複区間 109.緩やかな上り勾配の先に滋賀r44・r514大音交差点 110.賤ヶ岳トンネル
 木之本IC口交差点からはR8とのみ重複しながら西の方角に進む。旧木之本町の中心部からは離れて行っているが、一桁幹線国道との重複区間とあって交通量はそれなりに多い。緩やかな勾配を上った所で滋賀r44・r514大音交差点を通過して余呉川に架かる賤ヶ岳橋を渡る。ここで交差しているr514はR8の旧道であり、2車線道路ではあるものの急カーブが多く大型車両の通行には適していない。その後は緩やかな上り勾配を走っていると賤ヶ岳トンネルをくぐる。賤ヶ岳トンネルの上にはr514の賤ヶ岳隧道があり、幅がやや狭く3.0mの制限高が設定されている。なお、現在の国道は冬季閉鎖されないが、旧道のr514は冬季閉鎖される。

111.滋賀r514交差点 112.滋賀r336飯浦交差点 113.藤ヶ崎トンネル
 賤ヶ岳トンネルを出て琵琶湖沿いのごく緩やかな下り勾配の2車線道路を走っていると滋賀r514が交差してくる。その後も緩やかな勾配を下っていると滋賀r336飯浦交差点を通過する。このr336も旧道であり琵琶湖沿岸を走っている。飯浦交差点を過ぎると上り勾配となり藤ヶ崎トンネルをくぐる。

114.滋賀r336と国道の現道との交差点 115.僅かだが湖上を走るバイパス 116.道の駅「塩津海道あぢかまの里」
 藤ヶ崎トンネルを出ると旧道の滋賀r336との交差点を通過するが、湖の反対側の道路はR8・R303の現道である。案内標識は設置されておらず普通に走っていれば塩津バイパスに進まされる。塩津バイパスの開通は2015年3月29日と新しい道路である。
 現道と合流してからも2車線道路が続いているが、交通量が多い割に歩道がなく歩行者や自転車には厳しい道路状態である。周囲には家屋よりも田畑が多く長閑な風景と言えなくもない。そんな長閑な風景の中に道の駅「塩津海道あぢかまの里」がある。

117.R8塩津交差点を左折 118.単独区間になっても道路状況は良い 119.滋賀512交差点以降は上り勾配
 木之本交差点から約7.0km走ると分断区間を持つ滋賀r33との信号機のない交差点を通過し、その直後の塩津交差点を左折してR8から分岐する。直進してR8を福井・敦賀方面に進む車も多いが、左折してR303高島方面に進む車も少なくない。塩津交差点からも2車線道路が続いており、旧道でもある滋賀r512との交差点以降はやや急な勾配を上る。r512は奥琵琶湖パークウェイと呼ばれる琵琶湖沿岸を走る観光道路と化している。

120.岩熊第二トンネル 121.動物の飛び出しが多い模様 122.JR湖西線
 岩熊集落が途切れると上下線が分離し、西向き車線は岩熊第二トンネルをくぐる。かつては岩熊トンネルだけが供用されており対面通行だったが、第二トンネルの供用以降は東向き車線専用となっている。岩熊トンネルは元々対面2車線、第二トンネルも2車線で設計されたのか、車道1車線とその幅に匹敵する程の広い歩道がある。岩熊第二トンネルを出るとすぐに東向き車線と合流し、以降は普通の対面2車線道路になる。トンネルからの勾配を下り切って直線道路を走っているとJR湖西線の高架をくぐる。

123.滋賀r286・r557永原交差点 124.永原交差点からは上り勾配 125.奥琵琶湖トンネル
 緩やかな左カーブを曲がった先で滋賀r286・r557永原交差点を通過するが、左折のr557は琵琶湖沿岸を走る旧道で奥琵琶湖パークウェイの一部を形成している。ちなみに海津大崎は桜で有名な場所である。永原交差点以降は上り勾配となり、沿線に何もない状態をひたすら上る。距離は長いが登坂車線は設置されていない。勾配を上り切った所で奥琵琶湖トンネルをくぐる。

126.高島市に入る 127.R161野口交差点を左折
 奥琵琶湖トンネルは市境でもあり西側は高島市となっている。勾配を下り切った所でR161野口交差点に突き当たる。案内標識にR303のおにぎりが表記されていないが、左折して大津・今津方面に進む。右折のR161の福井と敦賀が案内されており、塩津交差点でのR8と同じ状態だが、県境を越えた福井県敦賀市でR8に交差・重複している。

128.野口交差点の直後に串刺しおにぎりあり 129.平坦かつ直線的な快走路 130.道の駅「マキノ追坂峠」
 野口交差点を左折してすぐにR161との串刺しおにぎりが設置されており、R161と重複している事が判明する。平坦かつ直線的で歩道があるうえに路側帯も広めに取られており、非常に走りやすい道路状況である。滋賀r287小荒路交差点を通過するとやや急な勾配を上り、峠部分にに道の駅「マキノ追坂峠」がある。

131.追坂峠の南側からは琵琶湖が見える 132.滋賀r54海津交差点 133.交通量は意外に多い
 追坂峠を越えるとやや急な勾配を下る。反対側車線には登坂車線が設置されており、走りやすい道路の割に追い抜くポイントが少ないため、ここぞとばかりに追い抜く車両が多い。勾配を下り切って平坦になると滋賀r54海津交差点を通過し、以降は家屋と水田が混在する平坦な2車線道路を走る。道路状況は良く風景も長閑だが、交通量は意外に多い。

134.滋賀r54西浜交差点 135.JR湖西線 136.湖北バイパス
 JR湖西線の高架を右に見ながら走っていると滋賀r54西浜交差点を通過する。交差点の直前はかなり急な右カーブになっている。西浜交差点を通過してすぐにJR湖西線の高架下を通過し、知内川大橋を渡って湖北バイパス区間に入る。

137.滋賀r287・r335沢ランプ 138.大沼ランプ 139."駐車"禁止
 湖北バイパスは盛土の上を走っており平面交差点はなく、県道や市道との交差箇所はランプ形式となっている。制限速度はなく法定速度60km/hが最高速度だが、実際にはそれ以上に走っている車の方が多い。ただでさえ速度が出やすい道路構造にもかかわらず中央分離帯はなくラバーポールだけなので頼りない気がしてならない。さらには道路構造的に駐停車禁止と思いきや駐車禁止にとどまっている。

140.滋賀r534日置前ランプ 141.串刺しでないおにぎりもある
 進行方角が南になってから滋賀r534との日置前ランプを通過する。その後も盛土の上の2車線道路が続いており、アップダウンと緩やかなカーブを通過する。琵琶湖寄りの東側を並走している滋賀r335がR303(実質R161)の旧道である。

142.R161・滋賀r54弘川ランプを下りる 143.R161・滋賀r54弘川交差点を右折 144.R161北向き車線とは信号機あり
 野口交差点から約13.8kmで弘川ランプを左斜め前方に進んで側道を走って湖北バイパスから降り、勾配を下り切った所でR161・滋賀r54弘川交差点を右折する。R161湖北バイパスの本線を挟んで交差点があるが、南向き車線には信号機がなく一旦停止してから交差点に進入する必要がある。北向き車線との交差点には信号機が設置されている。

145.家屋密集地を走る 146.進むにつれて家屋が少なくなる 147.滋賀r534交差点
 弘川交差点からは沿線に家屋が密集しておりやや狭苦しい2車線道路を走る。ほぼ真西に向かって走っていると沿線の家屋は少なくなるが、車線幅がほとんど変わらない。一部区間に歩道を設置していると思われる工事個所があるが進捗が遅いように思える。約2.3km走ると滋賀r534との交差点を通過する。r534とは日置前ランプでも交差しており、r534を走行することで弘川交差点をパスできるが、どちらを通っても大した距離差はない。

148.石田川流域を走る 149.海老坂トンネル 150.石田川沿いを走る
 滋賀r534交差点から程なくして集落が途切れて石田川の谷筋区間に入るが、勾配は緩やかである。陸上自衛隊の饗庭野演習場の北を走っていると新しい舗装になりその先で海老坂トンネルをくぐる。塩津バイパスと同様に2015年3月に供用を開始した新しいバイパスである。急カーブがあり大型トラックの通行に難があった旧道はすでに降格しているどころか、ウォッちずでは道路そのものが表記されていない。トンネルを出るとバイパスは終わって石田川に沿って平坦ながらもカーブしている2車線道路を走る。

151.R367保坂交差点 152.琵琶湖と日本海に中ほどにある釣具店 153.山間部ながら快走路
 石田川に途中谷川が合流する付近でR367保坂交差点を緩やかに右にカーブしながら通過する。R367の終点はR303と同じ三宅交差点であり、保坂交差点以北の区間はR303・R367の重複区間である。R367が重複してからも緩やかな勾配とカーブの2車線快走路が続いている。

154.水坂トンネル 155.高島市今津町杉山にはガソリンスタンドがある 156.寒風トンネル
 左にカーブして進行方角を西に転じた先で水坂トンネルをくぐる。水坂峠を越える旧道は少し離れた位置にあるが国道から降格してからも通行可能な模様。水越峠の両側とも滋賀県高島市域に属しているが、南の石田川は琵琶湖に注ぐ淀川水系で大阪湾に流れ、北の寒風川は北川水系で日本海に流れる。分水嶺を越えてしまったがまだ集落があり、当然ながら滋賀県高島市に属している。旧道沿いにある杉山集落を通り過ぎてから程なくして寒風トンネルをくぐる。水坂トンネルの旧道とは異なりこちらはほぼ廃道と化しており通行できない。

157.福井県若狭町に入る 158.福井県にも釣具店あり 159.道の駅「若狭熊川宿」
 寒風トンネルを出て約500m走ると福井県若狭町の境標識の下をくぐる。寒風トンネルとはずれた位置に立っているが、トンネルが県境ではなく、標識の立っている位置が正しい県境である。福井県に入ってからは緩やかな勾配を下るが、カーブも緩やかなので非常に走りやすい。県境から約900m走ると道の駅「若狭熊川宿」を通過する。

160.若狭町熊川 161.おにぎりはR303のみ 162.福井r218新道緑地公園角交差点
 道の駅からは熊川集落と北川に挟まれた状態を北西の方角に向かって走る。その後も北川の左岸を走るが、勾配はほとんどなく緩やかなカーブばかりなので走りやすいと言える。交通量が意外に多い割に歩道が設置されてない箇所があるので歩行者・自転車には注意を要する。

163.平坦な2車線快走路を走る 164.R27・R367三宅交差点
 福井r218新道緑地公園角交差点からはカーブがなくなり直線道路になる。見通しが良く極めて走りやすい2車線道路を走っているとR27・R367三宅交差点に突き当たる。この三宅交差点がR303(とR367)の終点の交差点である。

 以上がかつては八草峠を擁し酷道として名高かったR303の2015年の様子である。八草トンネルの開通と前後区間の整備により酷道的要素は壊滅している。なお、八草峠が整備されたのはダム建設に伴うものであったがダムそのものが中止になってしまった。