デトマソ購入記


  8月までは車を買い換える気はあまりなかったダンガンが調子悪いとは言え走らないことはないし、何より経済的余裕がなかったからだ。このまま12月の車検を通すつもりでいた。と言うものの、ネットで中古車情報のチェックはしていた。ちなみにチェック対象車種はCR-Xデルソル。中古車価格はだいたい30万〜だが、複雑なギミックを搭載しているということもあり、ヘタなものに手を出すと後が怖いと思ってなかなか踏ん切りがつかなかった。そういう理由もありダンガンを乗り続けるつもりでいた。

  ところが8月も終わりに差し掛かった頃、取引先でもある整備工場の店頭に1台のシビックが並んでいた。スピードスターのアルミとバリ山のタイヤ、社外マフラーが付いている上に走行距離も短く車検もタップリ、なのに20万というプライスカードにかなりの魅力を感じた。現車を見に行ったが、気持ちとしてはほとんど買うつもりだった。キーを借りて内装をチェックしようと運転席に座り込んだ。エンジンを掛けると後ろからエエ感じに排気音が聞こえる。「これは買いだっ!」と思ったのだが、よく見ると何かがヘン何とタコメーターがないのだ。ん、待てよ、これはSir(エスアイアール;グレード名です。念のため)じゃないのか、と思って確認すると、何と1300ccのモデル。そういやよく見れば内装もチープだ。アルミとマフラーにすっかり騙されてしまっていた
  しかしこのシビックをほとんど買うつもりでいたため、車を買い換えようとするその勢いをもはや止めることができなくなっていた

  その後8月28日(だったかな?)にカーセンサーnetで以前から気になっていたデトマソをチェック。すると何と平成6年式、67000kmで19.8万円の物件があるではないか。しかもこれも外品マフラーが付いている。これはぜひ見に行かねばということで31日の日曜に現車を見に行く。
  現車を見ると降雨直後だったこともあり多少汚れてはいるものの、内外装ともにさほど悪い点は見つからない。純正サイズの14インチとは言え外品アルミだし、CDチェンジャーも付いている。電動ミラーの格納の調子が悪かったが、ダンガンは手動格納だったためかあまり気にならなかった。この時はさすがに即決せずに見積書だけもらって帰った。しかし心の中では60%買うことを決めていた。
  その日の夕方、中古車屋から電話があった。同じデトマソを神戸から見に来ている人がいると言うのだ。そこで私の気持ちを確認するために電話してきたらしい。とりあえずその人には商談中ということで半日待ってもらうことになった。買うべきか買わざるべきかまだ迷っていたのだが、取られてたまるかーという気持ちから、この時は90%以上買うことに決めていた。

  そして次の日の昼頃、中古車屋から「どうしまっかー?」という電話があり、「買います!」と一言、答えてしまった。

  あとは買うための書類や手続きをすることになる。車(ここでは普通自動車のこと)を買うにはお金をポンッと払ってそれでお仕舞と言うわけにはいかない。車庫証明やら何やら、とにかく面倒くさいことをしなければならない。登録は販売店に任せたほうが懸命だが、車庫証明はそう難しいものではないので、経費節約のためにも自分でやってみることにした。
  この車庫証明の申請は保管場所標章申請書駐車場の見取り図を書いて、それを駐車場を管轄する警察署の窓口に提出するだけ、と非常に簡単である。お金も自分でやれば証紙のみ(警察署によって異なるがだいたい2500円前後)ですむ。書類提出から1週間前後で交付される。
  交付された車庫証明と印鑑登録と委任状を販売店に渡すとあとの登録はやってもらえる。9月19日に無事登録を済ませ、翌20日に車を取りに行く。


購入時状態
購入日 2003.9.20
車名 シャレード デトマソ
型式 G201S-00****
初年度登録 平成6年10月
走行距離 67153km
購入地 大阪府茨木市
その他 ウェッズ14インチアルミ、
タナベマフラー