国道169号
part6

R311竹筒交差点〜R42橋本交差点
十津川村→
→新宮市

263.おにぎりはR169のみ 264.下り9%勾配 265.左右に交差している道路は旧道
 竹筒交差点からはR311が重複しているのだが、R311のおにぎりは設置されていない。旧道との交差点を通過してすぐに右にカーブしてアップダウンとカーブのある2車線道路を走る。北側に並走している道路が旧道だが、厳密に言えばR169の旧道ではなくR311の旧道である。奥瀞道路の開通に合わせて元々R311単独だった区間がR169に編入されて整備されたという経緯がある。

266.前方の中腹にR169旧道が走っている 267.葛山トンネル 268.九重トンネル
 上り7%勾配の警戒標識が立っている場所から前方に集落が見えるが、その集落を通り抜けているのがR169の旧道である。また、三県境の看板が集落内の旧道脇に立てられており、地図には北山川に2ヶ所の三県境が描かれている。
 緩やかな左カーブを曲がった先で旧道との交差点を通過する。この道路はR311の旧道であり、R169旧道との連絡路の役割を果たしている。旧道の下流で川を渡り葛山トンネルに入る。葛山トンネルの上に見えている道路のうち坑口に近い方はR311、遠い方がR169の旧道である。そして左上にはR169旧道とR311旧道の交差点がある。
 葛山トンネルは県境でもあり和歌山県新宮市に入る。トンネルを出ると橋を渡ってすぐに次の九重トンネルに入る。橋の下には川の両岸でR169の旧道が通っている。瀞峡トンネルから九重トンネルまでの旧道のうち、奈良県十津川村域だけ国道の指定を外れているようでウォッちずでは白色に塗られている。県境を跨いでいるとは言え、竹筒のように他県を経由しないと往来できないような場所まで奈良県が管理しているのだろうか?

269.浦地集落 270.四瀧トンネル 271.新宮市熊野川町宮井
 九重トンネルを出た直後に旧道との交差点を通過する。左手に北山川を見ながら緩やかなカーブとアップダウンのある2車線道路を快走する。浦地集落を通り過ぎると四瀧トンネルをくぐるが、川寄りの旧道は沿線に集落のない1.0車線幅狭路だが、川の水位計があるためか現在でも通行可能で国道の指定も外れていないようである。四瀧トンネルを出ると旧道との交差点を通過して、引き続き2車線道路を走る。

272.北山川の右岸を快走 273.宮井大橋 274.R168・R311宮井交差点を左折
 北山川の右岸を淡々と走る。国道沿線に集落は存在しないが、対岸の三重県熊野市には三重r740が走っており集落が存在している。宮井集落で勾配を上りながらS字カーブを曲がって宮井大橋で熊野川を渡る。この宮井大橋もかつては1.5車線幅の橋だったが、上流側に新たな橋が架け替えられて2車線に改良された。橋の南詰でR168・R311宮井交差点に突き当たる。案内標識にはR311のおにぎりはあってもR169のおにぎりはないが、左折してR168重複区間を新宮方面に進む。R311はR168を本宮まで重複している。

275.「国道42号 新宮 22km」 276.路面にペイントされたキロポスト 277.尾頭集落の南にロックシェッドあり
 宮井交差点からはR168との重複区間が始まり、この先はR169が表に出てくる事はない。北山川が合流した熊野川の右岸を走っており、交通量はやや多いもののほぼ平坦でカーブも緩やかなものが多いため走りやすい道路状況と言える。熊野川の対岸は三重県熊野市で三重r740沿線に集落がある。

278.志古隧道 279.和歌山r780の三和大橋の制限高は4.5m 280.R168現道との交差点
 熊野川に沿って2車線快走路を走っていると志古隧道をくぐる。熊野川を挟んで三重r740との並走も続いている。4.5mの制限高のある三和大橋の下をくぐった直後にR168現道との交差点を通過する。交差点には和歌山r780も近接しており、小口方面がR168現道で紀和方面がr780である。三和大橋はr780の橋で、熊野川が県境のため、和歌山県区間は非常に短い。

281.三津野高架橋 282.現道(の連絡道)との田長交差点 283.田長トンネル
 現道との交差点を過ぎてすぐに三津野高架橋を通る。全長1km程の橋で、高架橋という名称が示す通り河川だけでなく田畑や農道も越えている。大きく右にカーブした後に左にカーブして現道の連絡道との田長交差点を通過する。田長交差点からのカーブを曲がっていると田長トンネルに入る。トンネルを出ると現道との交差点を通過する。三津野高架橋と田長トンネルは歩行者・軽車両・自転車の通行が禁止されており、そのため日足バイパス開通後も現道が国道の指定を受け続けているものと思われる。

284.猪岩橋 285.道の駅「瀞峡街道熊野川」 286.R169のおにぎりは設置されていない
 日足バイパス区間が終わっても走りやすい2車線道路が続いている。交通量はやや多いが信号機がすくないため速いペースで流れている事が多い。旧熊野川町と旧新宮市の境の手前で道の駅「瀞峡街道熊野川」を通過する。2011年9月4日の台風12号により建物が流出して道の駅としての機能が失われてしまったが、2012年7月から段階的に施設ができて2015年3月に再建されている。
 道の駅を通過してから程なくして旧来からの新宮市に入るが、道路状況や周辺の風景に特に変化はない。熊野川を挟んだ対岸は熊野川市ではなく紀宝町だが、どちらも三重県に所属する自治体である。

287.熊野川と崖に挟まれている 288.高田口隧道 289.吊鐘隧道
 集落のない2車線道路を走っていると白見の滝の真ん前を通過するが、新宮市街方面に向かっていた場合は振り返らないと見る事ができない。布引の滝というものもあるが、これは国道から少し(と言っても十数メートル程度)離れている。その後も緩やかなカーブをいくつも曲がりながら走っていると高田口隧道をくぐり、出てすぐにロックシェッドもくぐる。さらに進むと吊鐘隧道をくぐる。

290.「急カーブ 事故多し 速度落せ」 291.和歌山r230相賀橋北詰交差点 292.常に熊野川が見える状態が続く
 吊鐘隧道を過ぎると熊野川の対岸には比較的大きな集落が見える。一方でR169(実質R168)はカーブが連続する区間となっており、その中には1ヶ所だけ急カーブも含まれている。急カーブを通過してから程なくして和歌山r230相賀橋北詰交差点を通過する。案内標識だけでなく路面にまで行き先がペイントされているが、高田方面のr230は行止り県道である。相賀橋北詰交差点以降も熊野川に沿った2車線道路が続いている。

293.旧道との交差点 294.桧杖橋 295.南桧杖橋の手前にも旧道との交差点
 新宮市の市街地に近付くと旧道との交差点を通過する。旧道と言ってもウォッちずでは現役扱いされている。もっとも普通に走っていれば旧道を通る必要はない。桧杖橋を渡った先で旧道と合流し、南桧杖集落を通過する。南桧杖橋の手前にも旧道が交差しているが、こちらもウォッちずでは現役扱いされている。ただしこちらは南桧杖橋と新越路トンネルが歩行者・自転車・軽車両が通行禁止なので旧道が国道の指定を受け続けても不自然ではない。

296.新越路トンネル 297.越路トンネル東交差点
 上り勾配の南桧杖橋を走った後に新越路トンネルに入る。トンネル内部は余裕のある2車線だが歩道(?)は非常に狭く歩行者同士のすれ違いも困難である。トンネルを出るとすぐに越路トンネル東交差点を通過するが、交差点から左斜め後方に延びている道路が越路隧道を含む旧道である。越路隧道は元々1.8車線幅だったものに歩道が造られているためさらに狭くなっている。

298.新宮市の市街地を走る 299.R42・R168橋本交差点
 越路トンネル東交差点からは勾配を下るがすぐに平坦になる。新宮高校の南から右折車線が現れて約150m先でR42・R168橋本交差点に至る。かつては右折車線は1mたりとも存在しておらず渋滞しやすかったのだが、2016年に拡幅工事が行われて右折車線だけでなく歩道も設置されている。